昨日は漢方の勉強会に行ってきました・・・と言っても旦那ちゃんが・・・ですが
自分も行きたかったけど、薬局休みに出来ないので・・・まぁ仕方ない。前に1回行った先生の講座だからいいんだ~
さて、なかなか興味深い話を聞いてきたようです。
流産しやすい方・・・「習慣性流産」もしくは「不育症」と言われたりしますが、そのなかの代表的な病態に「抗リン脂質抗体症候群」というものがあります。
「抗リン脂質抗体症候群」は、免疫異常の一種で、自己抗体が作られてしまい、血栓ができます。できた血栓が血流を阻害するなどして、胎児の正常な発育を妨げるので、流産や死産を起こし易くなってしまします。
西洋医学の治療では、血栓が出来ないようにするお薬(ヘパリン、低用量アスピリン)などを使用します。これらのお薬は、血栓を溶解したり、血小板の凝集を抑制する働きですので、出血の副作用があり、気をつけて使わなくてはなりません。
東洋医学では、流産を繰り返す人は、子宮に「瘀血」(おけつ)が存在すると考え「活血化瘀」(かっけつかお)の治療をします。簡単に言えば、血流を良くする治療・・・ということです。
しかし、妊娠中は強い「活血化瘀」の治療は禁忌と考えられています。というのも、妊娠中は子宮に血(けつ)を蓄える必要があるので、血を巡らせるよりも補うことを優先するからです。
が、流産癖の方は、安定期に入るまで、「活血化瘀」の治療をすることで、妊娠の維持がうまくいくんだそうです。
流産し易い体質の人には、妊娠前の治療ではよく使っていましたが・・・妊娠中もいいのとちょっとびっくり。
だってほとんどの本に「禁忌」って書いてありますからねぇ~
でもハタと思った。ヘパリンや低用量アスピリンの治療・・・って、東洋医学で考えれば「活血化瘀」ということだ
昔の人は経験的に分かっていたんですねぇ
しかし・・・やっぱねぇ~イザ使うとなると、ちょっと心配。自分は安全策をとって薄めて使うか、他の安胎薬と併用したいかな~なんて。
もちろんその患者さんのご様子を見て使わなきゃいけませんからね
※妊娠中の禁忌薬は他にも下剤があります。妊婦さんは便秘になりやすいですが、初めて使う場合は最少量から注意して使わなくてはなりませんよ。(漢方に限らず病院のお薬も!です)