台風が沖縄から九州へ北上中で、東海への直接の影響はなくなったものの、湿った風が南の海上から来て、変わりやすい天気になった。朝は曇っていて、いくぶん暑さは和らいだかと思っていたら、仕事が始まる頃には晴れて、暑くなる。

昼前に一時小雨が降り、午後には強く降るときもあったが、長続きせず、晴れ間になったりと、変わりやすい天候だった。

注文もそこそこあり、主に日傘なんだが、いくつか欠品している。日傘の追加の入荷はもうないだろう。

私の担当でも少し来たものの、やはり欠品してるものもある。

今週入荷予定だったコンテナは、台風の影響で船が遅れて、来週にしか来ない。


仕事帰り、市立図書館分館へ。

明日が期限の三冊のうち、二冊は読了したものの、一冊は半分くらいしか読めなかったが、最後まで読みたくて、延長しておく。盆休み最後が期限の三冊も、延長した。

さらに新たに、今日四冊借りる。

今日借りた本


原宏一

「間借り鮨まさよ」

双葉社、202301


森晶麿

「探偵と家族」

早川書房、202209


アミの会(仮)

「11の秘密  ラスト・メッセージ」

ポブラ社、2021


佐藤義隆

「物語を旅する

ー夢物語と妖怪物語ー」

あさ出版パートナーズ、2018



死神警部が犯人を追い詰める倒叙ミステリーの第二作。

今回も四編収録。 


第一編は、人気の漫画家が億ションにある事務所内で、担当の編集者に殺されルというアクシデントがおこる。人気シリーズをいきなりやめると言い出した漫画家を止めるために手に取ったハサミで刺殺してしまう。

ミステリーの漫画シリーズを担当していて知識があり、事後処理を念入りに済ませて、隠蔽しようとしたものの、死神の目を騙すことができなかった。


第二編は今は落ちぶれた芸能プロモーターが、安アパートの事務所内で絞殺されて殺される。犯人は往年の歌手、還暦近くになり、リバイバルを目指して被害者に依頼したものの、手付金をだましとられてたとわかり、怒りのあまり殺してしまう。自分の足跡がついた契約書を、他人の契約書共々奪って消去したものの、かえってそれが命取りになる。


第三編はカリスマ文化人の秘書が帰り道の公園内で刺殺される。犯人はなんと上司であるカリスマ文化人。年下の夫が秘書と浮気していたことを知り、屈辱から犯行。夫を犯人にすべく、証拠品を残す。念入りに計画し、周到に行った犯罪だが、死神の眼力を欺くことはできなかった。じわじわと迫っていく死神。


第四編はタイトル作。美術予備校内で殺された事務員。泥棒が侵入したかに思える痕跡はあるが、そもそも予備校に盗むものなどあるのか?死神は最初の疑惑から内部犯人説で迫っていく。

過去の傷を脅されて、生徒に性暴力をふるい退職した教師だった事務員に、同性愛の相手を迫られた講師による犯行だった。静謐であることを望む講師は、死神の中にも同じにおいを感じていた。何事にも動揺しないでいることをモットーにしている死神。証拠はもうないと思っていた講師だが、実は学内には特殊な能力を持つものがいた。一瞬でも見た映像を記憶にとどめる能力。そのために、犯人しか知り得ない被害者の死に顔を、講師がスケッチしていたことが明かになり、講師を犯罪を自供する。



著者初の倒叙ミステリーとか。

いわゆる刑事コロンボのように、始めに犯人による犯行場面を描いたあとに、刑事なり探偵なりが、犯罪を暴いていくスタイルのミステリー。

ここでの探偵役は、警視庁の乙姫警部。

通称、死神。中年で、痩せて背が高い。黒いスーツに黒っぽいネクタイ。一見、葬儀社の社員か、死神に見える。

そんな警部の捜査方法は当たり前の聞き込み。関係者の証言を聞いて回り、少しでも違和感を持てば、それを追求して、隠された真実を明らかにし、真相にたどり着く。

全四編の犯罪が語られる。

最初の犯罪は、若い女性読者がターゲットの恋愛小説を書いていたコンビの男性。その片割れが、日課のジョギング中に襲われ、後頭部を殴られて死亡。犯人は相方だと最初からわかっている。特に手がかりもなく、完璧な犯行だと思われたのに、死神は最初から犯人を疑っていた。それは何故?


二番目がタイトル作。マンモス大学の伝統ある学部の主任教授、学内で皇帝と呼ばれる誇りある男が、学内の面識のない経理事務員から恐喝される。次期副学長候補の皇帝には排除するしかない。念入りに練った犯行で、証拠もないはずだったが、死神の目はごまかせなかった。


三番目は、小劇場を切り盛りする男。少しづつ希望が見えてきた矢先、赤字補填のために借金をしていた高利貸しの叔父から無茶な要求を受ける。看板女優の恋人を愛人に回せと。衝動的に、手近な日本刀で刺殺。抜いて刺し直したときに、大量の血液が飛び、血痕をのこした。その一部の異常さに目を止めた死神。そこからいかにして、犯人を追い詰めるのか?


最後の四番目は、古いビルの一回で見つかった、一見、首吊り死体。でも、死んだときのロープと発見時のローブの太さが違う。第三者がいた、犯人がいた?死神の出番たが、今回は難航する。手がかりが見つからない。しかし、考えられることをすべて考えて、残ったのは、自殺と、その後の工作という結論だった。

自分の容姿に自信が持てないという病気があるんだな。驚いた。