行成も筆の誤り | 七田厚ブログ

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社長としての目線だけでなく、一人の父として、自身の子育てについても語っていこうと思っています。
~株式会社しちだ・教育研究所 代表取締役社長 七田厚のブログです~

今日から師走、今月も今夜から、房仙会書道のオンラインレッスンが始まります!

 

先月下旬、昇段試験の結果が載っている12月号の競書誌「書統」が届き、入試の合格発表のときみたいに、ドキドキしながら名前を探しました。

 

夕暮れ時だったので、なかなか見つからなかったのですが、太字の自分の名前を見つけ、ホッと安堵しました。

 

小学生の時習っていた競書誌「五風」では、毛筆は(楷書ですが)初段止まりだったので、ほぼ50年ぶりに初段の壁を越え、二段に認定していただきました(笑)

 

さて今月は、藤原行成の「白氏詩巻」の中から、「晩入皇城宿」(行書)を臨書します。

 

 

「今宵能借客」は9月の課題でしたが、昇段試験の課題を優先したため、私はやりませんでした。

 

題の『集賢池、答侍中客問』の「客」の字の右にチョンチョンと2つ、点が書いてありますが、あれは今で言う取り消し線、つまり「答侍中」の意味だそう。

 

行成さんぐらいになられますと、チョンチョン訂正もありなのですね(びっくり!)

 

なので、題の書き下し文は「集賢池にして、侍中の問に答へき」となり、意味は「集賢池にて、侍中の質問に答える」となります。(「客」の意味は出てきません!)

 

きっと、隣の行に出てくる「客」の字を、間違えて先に書いてしまったのですね。

 

「晩入皇城宿」は、「晩に皇城に入りて宿す」(今夜、皇居?に宿をとった)となります。

 

今月は、初めて書く字ばかりのような気がします。

 

今年の締めくくりです。

 

「しっかり稽古して書けるようになるぞ!」と気合いが入りました。

 

本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。