総体の代替試合 いろんな立場から考えてよう | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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高校野球の甲子園交流試合が始まった。

 

コロナ騒動で各競技の総体が中止になっていったとき、こんな声があった。

 

「いやぁ……、難しいですよ。もちろん、中止にせざるを得ないと思います。が、強豪校の部員の中には、甲子園で活躍してプロの目に止まることがありますからね。それがなくなるというのは、その人の人生を変えてしまうことになりますから」

 

なるほどなぁ、と思った。

 

野球の注目度は、他競技の比ではない。公共放送ではテレビ・ラジオで全国放送されるし、関西にいれば主催する新聞社の系列放送局でも中継される。

 

とはいえ、野球以外の競技でも、最後の試合を奪われた高3にとっては、やるせない思いがあるあろう。とくに、県大会や全国大会に出場できるレベルの部活動ならなおさらである。

 

そこで、各競技・各都道府県の単位で、総体の代替試合が企画された。救済策だ。

 

教育者の思いとしては当然のものだろう。

 

ただし、だ。

 

この手の総体の代替試合は、ほとんどが夏休みに組まれた。お盆休みにもかかってくる。

 

部活動の顧問の労働問題はどうなるのだろうか。

 

生徒のために骨身を惜しまないのが教員だ、という声がないわけではない。

 

しかし、教員の業務が多忙化しているのは紛れもない事実である。

 

試合に臨むためには、それ相応の練習時間が必要となる。毎日の放課後や土日も返上となってしまう。

 

教員の労働問題も気になるが、生徒も休みはいらないのか

 

ただでさえ、全国一斉の休校に伴って短くなった夏休みだ。しかも40℃に迫ろうかという酷暑。高3なら、大学入試とか就職活動という問題もある。

 

それぞれの立場や価値観によってとらえ方が180度変わってくる。それぞれが、クリティカルシンキングしてみると面白いかも。

 

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