自然、戦跡、ときどき龍馬

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2018-12-18 22:17:17

七つの淵が連続する七淵渓谷・釜ヶ滝(越知町)

テーマ:素晴らしい景勝地と史跡

[釜ヶ淵、お近淵と五つの淵]

高知県越知町片岡にある、拙著で解説した「明治富士」こと、唐岩の登山口に到る町道の途中に’00年代以降、「藤田希望公園(片岡希望公園)」という看板が設置された模様。

 

その自然公園内の遊歩道(車道ができる前の旧道)沿いには、連続する七つの淵からなる「七淵(七淵渓谷)」があり、最上流には二段で落差十数メートルの釜ヶ滝がある。

 

この滝の下段の滝の滝壺を釜ヶ淵という。上段の滝の滝壺が一つ目の淵で、釜ヶ淵が二つ目となる。ネットでは七つの淵を釜ヶ淵と総称するような誤った説明をしている者もいる。

 

それに隣接して同規模の三つ目の淵があり、その下流側はまた滝状になっているのだが、その上に鑑賞用の金網橋が架かっている。

 

高所恐怖症の者はすぐ下が激流故、渡れないかも知れない。この橋は、いの町の中追渓谷の各所にかつて架かっていた金網橋を想起させる。

 

この滝状の下流にある大きい四つ目の淵をお近淵(下の写真)という。恐らく昔、「お近」という女性が投身自殺したのだろう。お近淵の下流には五つ目の小さな淵が見えている。六つ目と七つ目は遊歩道からは見えない。

 

斜面の踏み跡を下れば、釜ヶ淵を間近に見下ろすことができ、更に下流に進めば、三つ目の淵の縁に下り立つこともできる。

 

釜ヶ滝の天辺にも簡単に立つことができるが、右岸沿いの岩は洞門状になっている。但し、渓流の浸食作用で穴が開いたのか、岸と川床の岩の間に巨石が落下して経年変化で土橋のようになったのかは、分からない。

 

但し、大昔は水嵩が今の倍以上あったことが地形から推測されるため、後者のケースだったとしても、水流が下部を削って穴を大きくした可能性は高い。現在、その洞門(下の写真)には渓流が流れていない。

 

その天辺(下の写真)へ行く手前の左手奥には、黒い絶壁の岩盤が見えているのだが、纏まった雨が降ると、ここに落差70mの不動の滝が出現する。雨後でないと現れないことから「幻の滝」とも言われている。

 

普通の行楽客はここから引き返すが、旧道を終点まで辿り、道路を引き返すと回遊できる。釜ヶ滝天辺のすぐ上流には堰堤があるものの、そこを過ぎるとまた景観のいい渓谷状になる。

 

橋を渡ると、川床や対岸に巨石が見える。

辺りが開けて対岸に民家が見えてくると道路に合流する。

復路、駐車場の案内板に図示されていた「展望広場」を探したが、地元住民は誰も知らなかった。

 

その向かいからお近淵へと落下する滝の上に架かる橋に下るルートも案内板に記されていたが、それも道標はなく、やはり地元住民に聞いても分からなかった。一部の有志が整備しているのかも知れない。

連続する淵の渓谷を他にも紹介して欲しい、という方は次のバナーをプリーズクリック。

2018-12-17 01:30:44

裏見の滝王国・高知:六つ目の滝~大たびの滝(佐川町)~

テーマ:素晴らしい景勝地と史跡

[まるでトーチカの如き裏見岩屋]

これまで高知県の裏見の滝を五つ、紹介してきたが、六つの滝があった。それが佐川町四ツ白にある大たびの滝(大滝の滝)である。

 

この滝の特徴は裏見部分、つまり、滝の裏側。添付写真では角度のせいであまり伝わらないと思うが、まるで巨大トーチカの銃眼のように細長い水成岩の岩屋となっているのである。長さは10メートル位あるが、一見すると人工的に刳り貫いたように見える。「大滝の岩屋」という。

 

滝名の由来は側に建つ大滝雨龍神社による。藩政時代中期、地元の石鎚信者先達らによって石鎚大権現、筒上山大山祇神、大滝龍王を勧請したもの。最後の大滝龍王は拙著の廃線本に記載した安居林用軌道跡側にある大滝神社の祭神ではないかと思われる。尚、四国では滝のことを「たび」と読む場合がある。

 

ここの岩屋は神聖なる場所で、かの西日本最高峰・石鎚山に掛けられている鎖は藩政時代、先達や刀工がここに籠り、大滝の滝に打たれ、斎戒沐浴して完成させた。それを75人の先達によって、彼方にある石鎚山へと運んで設置したのである。

 

文献ではこの神社の住所は「二ツ野京蕨大滝」となっているが、現在、地区境界が若干移動しており、大字は四ツ白になっている。

滝の落差は10mほどで水量も多くはないが、岩屋が絶壁にあるため高度感があり、車道化される前に利用されていた谷に架かる人道橋も見下ろすことができる。

 

滝の天辺にも容易く立つことができる。滝は浸食作用でできた川床の岩の細い溝状の所を流れ、一気に落下している。その天辺の溝状部分を跨いで立つこともできる。

 

滝は車道沿いにあるのだが、道路の幅員は狭く、待避所もあまりないため、農家や山師の軽トラが対向してくるとかなり焦る。その道路は清宝山西側の峠を越える、佐川町加茂と四ツ白及び二ツ野を結ぶもの。

 

大たびの滝の道標は加茂側の二ヶ所にある。バイカオウレン自生地分岐と清宝山西側の峠。しかし肝心の現地に看板がないため、車で加茂弘岡側から行くと滝を見逃す可能性がある。

 

四ツ白側の道路の入口は、県道300号と299号の交差地の南西。二ツ野側の入口は、県道299号沿いの永田肥料店の所の三差路で、川を渡ると聖天権現西沿いを南下する。後者の方が分かり良いかも知れない。

 

後者の場合、沢を上流で渡ると四ツ白からの道路と合流するが、その次に現れる狭いY字路が目印になる。そこから右側の本線道路を徒歩2分ほど行くと左下から滝の音が聞こえてくる。

 

しかし駐車スペースがないため、滝上流の暗渠で沢を渡る箇所の手前か先に駐車するしかない。岩屋横からそこまでの区間は舗装道にも拘らずやや悪路。

七つ目の裏見の滝発見を期待する、という方は次の二つのバナーをプリーズクリック。

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2018-12-07 01:37:26

奇勝!滝による瀑食洞門(2)フイゴの滝[上勝町]

テーマ:素晴らしい景勝地と史跡

[今でも滝が貫く洞門]

前回紹介した鳥居の滝は、古代以降、洞門を滝が通過することはなくなったが、太古から今日に至るまで、洞門を通り続けている滝がある。それが鳥居の滝上流に懸かるフイゴの滝である。この滝は名称が地形図(阿波寄井)にも記載されているので、名前だけは登山界でも知られているだろう。

 

鳥居の滝の洞門は、太古でも直接滝が通り抜けるような形ではなかったが、フイゴの滝の洞門は瀑布の途中にあるため、今でも滝がくぐっているのである。

上り口には道標も設置されている。鳥居の道標から徒歩1分半ほどの所、林道が堰堤で川を渡る地点の袂である。そこに駐車スペースもある。

 

踏み跡は上り口周辺については薄いが、山際の奥を見ると林業関係の看板が見えている。そこへ行けば踏み跡は明瞭になる。

沢の出合を右下にやり過ごし、北西の谷沿いを進む。道沿いには頭上に覆い被さるかのような切り立った断崖もある。

 

10分ほど歩けば、ロープが設置された滝の天辺へ向かう踏み跡と、滝壺へのルートの分岐点に着く。但し、滝壺への踏み跡は廃道に等しい。しかし既にその付近から滝の一部が見えているため、適当に下りるとすぐ滝壺手前の沢に下り立つ。

 

切り立った狭い崖の間を抜けるとこじんまりした滝壺が現れるが、滝の全容は滝壺に浸からないと分からない。滝壺は狭いものの水は澄み切っている。

 

ここではどこか洞門なのかよく分からないが、滝天辺へ向かう踏み跡を登るとすぐ滝の全容が現れる。思わず「おおっ!」と言ってしまうほど、異様な形をしている。過去、お目にかかったことのない形状である。

 

とても自然にできた形状には思えない。海岸なら兎も角、山奥の狭い谷でこんな岩に巨大な穴が開くほどの激流が浸食活動をしていたのかと思うと、畏怖の念さえ感じる。踏み跡から見る限りでは「洞門」という表現が正しいのか否か、やや疑問だったが、滝の天辺から見下ろすとその表現に納得する。

 

天辺にはいとも簡単に下り立つことができる。そこから滝を見下ろすと、踏み跡から見た直線的洞門ではなく、如何にも水によって浸食されたことが分かるように、洞門部の岩は丸みを帯びている。そして勢いよく、瀑布が落下してくぐっている。

このすぐ上流にも滝壺のような澄み切った勝浦ブルーの泉があるので憩える。

 

帰路、車か自転車等で林道カジヤ谷線起点の三差路まで戻ると、勝浦川支流沿いを遡る剣山スーパー林道を上り、最初の左ヘアピンカーブ先に駐車する。

 

カーブ部は橋になっているのだが、橋の北袂には「蛇渕」という道標が建っている。そこから沢に下りると、大蛇が這った跡のような川床の細長い岩の凹み部を激流が流れており、その上には、以前紹介した鳴呼渕のような美しい滝壺的蛇渕が現れる。ここに直射日光が当たれば、にこ淵や姥ヶ淵のように、エメラルドグリーンに輝くことだろう。

 

この上勝町にはまだまだいくつもの滝や美しい淵があるのだが、また機会があれば探訪したい。

 

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