定期考査には、教材の全文を載せる | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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私は、ここ数年、定期考査の問題を冊子にしている。それまでは、B4の紙に両面印刷していた。

 

なぜ冊子にしたのか?

 

枚数が多いから。試験監督者が、問題を配付するだけで時間がかかってしまう。冊子にしてしまえば、1回の配布で済む。

 

では、なぜ枚数が多いのか?

 

それは、授業で扱った教材の、全文を載せているからだ。普通、定期テストでは、出題者が問題を出しやすい部分を切り取って出題する。でも、私はあくまで全文にこだわる。

 

評論文なら、序論・本論・結論で構成されるパターンが多い。いくら授業で扱って、既知の内容とはいえ、序論を掲載せずに結論の部分に傍線を引いて設問することに抵抗を感じる。序論の中で問題提起や話題の提示があってこその結論だ。

 

小説だって、主人公の心の動きを追っていくからこそ意味がある。一部だけ切り取ると、心情変化の全体像がつかめない。

 

だから、全文を掲載する。

 

中学国語の教科書教材といえど、長いものになると4000~5000字に及ぶ。それを全文掲載する。センター試験レベルの長さだ。設問にする場所も、バランス良く、全体にわたって問う。

 

さすがに、初見の文章でこれは厳しいと思うが、授業で読んだ文章なのだから、大丈夫だ。授業で教わった読み方を活かしてポイントを把握すれば、問題は解ける。

 

授業の進度も速いほうなので、現代文の長文、古文、百人一首10首、文法、ときには要約や意見文など、出題範囲は多岐にわたる。それゆえ、ページ数が増える。それで、冊子にしている。

 

あとは、冊子という形に慣れてほしい、という思いもある。大学入試や模試は、冊子状だ。問いを見て、ペラペラと本文のページをめくりながら解答領域・根拠となるところを探す。その練習をしてほしい。

 

冊子状の試験問題にこだわるのは、こういうところにある。

 

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