手軽 | 僕のこだわりブログ

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勝手気ままに綴るこだわり派の方向けのブログです。

冷凍技術の進化により、今まで現地まで行くことが必要であった名品を手軽に味わえるようになりました。

 

その中で私が定期的に購入しているのが奈良を中心に店舗のある柿の葉寿司で有名な平宗の焼きサバや金目鯛の押し寿司です。

 

歴史のある老舗ですが、着実に進化しているのです。

「柿の葉ずし」が奈良の名物である以上、当然奈良のお米を使います。

四方を山に囲まれ稲作環境に優れた地理条件、県南部の吉野山地に降り注いだ雨水を奈良盆地に送水する吉野川分水のおかげで、豊かな清流が稲作地を潤します。奈良県産のヒノヒカリをシャリに使用しています。

 

『細雪』『痴人の愛』など数々の名作を残した昭和の文豪・谷崎潤一郎は、随筆『陰翳禮讚』の中で、吉野の家庭料理として柿の葉ずしを紹介しています。その製法や味わいを詳細に綴り、「東京の握り鮨とは格別な味」「或る意味でわれゝの想像も及ばぬ贅沢」など、その美味を絶賛しているのです。「食通」と呼ばれる作家や文筆家は少なくありません。森羅万象、人心の機微を言葉にする卓越した感受性が、食へも向けられたのでしょう。

 

海の恵である魚、土地の恵であるお米、それらを山の恵である柿の葉で包むことで奈良の伝統的なご馳走である柿の葉ずしは完成します。

新鮮な国産真鯖、脂の乗った鮮やかな紅鮭に加え、選りすぐりの季節の魚を包みました。近年は魚以外にも、ローストビーフや鴨肉といった、今までにない変わり種にも挑戦し続けています。

 

また徳川時代は「酒は正宗。酢は丸勘」といわれるほど。370年以上高い品質を守りつづけているマルカン酢株式会社のお酢を使用しています。お酢屋を代表する存在であり宮内庁御用達にも選ばれた「マルカン酢」は深い旨味とコクが特長です。長年の歴史を持つ味わい深い酢が、柿の葉ずしの美味しさを引き立てます。

 

ご自身で食す以外にもプレゼントとしてもお勧めです。

 

こんな素晴らしい食が冷凍であり、しかもおいしいのですから脱帽です。