数年前、教員免許更新講習を受けたとき、関東の学校ではほとんどがスマホの学校持ち込みをOKにしているらしい。理由は、東日本大震災があったから。
関西は、それよりも遅れているが、それでも確実に持ち込み可とする流れにある。先日、大阪の公立校が持ち込みを認めるという報道があった。
生徒指導事案は、かつての暴力や万引き、喫煙などよりも、スマホ関連のものが大半を占めるようになった、という。個人情報の漏洩、SNSでの誹謗・中傷。当然、学校として指導しなければならない。「禁止」を叫ぶよりも、上手な使い方を指導することが求められる。
だが、学校でできることは限界だ。
スマホ関連のトラブルが発生したとき、保護者から「学校でルール作りをしてください」と言われることがある。
いや、してますけど。個人情報は載せない、悪口は書かない、食事中は使わない、夜10時以降は使わない、寝るときは親に預ける、勉強中は電源をオフにする……。
でも、そのルールを守らせるのは、家庭の問題である。家に帰ってから、ゲームやSNSのやり取り、動画の閲覧に没頭し、学習時間はおろか睡眠時間まで削ってしまう。
学校でルールを作り、指導をしたところで、使用するのは大半が家の中だ。だから、そこは保護者にしっかりと管理してもらわないといけない。
ネットモラルの研修会で、警察の方に言われた。「スマホは親が子どもに買い与えているもの。親がお金を払っているのだから、親は子どもに貸しているだけ。管理責任は親にある」そう先生方は言いきってください、と。
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