昨年、なんとかの手習いで、房仙会で書道を習い始めてから1年が経ちました。
今月の臨書(手本を見ながら字を書くこと)の課題は「躡霜雨而前蹤」(行書)です。
「躡(じょう)」は足へんに耳が3つ、「蹤(しょう)」は足へんに從と書きます。
25画+17画+8画+6画+9画+18画=83画もあります!
書聖と称される王羲之(おうぎし)の「集字聖教序(しゅうじしょうぎょうのじょ)」(集王聖教序とも)に出てくる言葉、
「霜や雨を踏みしめて足跡を残しながら進んだ」という意味です。
月に1回、3時間の稽古で、この課題を仕上げるのは至難の業。
しかし、師匠の手ほどきにより、「もう少しでなんとかできそう!」という気持ちにさせていただけるのが、なんとも有難いことです。
師匠の筆運びを動画で撮らせていただき、繰り返し、繰り返し、観る。
そして、その感覚を忘れないうちに、家でまた動画を観て、手本を観て、書く。
その繰り返しで、ちょっとずつ、ちょっとずつ、書き方を体得していく。
思うように筆を運ぶことは難しいですが、実は、簡単にできないところが書道の魅力なのかもしれません。
あっという間の3時間の後の、この時間も大好き!
来月からは、いよいよ8月の銀座・鳩居堂の書展に向けて顔晴ります。
本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。