都内の小さな公園で死体が見つかる。殺人と断定され、特別捜査本部が立ち上がる。その本部で相棒となった警視庁捜査一家の刑事、音喜多と、所轄の女性刑事、鳴海桜子。音大の声楽科出身で、警察音楽隊志望で、警官となった鳴海だが、その能力により、刑事に引き上げられた。人の顔が覚えられない病のために、それ以外の観察力や洞察に優れていて、職質での検挙に優れている。
身元調べから始まった捜査、被害者がコンサート会場で目撃されたことがわかり、彼はコンサートに出ていた有名な指揮者と知り合いらしいとわかる。しかし、指揮者は否定。被害者が泊まっていたマンガ喫茶から知らせがあり、そこの遺留品から、被害者は関西から来たとわかる。しかも、身分証明に使った保険証は大阪のどや街にすむ男のものとわかり、鳴海と音喜多は大阪へ出張する。
こうして始まった被害者の身元と過去を探る刑事の旅と、指揮者の過去を描いた文章が交互に描かれていく。
そして、指揮者の過去があきらかになり、最後の目的である殺人計画があきらかになり、それを阻止すべく、刑事は音楽会場に飛び込んでいき、無事に阻止し、指揮者を逮捕する。
関係者の過去を探ることで、明らかになっていく過程が、読みがいがあり、面白かった。