入院2日め~手術当日 part2 | いつも ごきげん!

いつも ごきげん!

舌癌(2014年)、子宮頸癌&子宮体癌(2016年)の
トリプルサバイバーです。
すべて早期で手術のみの経過観察・・・のハズでしたが、
1年待たずに激レア悪質の子宮頸部明細胞腺癌が
直腸に局所転移してしまいました。
どげんかせにゃいけん!!

2016年12月13日(火)のことです。

 

病棟フロアから手術室のある階までは、

病棟看護師さんに案内されて、徒歩で向かいます。

 

待合で待機していると、

ワタシの担当手術室ナースさんが迎えにきてくれました。

2、3、質問があった後、

自動ドアの向こうの通路を通って手術室に入ります。

 

まだ執刀してくださる先生の姿が見えないせいか、

麻酔科の先生が二人と、手術室ナースさんしか目に入らず、

以外に少人数な感じ。

 

履きものを脱いで、手術台に上がるように指示されて

手術台に腰を掛けたときに

フルネームを尋ねられ、手術の内容を聞かれました。

「子宮準広汎全摘と卵管・卵巣切除、

  骨盤リンパ節切除、大網切除をします。」

そのとき、うなづきながら聞いているK先生の姿が

目に入りました。

もうひとりカラフルなプリント柄の手術着を着た先生が

壁にかかったワタシのMRIとCTの拡大画像を

確認していました。

後ろ姿しか見えないけど、きっとN先生。

 

指示されて仰向けに横になると

バスタオルで包まれて、術衣を抜きとられます。

両腕に点滴ルートをつけられたら、

今度は背中を丸めて横向き。

背中に痛み止めの注射をしてから、

硬膜外麻酔のチューブを入れます。

何かしている感触はあるけど、痛くはなかったです。

 

パタパタした感じではなく、

今していることをひとつひとつ説明し、

痛みや痺れは出ていないか質問しながら

ゆっくり確実に進めている印象でした。

 

ふたたび仰向けになり、両腕を軽く拘束されて 

酸素マスクをつけられるると、

「はい、麻酔、流します。

 眠くなりますよ。」

10秒もたたないうちに、

目の前が曇っていきました。zzz

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「まあささん、終わりましたよ。」

目を開けてうなづきました。

「お部屋に帰りますよ、 ベッドに移しますね。」

この病院はストレッチャーで移動するのではなく、

病室のベッドが手術室までお迎えに来ているのですよ。

 

麻酔の時間が長かったせいか、

今まで経験したの2回の全身麻酔とは違って、

意識と記憶が途切れ、途切れです。

長い距離、移動しているハズなのですが、

あっというまに病室に戻っていました。

 

余談ですが、入院初日に麻酔科の先生から

伺ったところによると、

麻酔から覚めて意識が戻ったことを確認してから、

気管挿管のチューブを抜くのだそうです。

「今まで2回全身麻酔をしましたが、

2回とも気がついたときには、抜管されていました。」

と言ったら、

ほとんどのヒトが抜管したときのことを

覚えていないのだそうです。

 

 

病室に戻ると酸素マスクがつけられました。

小刻みな震えがどんどん大きくなって、

痙攣しているかのように肩がガクガク震えていました。ドクロ

 

「寒いですよね、すぐに電気毛布持って来ますね。」 

ナースさんが電気毛布で温めてくれましたが、

震えが止まるのには時間がかかりました。

 

吐き気も少しありました。

「気持ち悪いです。ガーン」というと、

すぐ容器を用意してくれました。

2度ほど空っぽの胃をつかまれるような

感じがしただけで、吐きませんでした。

 

点滴が始まりました。

尿管もつけられたままですが、

痛みはなく、違和感もあまりなかったです。

傷の痛みはなかったです。

 

痛みが出たら、背中のチューブから痛み止めが流れる

装置のボタンを右手に持っていました。

 

「痛みはがまんしないでくださいね。

 もし、押しても効かなかったら、

 他のお薬もありますから、言ってください。

 また来ますが、何かあったら、

 すぐにナースコールしてくださいね。」

 

ナースさんが離れた後、

手を思い切り伸ばしてスマホを取りました。

時間を診たら、2時半を過ぎていました。

手術予定時間は4時間。

痩せているので、もうちょっと早く終わるかも?

と外来のときに言われていたけれど、

9時からは、5時間半経ってる。

(この理由は退院前の診察と説明のときにわかりました。)

 

 

だんだん、麻酔が覚めてくるにつれて

苦しくなってきました。

朝、浣腸したはずなのに、

出口のちょっと手前にゴルフボールくらいのモノが

(あくまでも体感ではということです。)

ある感じがすごくイヤで、ショボーン

ナースコールをして事情を話し、

「トイレに行きたい」と言ったら、

もちろん、即、却下されました。

当たり前ですよね。

かわりに差し込み式の〇器の提案。

ちょっと悩んだけど、お願いしました。

でも出るわけもなく…。

30分くらいであきらめました。

 

傷が痛いんじゃないんです。

出口付近にブツがある(ように感じる)不快感と

お腹の中が張ってパンパンな感じがツライ。

「寝返りを打ってもいいし、

自分がラクな姿勢をしてください」と言われたけど、

横を向くとお腹の膨満感が苦しいので

ずっと仰向けでいました。

それが一晩中続きました。

 

38度台の発熱もあったので、

氷枕も用意してくれました。

 

この日UPした「手術が無事に終わりました」の記事は

実は、前日に書いて用意してあったものです。

 

傷は痛くはないのですが、

出口付近のゴルフボール感と、お腹のパンパンな痛みが

少しはマシになるかもしれないと、

ウツラウツラから覚める度に

痛み止めのボタンを押すことを繰り返しました。

 

夜中に様子を見にきたナースさんにお願いして

もう一度寝たままトイレにチャレンジしましたが、

時間が経つだけで、徒労に終わりました。

 

お腹がパンパンで苦しいので、ナースコールしました。

「腸が動かないので苦しいのかもしれませんね。

 温めてみましょうかはてなマーク

との提案。

(温めたら術後の炎症によくないんじゃないはてなマーク

とも思いましたが、お願いしてみました。

ホットパックをお腹に乗せてもらうと、

これが少し効いて、おなかの中の気体が動き始めました。

夜が明けるころにはゴルフボール感に慣れてしまって

(感覚が麻痺してしまってはてなマーク

あまり気にならなくなりました。

 

「術後から最初の夜は、ひたすら時間をやり過ごすもの」

と覚悟を決めていましたが、長い夜が明けました。

雨の音がしていました。雨

 

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