2008.12.19(金)朝刊 2面 


雇用対策で激突

―与野党の対立―


雇用問題を巡る与野党の対立が激しさを増してきた。

民主党は18日の参院厚生労働委員会で、社民、国民新両党と共同提出した雇用関係4法案を1日だけの審議で採決を強行。

自民党は民主党が四法案の協議のため求めた麻生太郎首相と小沢一郎代表の党首会談を拒否した。

「強行採決は横暴だ」「審議を尽くせ」。

18日夕の厚労委で岩本司委員長(民主)が4法案の質疑終局を宣言して採決に入ると、阻止しようとする与党議員が一斉に委員長席に詰め寄り、野党議員とマイクを奪い合うなどもみ合いになった。

与党の強行採決に野党が抵抗するのが従来の構図だったが、参院は与野党逆転。

攻守ところを替える異例の展開となった。


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雇用関係四法案

▼採用内定の取り消しが無効であることを明確にして、

  悪質な企業はその会社名を公表する

▼派遣切りを防止するため、雇用調整助成金の要件を

  緩和し、支給日数も延長する

▼職と住まいを失った派遣労働者などに生活支援金を支給

▼雇い止めの制限など規制の実行化を強化

これが十分かどうかはわかりませんが、

今日の本会議においても自民党議員が退席する中、野党の賛成多数で採決が行われました。

「強行採決は横暴だ!」等と大声をあげておりましたが、安部内閣や福田内閣において重要法案の強行採決をしておいてよく言えたものです。

そして本会議で可決されても今国会では成立させない方針だそうです。

まるで勝負のつかない網引きをしているようですね。。。

与野党ともに手柄争いしている場合ではない。

与野党で法律として成立させてほしい。

日経新聞に(株)オービック・野田会長兼社長の、次世代に贈るメッセージがどどーんと大きく掲載されていました。


その中に、気になる言葉がありました。


「信汗不乱」


一生懸命流した汗を信じれば、心乱れず道は開けるという意味です。

プロ野球の故仰木彬監督から教わった言葉だそうです。野茂選手やイチロー選手にも徹底的に教え込んだとの事。迷いが生じたら体を動かして汗をかけと。


この考えは、スポーツだけでなくビジネスにも、全ての事につながると思いました。


私は就職活動中、とにかく「自分の足で情報を稼ぐ」ことを心がけていました。会社も人が作っていて、どんなビジネスであってもそれを動かすのも人、受け取るのも人、だからいろんな人に会って、とにかく多くの話を聞こうと思っていました。

それは自分が行動しないと始まらない。

就職活動で「社会」を近くに感じることができ、そして多くの大切な事を社員の方や就職活動生、家族・・等から学ばせていただきました。


私は、人が好きです。


「信汗不乱」


私も感銘いたしました。

この言葉を大事にしていきたいと思いました。


学生生活もあと数か月、来年から社会人ですが、社会にでても、あわてず、あきらめずにそして・・・楽しく!!!!成長したいです。



2008.12.12(金)夕刊 13面 


タクシーのエムケイ社長

「1年で1万人雇用発表


タクシー会社のエムケイの青木信明社長は、


「今後1年間で1万人の新規雇用をする」


と述べ、グループの社員数を1万人増員する雇用創出計画を発表した。

福岡市や札幌市など新規に参入する地域で運転手中心に4000人を新規採用し、京都市や東京都など既存の営業地域でも6000人を新たに雇用するという。


雇用を前面に出すことで、タクシー増車を抑制しようとする国土交通省をけん制する狙いがありそうだ。

大量に新規雇用するため、44カ所の営業所新設など254億円の投資を見込む。50億円程度は自己資金で賄うが、足りない分は金融機関から調達するとしている。求人誌などを使った大規模な採用活動をするが、実際に雇用者が集まるかは不明。

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タクシーの運転手さんは、様々なお客様を乗せているので話題が豊富、懐も深くて人生の荒波の様々な経験しているといったイメージがあります。

私がタクシーに乗っている時、運転手さんによってはちょっとしたコミュニケーションが成立し、心が和む時があります。。


この記事を読んだ時に「リストラじゃなく雇用?」「こんな状況の中で凄い会社だ!」と思いました。

ですが、冷静になって考えてみると首をかしげる部分がある。

確かに「失業者が出る可能性が高い現状の状況の中、”1万人雇用計画”というのは光を放っているように見える。だが、ただでさえ過当競争になっているタクシー業界において1万人ものドライバーが新しく増えたとして、別の1万人のタクシードライバーにとっては「お客様をとられてほぼ給与0」になってしまう可能性がある。

既存タクシーの運転手は、恐らく嬉しくないニュースであろう。

雇用に関して悪いニュースばかりの現在では、このようなニュースが”頼もしい”と思える。

MKタクシーの計画について今後どのように推移していくのか注目です。

ところで…もう少しタクシーを多様化すれば乗る人も増えるんじゃないだろうか?と思う。

宴会などで都会に出る時等に7人乗りタクシーがあっても良いと思う。バスではカバーしきれない部分をカバーできたらいいのでは。。。。なんて感じてます。