先週の1月14日(日)に行われた初のA1/日清食品presents第33回ラクロス全日本選手権大会は付帯事業としては初の試みとなる、全国7地区から選抜された大学生vsクラブ代表の試合が男女とも行われた。この試合は、12分 4Q制で、ショットクロック(ボールを自らのチームのものにしてから、ショット完結させるまで80秒以内に執り行わないと相手ボールとなるルールだ。
このルールは、国際大会では、前回のXGamesにおいてショットクロックが適用され、そのスピードたっぷりの試合に引き込まれた方も多いだろう。
今回はエキシビションゲームという事で、そのテンポのあるラクロスで点を取りあって盛り上がることが期待された。関東では目にすることができなかった、各地区の才能の開花を見たくてじっくりと試合を観戦した。昨日の女子オールスターに続き男子のオールスター戦を紹介していく。
<男子オールスター>
学生オールスターズには、今季関西優勝の原動力となった26番LMF吉澤賢之介選手や、関西学院大学の熱き主将2番MF藤田 括(くくる)選手。今季法政大学の大躍進を支えた20番G矢澤祐人選手等々のメンバーが選出された。
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クラブオールスターズはリーグ戦のない東北地区からも仙台ラクロスクラブの2番AT星 奏博(ともひろ)選手始め、選手歴20年を超えるRAGGAMUFFINS8番島袋秀隆選手からクラブ1年目の25番ACL立松侑悟選手や、17番FALCONS徳舛 昴選手26番FALCONS袖山朋弥選手といった日本代表選手まで多彩な陣容となっていた。
【試合総括】
女子同様80秒のショットクロック採用され、女子以上に攻守の切り替えの早い試合となった。
【1Q】
「1Qあるある」で落ちつかず、ショットを撃ってリズムを作ろうとするも近畿大学5番G乾選手のナイスセーブからのターンオーバーを1-7通して正面から7番学習院大学芝山選手が先制すると試合が動き出し、クラブオールスターが18番FALCONS小山選手のセンターからのミドルショットを決めて同点。しかし、学生はクリアが可能で、ゴール前ポゼッションから14番南山大学伊藤選手の右60度からのミドルショットもあっさり決まり、学生の若さからの勢いを見せつける形だった。
しかし、1Q残り1分ゴール裏5番FERVIENTE佐野選手からゴール前15番Stealers細梅選手へ絶妙のパスを通して同点として終了した。
右端:佐野選手は2得点2アシストの活躍だった
【2Q以降】
クラブの速い潰しも機能し始め、学生は思うように攻撃機会を生かせず、2Qはクラブボックスワンの隙を突く2番関西学院大学藤田選手のミドルショットのみに封じられ、以降完全にクラブチームが試合をコントロールする形で試合を決めた。
2Qクラブ5番佐野選手/FERVIENTE25番竹内選手/RATELSのショートバウンドになるアシストを巧みに処理してワオなゴールを決めた。
☆こぶ平’s Eye
https://www.lacrosselive.jp/videos/1be12155-cd69-4fdd-84c0-5aba12d3ed73
![](https://asset.catalog.play.jp/lacrosselive/lacrosselive/1be12155-cd69-4fdd-84c0-5aba12d3ed73/artwork/cf2bade892840974d433969f44180e496920d370f262e7e364825c8647758692.jpg?w=1280&p=t)
この試合、最初から違和感があったのだが、その理由はLiveを見て改めて確認できた。試合を通じてクラブチームはほぼ5人で攻撃、5人で守備をしていた。(4Qは6人攻撃、6人守備の場面が出現したが。女子の試合はそうではなかった)その条件で1Qから修正を終えると、ほぼシャットアウト。バイタルエリアでの守備も5人で隙は無かった。ある意味、これが日本男子ラクロス界の現状を表しているのかもしれない。学生の見方からすれば正面からの攻めにこだわらいたかったのかもしれないが、裏からの捲りをできる選手も居たはずなので、そういうチャレンジでクラブオールスターズを脅かして欲しかった。
MVPは18番FALCONS小山選手 VPは2番関西学院大学藤田選手
<トリビア>
① 仙台ラクロスクラブから出場の2番AT星 奏博(ともひろ)選手は東京学芸大学出身でStealersで活躍。日本代表にまで上り詰めた選手だ。
2017年のラクロスプラス誌に以下のような紹介が載っている。
【名前】星 奉博 (ほし ともひろ)
【所属チーム】Stealers
【年齢】25
【出身大学&学部】東京学芸大学 教育学部
【出身地】宮城県
【職業】小学校教員
【プレー中に呼ばれる名前】ともひ、ほし
【ラクロス歴】7年
【ラクロスでの受賞/選抜歴】
2011年度関東ラクロスリーグ戦得点王
2012年度関東ラクロスリーグ戦得点王
2013年度U-22日本代表(APLUアジアパシフィック選手権大会 優勝)、フル代表(日豪親善試合)
2014年度 フル代表(W杯出場)
【ポジション】MF→AT→LMF→F.O.→LMF←イマココ
【所属チームの今期目標】FALCONSの十連覇を止めて日本一
【SNS】instagram:tomoheeeero22
【好きな芸能人のタイプ】吉岡里帆、森高千里
【趣味】料理。
【これだけは負けないという特技】黒板アート
【好きな曲・テンションが上がる曲】卒業式で歌う合唱曲。
【好きな言葉】「感謝、有り難う。」「死ぬ気でやれよ、死なねぇから」
【好きな食べ物】チーズケーキ
【使っているラクロスのブランド】ヘッド:cyber、シャフト:carbon
【ラクロスを始めたきっかけ】学科の先輩に誘われて。
【ラクロスを始める以前に行なっていたスポーツ】棒高跳び、競泳
【これがあるからラクロス好きなんだよなって思うプレー中の瞬間は?】目の前からゴールまでのラインが見えて、ボールをゴールにぶち込んだとき。
【あなたのラクロスにおける目標】教科書にラクロスを。
https://lacrosse-plus.net/interview/tomohito-hoshi/
女子の佐藤佳蓮選手とともに、仙台のクラブリーグの発展に力を貸していただければ幸いだ。
② 今回学生オールスターズに関西地区からは優勝した神戸大学以外にはファイナル3で敗退した関西学院大学から2名、リーグ戦4位と躍進した近畿大学ら3名が選ばれている。この試合でも近畿大学ゴーリーの乾選手はナイスセーブを連発した。おそらく全国的には近畿大学のラクロス部はなじみがないかもしれないが、今季初めて京都大学に勝ち、上位陣にもくらいついて、6失点以内の試合を演出した。
元々スポーツの盛んな大学であり、学生数も多い。そういう意味ではこれをきっかけに新しい人材の入部が促進され、関西の新たな強豪が生まれてくれればと期待したくなった。
以上1月14日に行われた男子オールスターゲームの詳報でした。
やっぱりラクロスは面白い!!
こぶ平
#オリンピックに連れて行って