今年3月に米寿を迎えた母が、8月下旬に旅立ちました。
(30年ぐらい前の母と父)
母が75歳の年に父が他界し、以後、母は一人暮らしをしていたのですが、
80歳の時に単身渡米したり(アメリカ在住の妹が空港に迎えに行きましたが…)、
私の出張について一緒に上京したり、宮崎や沖縄にも一緒に行ったりと、結構、アクティブに動き回っていた母でした。
83歳の時、脳内出血のため1か月入院し、要支援となってからは、
健康状況の把握を兼ね、毎月一度は母と一緒に食事をするようにしていたのですが…
85歳の夏に再発し、2か月入院した後、要介護となり、それ以降は老人ホームでお世話になっていました。
昨年まではなんとかコミュニケーションが取れていたのですが、
今年になってからは入退院を繰り返し、会話もなくなり…、
医師から「延命措置はされますか?」というような質問をされていたので、そろそろなんだと覚悟はしていました。
88歳と言えば、今の日本人女性の平均寿命だそうで、天寿を全うしたのだと思っています。
そんな母を見て、「そんなに突然、社会的生命が絶たれるんだ…」と考えさせられました。
二度目の脳内出血を起こした日から、母は二度とわが家に帰ることはありませんでした。
自分の持っていたもの、人間関係…、一夜にして、自分ではどうしようもできなくなったのです。
他人事ではありません。
遅かれ早かれ、いつの日か、そういう日がくるのです。
私もその時に備え、少しずつ準備をしていかねばと考えさせられました。
本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。