おはようございます、京やの勝也です。
三寒四温の春。
気まぐれな「春の神」は
「佐保姫(さほひめ)」という女神です。
奈良時代からの信仰のようで
奈良は平城京の東にある佐保山におわします。
「春霞の衣をまとう若々しい女神」といわれ
「春霞の衣」と聞けば
白く柔らかく軽そうな薄い絹を連想します。
五行説では春は「陰陽」の「陽」の始まりで
芽吹きの季節。
軽やかで初々しく爽やかでいて
健康的な色っぽさ…。
勝手にイメージを膨らませてみるのも楽しいものです。
対におわしますのが
秋の竜田山の「竜田姫」です。
川に紅葉が流れる模様を「竜田川」といいますが
着物の文様も、歌も、
春より秋を主題にしたものの方が多いようです。
竜田姫の方が少し知名度が高いかもしれません。
ちなみに「竜田揚げ」は
揚げ色が紅葉のようだからという話もあります…。
さてさて
佐保姫は行きつ戻りつして、なかなかお姿を見せてくれません。
恥ずかしがり屋なのか気まぐれなのか、
はたまたただのものぐさなのか…。
そんな想像も面白いですね。
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