ラクロスA1カウントダウンシリーズ##A1初代王者はどのチームか?#ラスト7デイズ | 鼓舞 平(こぶ平)のラクロス応援チャンネル

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2023年シーズンラクロスは全日本選手権が初の年跨ぎとなり、A1(アブソルート1;ABSOLUTE ONE)ラクロスの全体的価値創出のための機会として開催される。

日清食品(株)さんをメインスポンサーに迎え生まれ変わるラクロス全日本選手権にフォーカスしてシリーズでお伝えしていく。

 

日清食品presents第33回ラクロス全日本選手権A1開幕まであと7日。

既に参加チームは決まっている。

<女子>

NeO(東日本チャンピオンリーグ1位)

Photo by Akie Umeda

vs

日本体育大学(BlueLions/関東学生リーグ1位)

<男子>

GRIZZLIES(東日本チャンピオンリーグ2位)

Photo by Akie Umeda

vs

日本体育大学(BlueLions/関東学生リーグ1位)

A1シリーズの1は参加チームの中で唯一最終戦の詳細についてお伝えしていなかった、女子クラブチーム代表のNeOの全日本クラブ選手権での戦いぶりを振りる事から始める。

 

【NeO】

NeOは2014年設立。東日本の女子クラブチームとしては最も新しいチームだ。2011年に開催されたU19世界選手権代表選手であり、関東ユース代表を構成した(1部の選手は4年生時2013年女子世界選手権のフル代表にも選出されている。)選手に少し上の世代を巻き込んで作ったチームだ。

2年目には東日本クラブリーグ(現在のチャンピオンリーグの前身)先輩チームを破り1部総合2位となり全日本クラブ選手権に出場を果たしている。

これは今年の男子GRIZZLIESを凌ぐ記録だ。しかしこの年は全日本クラブ選手権準決勝で敗退している。2016年には早くもリーグ総合優勝を飾り、勢いそのまま創部3年目で全日本クラブ選手権で優勝を飾っている。

現在もなお進化している多賀選手

Photo from JLA Web Site

以降2021年まで全日本クラブ選手権5連覇、全日本選手権3連覇を成し遂げて、日本のトップチームの座に君臨にした。しかし昨年は、新旧の入れ替え時期に新旧が融合したMISTRALに敗れ準優勝に甘んずる形となった。

詳細は旧ラクロスプラスの2022年11月の記事を参照して欲しい。

https://lacrosse-plus.net/news/japanlacrosse/cobbie-325/
 

そして迎えた全日本クラブ選手権決勝。今回は状況、立場が昨年と真逆と言えるほど変わっていた。

詳しく見てみよう。

☆スターター(敬称略)

<NeO>

2022年

G齋藤 DF廣瀬、戸村、菅谷 MF小林、藤井、井上 AT鈴木山根、多賀

2023年

G内田 DF廣瀬、戸村、菅谷 MF小林、藤井、高野 AT山根、多賀、山本(真)

<MISTRAL>

2022年

G高橋 DF鴨谷、吉村、岩田 MF井上、田中、木村 AT井畑、亀井、櫻井

2023年

G永田 DF鴨谷、坂本 MF井上、木村、田中 AT藤村冨森多田

ご覧の通り、2022年はNeOに入れ替わりが多く、MFの要の水野選手も怪我で欠いていた。高野選手も本来のMFではなく

ATでの出場を余儀なくされていた。しかし、2023年は全てが前年度と同じで、ゴーリーも主戦3枚の交互利用という贅沢な布陣であり、水野選手が完全復帰、ATの成長で、高野選手も本来のMFとして出場可能となり、万全で、さらに進化したチームになっていた。

対して、MISTRALはチームとして16人が入れ替わり、スターターにおいてもゴーリー永田選手も実質的には初年度となった事も含めると10名中6人の入れ替わり。DFの岩田選手も怪我でベストではない状態での戦いを余儀なくされた。

従って、リーグ最終戦同様NeOの絶対的優位で試合が進むものと思われた。

リーグ戦の決勝戦の詳細は下記を参照して欲しい。

https://ameblo.jp/kobhey10/entry-12823205256.html

先週末のラクロスを振り返る##東日本クラブ女子チャンピオンリーグ決勝 | 鼓舞 平(こぶ平)のラクロス応援チャンネル (ameblo.jp)

リーグ戦ではともに12対6でNeOが勝ち、MISTRALの熟成度の足りなさが印象的な試合だった。

この試合のポイントは、リーグ戦決勝から2か月の間にMISTRALの熟成度がどこまで高まったのかという点に絞られていた。一方のNeOは10月末からのUS遠征を経て更なる進化を期待されていたため、当初はその差は広がっているものと考えられていた。

【1Q】  NeO 対 MISTRAL  2対3

開始早々から、不利と思われたドローを取って積極的な攻撃を仕掛けたMISTRALが開始9分で3点を奪う好スタートをきる展開で会場もどよめいた。

冨森選手のナイスゴール    田中選手のFS

しかし、その後残り2分から終了間際に至るまでNeOの高野選手のアメイジングショットや藤井選手のミドルショットの反撃で2対3と迫り終了する。

高野選手のアメイジングショット

藤井選手も10mを決め切る

【2Q,3Q】

1QでMISTRALのモメンタムを消したNeOが、その熟成度の高さを見せつけ、2Q、3Qを支配し、試合を決定づけた。

【4Q】

4QでMISTRALの若さが爆発したがその差は大きく3点差に迫るのがやっとだった。

☆こぶ平's Eye

STATSを見てみよう

NeOの決定率57%は高い数字であり枠内ショット率でもMISTRALと20%近くの開きがあった。MISTRALで惜しまれたのは2Q,3Qのウーマンダウン時の3失点だった。2022年の決勝戦のDATAと比較して見ると

ドロー以外のすべての数値でNeOの進化の大きさがうかがえる。

MISTRALから見ると課題はウーマンダウン時の守備と、ゴーリーのセーブ率の低下があると見える。

ただ、これは若いチームには酷な課題だったと言える。来期には修正が進み、進化が進むと強力なチームになりえると感じた。

かくして、NeOがクラブチャンピオンの座を奪還し、4度目の全日本チャンピオンに挑むこととなった。

MVPの選出が無かった事も、腑に落ちなかったのだが、ラクロス応援チャンネルが選ぶMVPは

NeO12番高野 ひかり選手(横浜国立大学)チーム最古参の一人ながらなおも、進化を続ける凄い選手だ。

VPは今年新加入のMISTRAL52番藤村 麻伊選手(明治大学)だろうか?66番冨森 美帆選手(東海大学)を含む若手AT陣はリーグ戦TOPの攻撃力を持つようになる可能性を4Qに見せた。

 

強さを見せたNeOが1月14日 横浜スタジアムでどのような魅力的なラクロスを魅せてくれるのか大いに期待される。

 

以上 A1へのカウントダウン1でした

 

やっぱりラクロスは面白い!!

こぶ平

#日清食品presents第33回ラクロス全日本選手権大会