台風十号が日本の南の海上にあり、明日か明後日には上陸する模様。問題は、どこがが、まだはっきりしない。先週は、四国から関東の間の予想だったが、今週になり、さらに西の九州の恐れもあるとか。

東海地方に接近するのは、明後日の午後から明明後日の午前らしい。


というわけで、週の始めに、図書館にいくことにした。今日は市立図書館分館へ。土日に読み終えた四冊を返却し、新たにまた四冊借りた。

今日借りた本


坂木司

「アンと幸福」

光文社、202310


中山七里

「ヒボクラテスの試練」

祥伝社、2020


額賀澪

「沖晴くんの涙を殺して」

双葉社、2020


遠藤秀紀

「人探し」

双葉社、202312


明日は県立へ行く予定。


落語好きが高じて、落語ミステリーを産み出した愛川さん。すでに二つのシリーズを出しているが、高座のホームズシリーズを少し改変した、新たなシリーズが出た。探偵役と主要な人物は変えず、視点を変えて、語り手を刑事にした。

神楽坂署の刑事平林定吉を語り手にして、事件をおう。壁にぶつかった時の相談役が高座のホームズこと、八代目林家正蔵。そういう枠組みで話は進む。サダキチには相棒として、女刑事三崎優子が、同じく落語好きという設定で協力する。

時代は昭和五十年代。いくぶん古めいて見えるところもあるが、本格ミステリーなら、時代は自由。落語ミステリーに警察小説の加味した感じの新シリーズ。図書館で三冊借りた。あとも楽しみだ。

ミステリー作家だった叔母の著作権を相続した姪の桜庭は、叔母の担当編集者だった勅使河原から叔母が暮らしていた鎌倉の家に呼び出された。叔母の遺作のゲラを見せるために。他にも目的があった。遺作は叔母のデビュー前の習作で、ノンフィクションだった。若い頃の叔母の実話をもとに書かれたらしい。

勅使河原は、遺作には削除されたエピソードがあった気がするという。遺作のあちこちに、よく読み込むと、ヒントらしきものがあると。

彼女にも確かめてもらいたいと、その場で読むことを依頼される。こうして叔母の遺作の本文が読者にも開示される。

桜庭の母親は叔母の姉で、仲はよくなかった。母は叔母を嫌っていた。それを聞いて育った桜庭も、亡くなるまで介護した経験もあり、叔母を嫌っていた。遺作を読んでも、その思いは変わらなかったが。

勅使河原から思いもかけないヒントを受ける。遺作の主人公は叔母がモデルだと思っていたが、実は彼女の親友こそが叔母のモデルだった。その気で見直すと、確かに伏線らしき叙述があちこちにある。

さらに勅使河原は登場人物たちのその後を調査し、遺作の主人公まで見つけていた。彼女は鎌倉に会いに来てくれると。

叔母の親友、響は、なんと削除された遺作のエピソードを預かっていた。

読ませてもらった桜庭は、叔母への印象が変わる。嫌なとこもあるが、こんな魅力もある人だったんだと。

なかなか興味深い作品だった。通常のミステリーとは違うミステリーだが、楽しめた。