うちの塾に通い始めて約1年のある1人の生徒がいます。
彼がうちに通いだした頃は、こちらからの問いかけにもあまり反応がなく、問題をやらせても今の学年の内容に全くついていけてない状態でした。入ってからしばらくはこのような状態が続いていましたが、昨年の秋くらいから少しずつ目に見えて変化が現れてきました。よく話すようになったし、問題に対する積極性も出てきて、毎週やっている百マス計算も見る見る速くなってきて・・・。でも、学校の成績はまだついてきていませんでした。
今年になって、数学の一番最初に出てきた単元が、教え方が良かったのか、本人の得意分野だったのかわかりませんが、めざましくやる気になってある程度の難易度の問題であれば、一人で簡単に解いてしまうほどになりました。まだ英語は数学ほどやる気がでてないようですが、この1年ほどの間で、すごく進歩したと思います。まだ定期テストではそれほど成果が現れてきていないけど、私は彼のこの努力の「過程」を評価してやりたいと思うので、今はそっと見届けているところです。
では、彼の勉強に対する姿勢がどうしてこんなに変わったのか・・・。それは間違いなく「自分で解ける」という実感を味わったからだと思います。勉強なんて誰だってしたくないもので、ましてや人にあれこれ言われて解けても何も面白くもありません。やはり最終的には自力で解けるのが一番の薬です。では、学校の勉強にもついていけないような子どもに自力で解けるようにしてあげるにはどうしたら良いか。
それは愛情を持って焦らずにじっくり噛み砕いて教えてあげるしかないでしょう。そして、あとは本人の態度の問題でしょう。「これだけ一生懸命に教えてくれてるから頑張ってみよう」という気持ちです。注意されて機嫌が悪くなるようではいくら教えても成績は上がらないでしょう。塾では生徒と講師の信頼関係が大切です。注意するのは担当している生徒のことが嫌いなのではなくて、本当になんとかしてあげようと思っているからだと、理解してもらいたいものです。