ラクロスA1のエキシビションゲーム報告#女子オールスター編 | 鼓舞 平(こぶ平)のラクロス応援チャンネル

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先週の1月14日(日)に行われた初のA1/日清食品presents第33回ラクロス全日本選手権大会は付帯事業としては初の試みとなる、全国7地区から選抜された大学生vsクラブ代表の試合が男女とも行われた。この試合は、12分 4Q制で、ショットクロック(ボールを自らのチームのものにしてから、ショット完結させるまで80秒以内に執り行わないと相手ボールとなるルールだ。

このルールは、国際大会では、前回のXGamesにおいてショットクロックが適用され、そのスピードたっぷりの試合に引き込まれた方も多いだろう。

今回はエキシビションゲームという事で、そのテンポのあるラクロスで点を取りあって盛り上がることが期待された。関東では目にすることができなかった、各地区の才能の開花を見たくてじっくりと試合を観戦した。

<女子>

学生オールスターでは、東北大学で爆発的な得点力を見せつけた中山恵美子選手、東海地区で愛知教育大学の復活をけん引した圀松沙羅選手、南山大学で攻守に渡りキーマンとなった三角美葵選手、関西学院大学のエース東浦綾選手と最後まで覇を競った同志社大学松田阿布羅選手、広島大学初の中四国地区チャンピオンに導いた大江麗選手、荒木凛選手、の他、福岡大学の点取り屋田代妃南選手、和田明里香選手、立教大学水倉ゆいな選手、同志社大学の羽場遥香選手、和多田磨優選手、北翔大学の香川凛選手は圀松選手同様3年生で選出。慶應義塾大学秋山美里選手に至っては2年生でのオールスター出場を成し遂げた。
vs

クラブチームも全国から集まり、北海道、東北地区はリーグ戦は無いものの、学生と互して技術を磨いている北海道地区ANBLOOM佐藤霞那音選手、東北地区Viento佐藤佳蓮(彼女は東海大学出身。現在仙台育英学園高校のラクロス部を率いている)も参加、さらに創部1年目の九州地区Cierra田中愛海選手等が参加した。

【試合総括】

ショットクロック採用により、テンポの速い攻撃の応酬となり点を取りあったが、学生はどうしても1点差を埋め切れず9対11で敗れた。

そんな試合で、ひときわ輝いたのが東北大学のエース中山選手だった。豊富な練習量に裏付けられたショットの決定力は非常に優れた感性も加わった高いものだった。まだ筋力は鍛える余地が多く、将来性の豊かな選手で、ラクロス応援チャネルでも注目していた中山選手は2点を決めVPに匹敵する活躍だった。

フェイクも入れて決め切る中山選手(白)

その他にも、2点づつを挙げた関西学院大学のエース東浦選手、同志社大学のエース松田選手も高いポテンシャルを見せた。

一気にDFを切り裂いた松田選手(白19番)

結果的には3得点1アシスト。4点に絡んでその得点王ぶりを発揮したMISTRAL冨森美帆選手がMVPとなったが、たった1日の練習でアジャストし見事な連携を見せたクラブオールスターに学生オールスターとも流石と言えるパフォーマンスだったと言える。

MVP冨森選手に相対したVPゴーリー川村選手

優秀選手賞(VP)は東海大学ゴーリー川村莉央選手。そのセーブ力は次の舞台でも輝きそうだ。

 

今回の企画は、各地区で埋もれがちな才能を発掘する良い機会となりえるし、各地の選手が目指すものとしてモチベーションの向上にもつながるものとして、来年以降も継続して欲しいものだ。

<トリビア>

① 注目を集めた、東北大学の中山恵美子選手は、大学院に進学しラクロスを継続する。そして、1年に何度かは関東のクラブチームに武者修行に訪れる気持ちを披露してくれた。さらに、東北大学の新しいコーチには関東のクラブの、、、、、

進化を期待してやまない。さらに漏れ聞こえたところによれば彼女はアイルランドとのハイブリットラクロッサーだそうです。

② VPを獲得したゴーリーの東海大学川村選手は、ゴーリーが永田選手一人しかいないMISTRALへの加入を決めて、既に練習にも参加している。今回MVPを取った冨森選手とも先輩後輩となっており、そのショットを受ける事によりさらに進化を目指しているようだ。先輩永田選手との競い合いは高次元のものになるに違いない。

③ 広島大学を初の中四国地区チャンピオンに導いた、大江選手、荒木選手はともに関東に拠点を構えて、ラクロスを続けてくれるようだ。是非関東のクラブチームは受け入れて欲しい。

 

2024年ラクロスも動き出した。やっぱりラクロスから目が離せない。

こぶ平

#GoLA28 #ブリスベンオリンピックにも連れて行って