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1 フォロー講義
基本書フレームワーク講座は、法律の知識がある程度ある方向けの講座です。
法律の知識が全くない初学者と法律の知識がある再受験生とでは、最終的な到
達点は同じかもしれませんが、勉強のプロセスは違うはずです。
初学者の場合、法律の知識が全くない訳ですから、まずは、知識を吸収すること
が勉強の第一目標になります。
これに対して、再受験生の場合、
法律の知識がある程度はある訳ですから、その知識を、本試験で「使える知識」
に再構築していくことが勉強の第一目標になります。
本試験で使える知識にしていくためには、「フレームワーク」と「ツボ」の視点から、
知識と知識の「つながり」を意識した集約化が必要になってきます。
「フレームワーク」と「ツボ」
今まで、只管、葉っぱの知識ばかりを集めるような勉強をされてきた方は、是非と
も、知識と知識の「つながり」を意識しながら勉強を進めてみてください。
基本書フレームワーク講座民法では、
大村「基本」民法シリーズを使用して、各制度の趣旨など、民法を学習する上で
基本となるところも、初学者が学ぶ以上に詳細に説明していきます。
受講生の皆さんは、こういう基本的なところを大切にしながら、是非、知識と知識
の「つながり」を作っていってください!
ここまで、大村「基本」民法を読んできて、民法の本当の基本とは何なのかが、少
しずつ見えてきたのではないかと思います。
2 復習のポイント
① 物権総論
まずは、大村基本民法p205の「内容関連図」に沿って、第2編物権の全体構造
(体系)を頭の中にしっかりと入れてみてください。
パーフェクト過去問集民法も、取得・効力・制限という3つのテーマに関連させて、
各テーマの典型問題をセレクトしておきました。
最終的には、アウトプットの「視点」から知識を整理できるように、典型的な「出題
パターン」を、アタマの中に入れておいてください。
次に、パワーポイント「UNIT14-③」、総整理ノートp62で、物権と債権の相違点
について、2つの「視点」から、もう一度理解してみてください。
大きな「視点」は、本試験ではダイレクトに出題されることはありませんが、個々の
問題を考える際の「基本」になってくる部分です。
例えば、物権と債権の相違点については、 留置権と同時履行の抗弁権との比較、
地上権と賃貸借の比較という具体例でよく問われます。
大村「基本民法」は、そのタイトルの通り、民法をしっかりと「基本」から学習するた
めの「ツール」としては、右に出る本はないと思います。
受講生の皆さんは、民法を「記憶」ではなく、「理解」するためにも、大村民法で制
度の趣旨について書かれている部分はよく読んでみてください。
② 不動産物権変動(1)
まずは、パワーポイント「UNIT15-③④」、基本民法p222以下で、二重譲渡の理
論的説明について、判例の考え方を中心に「理解」してみてください。
二重譲渡の理論的説明は、この後学習する「○○と登記」というテーマで、二重
譲渡類似の関係として登場してきます。
つまり、パワーポイント「UNIT15-③④」の内容が、不動産物権変動と登記の問
題を考える際の「基本」となります。
「基本」から「応用」 へ
大村「基本」民法シリーズは、まさに、この点を意識した良書ですので、受講生の
皆さんは、是非、通しで読んでみてください。
読むたびに、新たな発見があるはずです。
次に、不動産物権変動の人的範囲について、パワーポイント「UNIT16/17-①②」
で、背信的悪意者に関する判例を、よく「理解」しておいてください。
なお、地役権は、マイナーテーマですが、過去問にも出題されていますので、総
整理ノートp67の判例(最判平成10.2.13)は、よく理解しておいてください。
最後に、パワーポイント「UNIT16/17-④⑤」で、「取消しと登記」「解除と登記」の
事例について、取消前と取消後に分けて、判例のロジックと結論を「理解」してお
いてください。
判例のロジックを「理解」するためには、講義中に消しゴムで消した遡及効という
フィクションの世界をきちんと理解しておくことが重要です。
なお、本試験では、各事例を○○前か○○後かに「類型化」して、「主観」と「登記」
をチェックすれば解答ができるように問題が作成されています。
最終的には、パワーポイント「UNIT16/17-③」のマトリックスの知識を、きちんと
記憶しておいてください!
③ 不動産物権変動(2)
まずは、パワーポイント「UNIT16/17-⑥」で、物権の取得原因について、原始取
得と承継取得、法定取得と約定取得の「視点」から知識を整理しておいてください。
平成23年度も、即時取得の効果について問う問題が出題されましたが、即時取得
→原始取得であることは、常識にしておいてください。
次に、総整理ノートp58で、取得時効の要件・効果について、各条文を参照しなが
ら、知識を整理してみてください。
特に、基本民法p247の占有の承継については、時効取得の要件⑤との関連で、
判例の処理ができるようにしておいてください。
次次回の講義の冒頭で、パーフェクト過去問集問題24の肢2を検討していきます
ので、目を通しておいてください。
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