先週末に行われたラクロスからいくつかの試合をピックアップし詳しく考察するシリーズ20230930&1001その① 東日本クラブ女子チャンピオンリーグ編。
10月1日東日本クラブチャンピオンリーグ女子決勝戦が行われた。カードはNeO対MISTRAL 昨年と同じ対決。
昨年のリーグ戦では、6対5、プレイオフ決勝戦は奇しくも10月1日の戦い。8対5でともにNeOが勝利していた。
しかし、全日本クラブ選手権では8対7 後半5対1でMISTRALが大逆転勝利した。
そして迎えた今季のリーグ戦は開幕戦。なんと6月17日だった。
一気に世代交代を迎えたMISTRALには早い時期でのNeOとの戦いで、4Qに綻びが生じた形と見ていた。MISTRALのキャプテンの田中選手が後半不出場というハンディキャップも加味すれば、3か月先のプレイオフでの巻き返しの可能性はあると思えた。
ミスはともに多く(T/O数-相手のCTO数)この点数の差は、攻撃成功率(ショット数/ドロー獲得数+相手のT/O数)(T/O数は相手に攻撃権を与えた数と定義している)の差であり、さらにドローの差による攻撃権の差から生じた。
そして3か月たって迎えた決勝戦
結果は奇しくも同じスコア。さらに4Qでの得点差が広がる結果となった。
これは、両チームが同程度に進化したからとも言えなくはないがその質的なものは異なっている。
まず、MISTRALでは田中キャプテンはフル出場した。しかしセンターで強さを見せていた、9番井田選手を欠いていた。
一方のNeOは主力がアメリカ遠征で得た事によるチームのパフォーマンスアップが期待されていた。
上記を考えると、もう少し差が広がることも予想されたがMISTRALの若手の進化はそのギャップの広がりを埋めたと言える。しかし、6点差という結果はどこから生まれたか?
結果的には、MISTRALのドロー獲得数の増加により攻撃権は同じ回数だけあった。しかし、それをショットに結びつける攻撃成功率のギャップが少し拡大し、ゴーリーのセーブ率に差が出た。これはNeOゴーリー66番内田選手のパフォーマンス向上(USでの強烈なショット体験も効果があったのだろう)とNeOの選手のショットのパフォーマンスの向上がポイントだったと見えた。(その中で、US遠征に帯同しなかった、12番高野選手の2得点、2番鈴木選手の得点も進化していたのだが。)
MISTRALは、FUSION戦で見せた速い展開がNeO戦では思うように見せられなかった。そこにはNeO34番DF戸村選手出色のパフォーマンスがあった。
さらに、初戦同様NeOの速い攻撃にさらされたMISTRALのDFに疲労が蓄積されNeOに崩された。
しかし、MISTRALの攻めには見るべきものも多く、攻撃のバリエーションは多く、決定力のある選手も多いことから、昨年同様次の戦いがあったら、高いレベルの戦いが繰り広げられるだろう。FUSIONを加えた東日本クラブチーム中心で全日本クラブ選手権が戦われる事は間違いない。
☆第24回ラクロス全日本クラブ選手権大会
■名称:第24回ラクロス全日本クラブ選手権大会
(英称:Japan Club Lacrosse Championships 2023)
■主催:公益社団法人日本ラクロス協会
■主管:日本クラブチームラクロス連盟
■出場枠:北海道、関東、東海、関西、中四国・九州の各支部優勝チーム 及び ワイルドカード1~2枠(前年度優勝又は準優勝支部)
※各支部1~3枠。前年度優勝及び準優勝支部がシード。男女でカードが異なる。
※北海道支部の出場枠は男子競技のみ
※エキシビション:12/2(土)[東京会場]駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場
■大会期間:2023年11月5日(日)~12月3日(日)
今年のクラブ選手権は日本最高峰レベルの試合実施にふさわしく
東京 大井ホッケー競技場メインピッチ で実施される。
以上:東日本クラブ女子の結果でした。
やっぱりラクロスは面白い!!
こぶ平