本格推理の新星方丈さんの第四作。

若い頃と違い、本格の推理は苦手なんだが、ホテルが舞台ということで、読んでみる気になったが、やはり途中で挫折しそうに。でも、まあなんとか最後まで。

アミュレットホテル別館は特別なホテル。犯罪者が客のホテルで、会員限定のホテル。九階までは普通の犯罪者が、十階から十四階には、名うての犯罪者が利用する特別室。犯罪者御用達の別館では、警察は一切介入せず、どんなサービスも受けることができる。望めば武器さえ調達してくれる。客のプライバシーを守るために、客室には一切監視カメラはない。事件が起きると、専属の探偵が推理し調査して犯人を特定し、特別な火葬装置で、犯人を抹殺する。

そのホテルにはルールは二つだけ。ホテルには迷惑をかけない。ホテル内では殺人や傷害事件を起こさない。

しかし、そのルールが破られ、特別室内で殺人事件が起こる。専属探偵は一見完璧と思える犯罪をその頭脳により解明する。

そんな推理劇を描いた作品のようだ。

久しぶりの大崎ミステリー。

主人公が女子中学生ということで、途中読めなくなったが、なんとか最後まで。

中学三年になる春休みに、花南子は海外勤務になった父親に、父の祖母である五月さんが経営するさつきハイツで独り暮らしをすることに。幼い頃に離婚して、父と二人暮らしだったが、近所にすむ五月とは行き来があり、親しい曾祖母だった。八十台にしてはげんきなさつきさん。出先でぎっくり腰になり、入院。

折しも近所で不思議な出来事が。留守のはずの独り暮らしの老人宅に夜中に明かりがついたり、人影が目撃されたり、夜中にものが倒れる音や叫び声が。

気になる花南子は同級生の根尾と探偵ごっこを始める。そんな二人を助けて、見事真相にたどり着く名探偵が、さつきハイツにはいた。二階に住む調査会社勤務の調査員今津。

二人が身近で遭遇する数々の事件などに首を突っ込み、しかりながらも、事件を解決していく今津。

さつきが違法修理屋に騙されそうになったのを助けたことが縁で、さつきハイツに住み始めた今津だが、最後には意外な正体が明らかになる。今津は花南子とは強く結ばれた存在だった。

今週金曜まで頑張れば、盆休みが九日間。それを楽しみに。しかし、相変わらず猛暑続きの予報で、しかも今週はにわか雨や雷もあるという。この猛暑は全国的にだから、あまり愚痴も言えないが。


仕事帰りに、市立図書館分館へ。

四冊返却して、新たにまた四冊借りた。

今日借りた本


斉堂琴湖

「燃える氷華」

光文社、202403


日明恩

「濁り水」

双葉社、2021


堂場瞬一

「赤の呪縛」

文藝春秋、2021


エリー・グリフィス

「窓辺の読書家」

創元推理文庫、2022