おはようございます、主宰です。またまた乗船実習ネタです。
黒潮パラドックスを解明するために、この実習では様々な仔稚魚を採取します。トカラ海峡から北部薩南海域の黒潮流域に出現する仔稚魚群集は非常に多様ですが、久米さんや佐々さんの解析によると水産業を支える魚類よりも中深層性魚類が多く出現するようです。こういう定量的なデータを集めるには、ネットで採取されたサンプルから地道に仔稚魚を識別分別しなければなりませんが、膨大な労力と時間を必要とします。乗船実習では多くの学生がいるので、このような作業もわずかな時間で完了することができます。言わば、乗船実習に参加した学生は魚類生態研究の一端を担っているわけです。
今回は、仔稚魚の識別分別作業の様子を置いておきます。

