青春18きっぷを利用した中央線の市場食堂巡りパート2。甲府を出てこちらも初の長野県の市場食堂(2024/3/23土曜日)へ。

 

長野や松本ならいざ知らず、上諏訪に市場食堂が残っているのがすごいなと、県内初市場食堂はこちらの「市場食堂 燦」を選ぶ。

 

 

先ほど「青春18きっぷの旅」と書いたものの、普通列車で向かうと営業時間終了に間に合わないので、甲府~上諏訪間は「特急あずさ」で時間短縮。運賃・乗車券合わせて2000円強の追加出費。雪はさらに強くなって、ホームにももうしっかり積雪が。

 

 

市場方面に向かうバスの乗り換え時間が20分弱あったので、駅の足湯で一休み。駅改札内1番ホームにあります

 

 

先客は3名ほど。こちらは足湯に入りながらの風景。

 

 

東口を出て「かりんちゃんバス」に乗車。地方の公共バスは土日運休が殆どだけど、このエリアは観光地でもあり(本数が多いとは言えないけど) いくつもの路線が休みの日も運行しており非常に助かる。こちらの「内回り線」で40分強

 

 

最寄りの「有賀」バス停に到着(150円)。ここから歩いて市場まで、もう数分ほど。

 

 

全国の市場を色々巡ってきたけど、山裾にあるのは初めて見たなあ。雪景色ということもあって凄く雰囲気がある。

 

 

食堂は正門?(豊田小学校側の門)を入ってすぐ左に曲がったところ。

 

 

門を挟んだすぐ並びには「サン」と赤字で書かれた倉庫やトラックがあり、ここが食堂経営しているのかと思ったけど、聞いた見たら全く別物だった。

 

 

到着は13:25分頃で、ラストオーダーぎりぎりの入店。

 

 

急いでメニューを見渡すと、「土曜日限定海鮮丼」と「今日のサービス」のマグロ刺身定食が気になってその二択。海なし県の食堂だけど、栃木滋賀のように、だからこそ逆に海鮮やマグロを推す市場食堂は多く、こちらも同様かな。

 

メニュー構成的には、市場関係者向けと外部からの来訪を意識したものが併存。市場への入場も監視員チェックとかもないし、駐車場も十分あるので、一般客も来やすい場所だと思う。日曜日も営業しているし。

 

 

悩んだ末に選んだのは、マグロ刺身定食。地方の食堂で1300円お設定は少し高めかなと思ったけれど、しっかりした内容でした。

 

 

しかし「限定5食」の貼り紙で、土曜日の閉店間際に残っているのは少し寂しいかな?実はもっとあったんだろうか。。。

 

 

時間も時間なので、人も車もほとんどいない広く閑散とした空間。その時、少し見回すと左側の建物の会社名が書かれていたはずの大きな看板が、白く塗りつぶされているのに気づく。※過去の写真を調べると「株式会社R&Cながの青果」と書かれていた。

 

そこでネットを調べてみると、昨年6月末に「事業譲渡」とある。譲り受けた子会社の事務所はあるものの、大きな建物の中はほとんどがらんどう。

 

 

競りのときに使われたのであろう、こんな設備がまだ残っていて往時の輝きが偲ばれる。

 

 

さらに調べると、向かいの「丸水長野県水」も訪問直後の3月末に撤退を予定(なので書いている現在はもう営業していないはず)。市場全体も来年(2025年)の3月末までに廃止され、新たな活用を検討中とのこと。

 

これらの記事を見て驚いて、後片付け中の「市場食堂 燦」を再訪問。お店はどうなるのだろうかと。。。でも「今後の開発計画がどうなるかは分からないけど、当面はこのまま営業を続ける」とのことでした。敷地内はさらに寂しくなっちゃうけど、少しでも外部客が訪れてくれるといいな。でも仕入れとか、不便になりそうだなあ。

 

 

帰りもバス便頼みだけど、待ち時間がかなり長く周辺をうろうろ。すると近くに、こぎれいな喫茶店「珈琲焙煎るぴなす」を発見。2年ほど前にオープンしたみたい。

 

 

ここでアイスコーヒーを頼んで時間調整して、再びバスで上諏訪駅へ。

 

 

駅に着くと、予想外に青空が出てきたので、諏訪湖の方まで戻って周辺を散策。

 

 

そして湖畔すぐにある「片倉館」へ。ここは国重要文化財の立派な建物の中に、一般人も入れる温泉銭湯がある。建物の豪華さぶりに、貴賓館的な意味合いで建てられたのかと思ったら、地域の社交場として片倉財閥が提供したものらしい。

 

 

多分かなり昔に来たことあるはずなんだけど、残念ながらすぐそばまで来ても記憶は蘇らず。。。

 

 

今日最後の温泉につかって、最後は上諏訪から東京まで鈍行列車を乗り継いで、4時間48分を費やして帰ってきました。