中1に『竹取物語』で何を教えるか(2) 古典文学史は4点セット | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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古典を教えるときには、必ず文学史から入ることにしている。

 

私は、「古典の文学史は4点セットで」と言っている。

 

1.作品名

2.作者名

3.成立時代

4.ジャンル

 

これにつけ加えて、「初めてシリーズ」。日本初めての物語、日本初めての和歌集、日本初めての勅撰和歌集、日本初めての仮名日記。

 

『竹取物語』の場合、4点セットのうち作者は不明。

 

「『竹取物語』の作者は誰ですか?」と発問をして、首をひねりながら生徒が「わかりません」と答えたら、「正解!」というやり取りを楽しむ。

 

時代は、まず奈良時代から順番に言えるかどうか。小学校の社会科で習っているはずだが、意外と答えられない。

 

そして、平安時代は貴族中心の時代だから華やかな作品が多い(宮中の生活や恋愛など)。

 

鎌倉時代は武士中心の時代だから軍記物語。そして、時の権力者がコロコロ変わるし、自然災害がたくさん起こったので、仏教思想が色濃く出る(無常観など)。長い恋愛の物語よりも、人々の間でひろまった短いお話(説話)が好まれる。

 

時代背景と文学は密接な関係があることを理解させる。だから、成立時代を知っておくことは大切。

 

中学で一番最初に読む古典だから、こういう基礎的な知識・ポイントを押さえておきたい。

 

 

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