風邪を引きやすい体質 | こだま堂漢方薬局のブログ

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こんにちは。

こだま堂の長峯です。

 

なんだかまたコロナが増えてきて、もういい加減本当にうんざりムキーむかっですね。

 

病院もパンクしそうだけど、結局のところ、検査を受けに軽症の人まで行かざるを得ない状況だから、医療機関がてんてこ舞いなんだと思うけど・・・。

 

治療が必要な人だけが医療機関にかかるようにはできないんですかね・・・汗

 

ところで、感染力の強いコロナですが、何度も罹患する方がいる一方、家族全員がかかっても陰性で何ともない・・・という方もいらっしゃいます。

 

免疫力が強いか弱いか・・・という判断になるでしょうが、免疫力って医学的に特別な測定ができるわけではないので、実のところ、よく分からないんです。

 

体力があれば風邪に対しても抵抗力が強いか・・・というと必ずしもそうでもないし、弱々しいけど意外と風邪は引かない・・・という方もいらっしゃいますね。

 

ちなみに私の場合は、少なくともこだま堂を始めてからこの12年のうちに、発熱した風邪症状は2回だけ。(インフルエンザとたぶんマイコプラズマ)

 

ノドの違和感とか咳・鼻水はたま~にありますが、ちょっと気になったらすぐに漢方を飲める環境に居るので、悪化せずに治せるのかもしれません。

 

あと、風邪ぎみの人を対応したら、板藍茶飲んだり・・・。

 

今のところ、コロナにもかからずに過ごせているので、このままどうにかなるかなぁ・・・と思っています。

 

中医学的には、風邪を引きやすい人は「衛気(えき)」不足と考えます。

 

衛気を増やすには、生薬の黄耆が良いとされていて、その代表的な漢方薬は「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」です。

 

玉(身体)を守る屏風の盾(衛気)・・・ということですね。

 

活力があるという意味の元気はそのまま「元気(げんき)」と言われていて、同じ気でも役割が違うんですね。

 

だから「元気」はあるけど「衛気」は足りない・・・という方がいらっしゃるわけです。(ただし、気は変化するので元気があった方が衛気を回復させやすいです)

 

虚弱体質の方に使うことで知られている「補中益気湯」も黄耆が入っていますが、日本の処方では黄耆の量が少なすぎるので、玉屏風散と併用すると良いです。

 

ちなみに

日本の補中益気湯(メーカーにより多少異なります)

人参4 白朮4 黄耆4 当帰3 陳皮2 大棗2 柴胡1 甘草1.5 生姜0.5 升麻0.5

 

中医の補中益気湯(患者さんによって加減します)

人参9 白朮9 黄耆30 当帰9 陳皮6 柴胡3 甘草6 升麻3

(全然量が違いますねポーン補中益気湯は黄耆が君薬と言うことが分かります。大棗・生姜は入ってないようです)

 

玉屏風散や補中益気湯に限らず、漢方薬やオイスターを飲み始めてから風邪を引かなくなった・・・というお話は常々聞くので、風邪を引きやすいのは何か体調に良くない原因があると思うんですよね。

 

特に夏場は暑さ負けで気を消耗しやすいので、もともと風邪をひきやすい・・・という方は、漢方の服用がオススメですよひらめき電球