こんばんは。主宰です。
いつもの年ですと、この時期には国内学会で研究発表するためにいそがしいのですが、今年は諸事情あって国内学会参加をしませんでした。そのため、時間的に余裕ができたので、研究室のみなさんにお手伝いしてもらって、試験的に教材製作をしました。
水圏科学分野で習得した知識・技術・技能を活かすため、環境コンサルタント業界に就職する学生さんが多くなっています。プランクトン識別計数においては独学ではかなり難しい特殊で高度な知識・技術・技能が必要になるため、学部生に対して何回も科目実験でこの内容をやるようにしています。ただ、これらの内容を数十人に同時に伝えるのはなかなか難しく、よい教材がないものかと悩んでいました。そんな中、日本プランクトン学会報にとても有用な情報が掲載され、ようやく実践できるような準備が整いました。先日は、不要になったプランクトン標本から各分類群の個体を分別し、レジンで固めて綺麗なタイプ標本をみんなで製作しました。やってみるとなかなか難しく、レジンを使ったアクセサリー作家さんはかなり高度な技術・技能でやっているんだなと実感しました。
これが、とりあえず試行錯誤でやってみて出来たもの。泡が入ったり、表面が歪んだりと、そう簡単ではないことが分かりました。綺麗に製作できない問題点についてみんなで相談し、また別の機会に挑戦することにしました。
そんな中、この春に卒業して京都大学大学院に進学したまなみちゃんが遊びに来てくれました。新しい研究分野で試行錯誤しているとのことで、とてもがんばってるみたいです。私も研究科から別の大学院に進学したのですが、生活環境と仕事が同時に変わったので肉体的・精神的にかなり悩んだことを思い出しました。私も大学時代のともだちと指導教員に会って慰めてもらい、どうにかその先に進めたものです。
辛くなったらいつでも帰っておいで。今回は時間がなかったようですが、次の機会にはゆっくり飲みながらおはなししましょう。

