国語は、定期考査と模試の結果の差が激しい? | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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生徒や保護者からよく相談されること。

 

「国語は、定期考査なら点数が取れるのですが、模試のような実力テストになると点数が取れません」

 

国語あるある。

 

これは、定期考査のあり方に問題がある。

 

定期考査が、授業の内容とイコールである場合。当然、真面目に授業を聞き、板書されたことを余すことなくノートに書き、テスト前にそのノートをまとめ直したり、内容を覚えたりする生徒は、定期考査で点数が取れる。

 

だが、この定期考査で測れた力は、「真面目度合い」と「暗記力」である。

 

残念ながら、模試や大学入試などの実力テストとなると、上述した定期考査で測った力はほとんど役に立たない。役に立つとしたら、語彙力と文法力か。それが読解力の一助になることはある(語彙力と文法力が弱いと、文章読解が難しくなるから)。でも、実力テストは初見の文章から出題される。だから、一般的な定期考査で高得点を取る生徒であっても、暗記で取った高得点は、実力問題に比例しない。

 

が、私の場合、定期考査と模試の成績はほぼ比例する。

 

なぜなら定期考査の読解問題の大部分は、実力問題だからだ。授業で扱った教材であっても、テストで出題する内容は、授業で発問していないところにする。あるいは、授業で発問していても、ちょっと違った問い方をする。だから、定期考査の結果は、実力テストの成績とある程度の相関関係がある。

 

もちろん、真面目だけどどうしても読解力が弱い、という生徒のために、文法や語彙など暗記をすれば取れるという問題も用意しておく。こうしておけば、学校教育として、真面目な生徒も報われる。

 

ノートを暗記さえすれば高得点が取れるような国語の定期考査は、何のために作成しているのか。それでどんな力を測ろうというのか。

 

真面目な生徒が報われることも必要だが、実力テストと乖離するようなテストを作ってはならない。(暗記分野も含め)国語の総合的な力を測るテストにしなければ

 

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