今日も暑い。 最高気温は37度くらい。

朝イチにコンテナ。これは三部の商品で、荷下ろしは全員で行ったが、片付けは担当者。

昼からのコンテナを待っていたが、昼イチでなく、2時近くに到着。荷下ろしのあと、私一人で片付けをしていたら、3時半までかかった。汗まみれになるも、そのあとは、今日入ったビニール傘のシールはりをして、ようやくセット組ができる。時間がなく、やりかけで終わったが、月末ごろに注文が入るらしいから、明日からがんばればいいようだ。


仕事帰りに、市立図書館分館へ。

三冊返却し、新たに四冊借りた。

今日借りた本


萩原浩

「ワンダーランド急行」

日本経済新聞出版、202212


高森美由紀

「藍色ちくちく   魔女の菱刺し工房」

中央公論新社、202301


仙川環

「処方箋のないクリニック」

小学館、2020


小路幸也

「ハロー・グッドバイ

東京バンドワゴン17」

集英社、202204


最後のは昨年出ていて、読んだような気もしたが、ひとまず借りた。もし既読なら、返却すればいい。

路線バスシリーズ第三作で、たぶん完結かな。

最初は退職したもと刑事炭野が、自宅で妻まふるが開く料理教室から追われて、路線バスに乗ったことだった。刑事として歩き回った地域をバスから眺めることで思い出にひたることができ、それにはまり、路線バスを乗り回すようになる。そんな小さな旅のさなかに、ちょっとした疑問や謎に出会い、妻に聞いてもらうと、鮮やかに解き明かしてしまう。妻は料理がうまいだけでなく、名探偵でもあった。

ある日、帰り道の居酒屋で一杯やっていたら、目の前のバス停のベンチに座る男の異常な行動に目が止まる。バスが来たら、乗らないで立ち去る。居酒屋の店主によると、何度も同じことをしているらしい。なぜ?

妻の推理を聞き、確かめるべく、その男、吉住に声をかけたら、はたして、妻の推理通りだった。名探偵の発見だ。

そうやって知り合った路線バス好きな仲間の輪が次第に広がり、彼らが持ち込む謎まで、まふるが解き明かしたことで、やがて彼らは炭野の自宅に集まり、まふるの手料理を楽しむまでになる。

最初のいっぺんは、もと不動産屋の吉住が、あとをついだ息子が出くわした奇妙な出来事の謎解きをまふるに持ち込む。


第二編では、失恋した友人の気分転換にと、三人の若者が津軽まで旅をする。そこで奇妙な男と出くわし、知り合いの炭野に相談したことで、まふるの鮮やかな謎解きで、麻薬売人を逮捕することになる。


同じマンションにすむ互いにやもめの男女の老人が、バスで出掛けていき、そこで出会った不思議なものの解明が、まふるに持ち込まれ、鮮やかに解決した上、日頃悩んでいた老女までも救うことになる。


第四編は、炭野のもと同僚で、彼に触発されて、バスを利用して史跡巡りをしていた郡司。後輩で、こちらも退職したサイバー犯罪を担当していた枝波土に出会い、行を共にしながらきいた、ある犯罪。その謎解きがまふるに持ち込まれるが、彼女は一瞬で解いてしまう。


バス好き仲間が一緒に、千住散策に出掛け、未亡人からなき夫の話を聞いていて、出てきた謎。それを解いたのは、なき夫の後輩だった。謎がとけ、夫の思いを再確認できた。


バス仲間とバス旅をして、昔の川巡りをしていた二人が、とある公園で出くわした謎。一夜にして向きを変えたジャングルジムの謎。まひろはまたも解き明かす。


定年後、妻の実家がある博多に移った、もと公安警察だった飛先。東京で知り合ったバス仲間の一人から、知り合いが博多見学にいくから、バス旅の下見を頼まれた。夫婦で下見をしていたら、同じ人物と何回も遭遇し、疑問を感じる。顔見知りだった炭野に相談し、まふるにより解決する。


枝波土が定年前に、未解決で終わったフィッシング詐欺事件。名探偵に持ち込まれた、この事件を説明する枝波土。その言葉に引っ掛かりを覚えたまふるは、炭野と郡司と共に、枝波土のアパートを訪れたが、逃げられた。後に自殺体として発見された。詐欺事件の犯人は実は、枝波土の、引きこもりの兄だった。そして、誤って兄を殺し、密かに始末していた。真相は遺書により明らかになるが、自殺の決意ができない枝波土は、まふるにわかるようなヒントを出していったらしい。

一時、炭野は、バス旅のコーディネーターをしていたバス仲間を、詐欺事件の犯人かと疑ったことがある。その真相が明らかになった。ということは、このシリーズも完結かな、そう思ったが、どうだろう?

まだ読みたい気もするが、ただ、馴染みのない都内のバス旅を、事細かに説明されても、いまいちよくわからない。それが、正直な気持ち。

マカン・マランシリーズ第四作にして、最終作。

思えば、シリーズで最初に手にしたのが、これだった。第一編だけ読んで、オカマか、ということで、それだけで読むのをやめて、返却してしまった。

その後、他の作を読んでいいなと思うようになり、最後まで読みたいと思ったものの、図書館ではずっとない状態で、ようやく手にすることかで来た。

最後ということで、少し不安を感じていた。一時手術のために店を閉じて、姿を消したシャール。ガンらしいから、最後はなくなるのではないかと、密かに恐れていたが。安心した。最後は最後でも、店はまだ続くし、シャールもよくなったようだ。治療のために、頭髪がなくなり、かつらをかぶっていたシャールは、中年になって、毛がはえはじめたらしい。

エリート証券マンとして活躍していたシャールは、中年になり、進行性の死病になり、絶望。どうせ死ぬのなら、今まで抑圧してきた自分のしたいことをしたいと思い、退職し、オカマになる。服飾を学び、とある街の商店街で、ダンス服の店を開く。小さな店が、同じオカマの針子を何人も抱えるようになり、裏通りの一軒家を借りて、新たな店を開く。ふりの客はなく、馴染みしかたどり着けないような店。昼間は普通の仕事をしながら、夜だけオカマの姿で針子をする彼らのために、シャールはまかないの夜食を提供した。独学で料理や薬膳を学び、彼らの体のためになる料理を提供した。そんなシャールや店に偶然かかわり合った馴染みも増え、シャールは夜だけ開けるカフェ、マカン・マランを始めた。インドネシア語で夜食を意味する店名。

そんな店に偶然廻り合い、シャールや夜食に癒されて、人生を省み、新生した人々。

今回登場するのは、父子家庭で、なき母親の憧れだった名門校に編入したものの、自らを偽っていることに疲れた女子高生。

世界的な日本料理店に勤めた経歴を持ち、カリスマ料理人となったものの、ネットが炎上し落ち込んだ料理人。

故郷の漁村から逃げ出し、セレブ夫人となり、高層マンションに暮らしながら、満たされてなかった女性。妊娠がきっかけで、子を望まないばつ2の夫と疎遠となり、将来に不安を感じた。母子家庭の母と同じになると。

シャールと同級生だった今は教師の柳田。その生徒の美少女は、気持ちの上では男性だった。そんな彼をそっと押してあげ、シャールに救われ、今ははアメリカで暮らす若者。性転換手術を決意し、両親の許しを得るために帰国した若者と久しぶりにあう、柳田とシャール。

シャールは思い出していた、彼女に出会い、再生した人々を。

仮設住宅暮らしの友を思い、母の手料理を食べらルなくなった少年。

ディスりブロガーの女性。

息子の成長に不安を感じていた若い母親。

誰もが完璧な人生を送れるわけではない。迷いながら、不安を感じながらも、前を向いて歩いていく。周囲への感謝を忘れず、言葉にする。

それだけで、変わるものがある。そのきっかけになるためにあるシャールとマカン・マラン。小さな灯火だが。