水墨画家の著者のデビュー作「線は、僕を描く」の続編。

両親を交通事故でなくし、意気消沈していた青山霜介は、水墨画家の篠田湖山の絵に魅了され、最後の弟子となることで、新たな道を歩みだした。公募展で、最年少受賞を果たしたものの、その後、また迷っていた。

大学三年になり、就活に迷っていた。水墨画家になるか、その他に向かうか?

湖山会によるきごう会で、トップを命じられた彼は失敗し、非難され、落ち込んでしまう。

そんな彼に先輩の西濱さんから助けを求められる。小学生に水墨画を紹介しに行っていた先輩は体調をこわし、青山

に助っ人を求めてきた。

行ってみると、亡き母が勤めていた小学校で、母が担任だったのと同じ学年、一年生への授業だった。

こどもたちの奔放だが、純真な好奇心をみた彼は、何か、彼が見失っていたものに気づく。

師からしばらく休めと言われながらも、筆をおらなかった青山は、展覧会で事故にあい、右手の感覚を失う。もう筆を執れないかとあきらめかけたいた彼に、師は、山にある別荘にいかせる。小さな湖がある、そこは師の雅号の由来の地だった。

そこには行方しれずだった、天才と呼ばれた先輩も管理人として暮らしていた。彼も師のすすめで、見失ったものを得るために、そこにいた。辺りの風景と先輩の助言で回復する青山。

その結果、師の引退式で、弟子たちはみな見事なきごうをひろうでき、青山は復活するも、進路を小学校教師に決める。

落語刑事サダキチシリーズの第二作、第三作も読了。

落語の演目にちなんだ事件を解決するサダキチと優子。最後になぞときをするのは正蔵師匠。

第二作第一編では、練達の腕をもつスリが登場し、戦災孤児にまつわる話。

優子の伯父が関わる香典師が登場する二編目。

三編目は実際の事件をもとにした泥棒と所帯をもった女の話。

第三作の第一編は、猫が小判を掘り出した埋蔵金伝説が発端の騒動から始まる事件。

第二編は、亡き妻を呼び戻す反魂香が出てくる落語から始まる退職した警官に関わる事件。

第三編はサダキチの家庭が明かされ、そこで起きた事件が描かれる。


なかなか楽しかったが、多少古くさいかな。

仕事帰りに、県立図書館へ。

三冊を返却。結局、盆休みにも読めず、未読のままの返却。やはり、小説以外はなかなか読めなくなった。

新たに、四冊借りた。

今日借りた本


松岡正剛

「昭和の作家力  千夜千冊エディション」

角川ソフィア文庫、202304


三浦しをん

「墨のゆらめき」

新潮社、202305


中島京子

「夢見る帝国図書館」

文藝春秋、2019-2020


沢木耕太郎

「達人、かく語りき

沢木耕太郎セッションズ1」

岩波書店、2020