あたりまえの語彙があたりまえでなくなる難しさ | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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放課後に講座をしていたときのこと。現代文の文章読解の問題を解かせていた。

 

ある一人の生徒が「うーん……」とうなっていた。

 

「どうしたの?」と聞いたら、「どうしてもわからない言葉があるんです」との答え。

 

何かな、と思ったら「ワープロ」だった。

 

ああ、なるほどね。それはわからないわ。

 

時代の流れが速くなっている。ゆえに、生活に密着した言葉は、どんどん生まれては消えていく。方丈記の「かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」状態だ。

 

ワープロなんて自分が教壇に立ち始めた15年前には、まだ生き残っていた。いや、消える前だったかな? Windows2000が出て、パソコンが広まってきて、みんなWordを使い始めた頃。ベテランの先生がまだワープロで粘っていた。

 

わずか15年前である。

 

教科書や、模試、入試問題で、15年前に書かれた小説なんて、ざらに登場する。が、現代の生徒にとっては知らない言葉(というかモノ)があちこちに出てくる。そこで、生徒はつまずいてしまい、まじめな生徒ほど考え込んで先に進めなくなる。

 

これはかなり難しい問題だ。どうにもクリアできない。とにかく、多読して、慣れるということくらいしか、答えが見つからない。

 

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