シルバー・ウィークは自治会の仕事や体調不良等で、今年のGWと同様、2日しか無名峰に登れなかった。香美市物部町の古敷谷山(1468.7m)から口西山(独標点1574m、図根点標高1572.3m)までの縦走と、源氏ヶ森(1529.1m)である。
源氏ヶ森は以前「高知県一の難関峰」と
紹介したが、それは’01年前後に登頂した者の談や、「レジェンド」MH2氏のホームページ、そして地形図の等高線のつみ具合から判断したものだった。
しかし実際、登頂してみると、往路(上り)に於いて、標高1300m超から1462mピークにかけては猛烈な藪だったが、下山時は、往路では気づかなかった踏み跡を確認でき、言うほどの熾烈な藪漕ぎはなかった。しかも今回登ったルートでは、登山口から標高1300mほどまで、藪は皆無だった。1462mピークから山頂にかけても、厳しい藪はごく一部に
過ぎなかった。
MH2氏らがこの山に苦戦したのは、尾根上の踏み跡しか辿らず、尾根の北下に刻まれた踏み跡を発見できなかったからではないだろうか。北下の踏み跡を発見できない場合は、尾根上の背丈ほどの密生度が高い藪を、苦労して漕がなければならない。
しかし往路に於いては、標高1300m超から1462mピークまで、踏み跡を忠実に辿るのは困難。それはこの山のように勾
配がきつい藪山での「上り」時は、視界が狭ま るからである。
一方、下山時は、ある程度先まで見通すことができるから、踏み跡も発見し易い。尤も、この山は尾根に獣道や踏み跡のように見える倒木跡が錯綜しているので、他の山に比べると踏み跡は発見し辛いが。
が、何割かの踏み跡を発見できなくても、3時間台で登頂できるだろう。
それに引きかえ、口西山の古敷谷山から
の縦走ルートは、熾烈を極める藪漕ぎを強いられる。山ノ神ノ森のように藪漕ぎが長時間続く訳ではないが、中腰で藪の中を泳ぐように漕がなければならない区間がある。図根点がある山頂も狭い。
古敷谷山のみやびの丘コースは’90年代、スズタケのジャングルで、途中で藪漕ぎを断念するほどだったが、’00年前後に森林管理署がコースを整備してからは、ハイキング山へと生まれ変わった。但し、近年はあまり整備されておらず、倒木等もそのままで、若干の藪漕ぎもある。山頂は明るく広い。
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