2012 商法 第19・20・21回(商法か、それとも、憲法か) | リーダーズ式 合格コーチ 2025

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「アタマ」と「こころ」を元気にする経営を科学する!リーダーズ総合事務所・リーダーズ総合研究所代表(中小企業診断士・社会保険労務士・行政書士・産業カウンセラー・キャリアカウンセラー・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種・FP)コンセプトは人と人の「つながり」


プログレ流 合格コーチ 2012


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1 フォロー講義


今回の講義と次回の講義は、通常の受験生は、あまり学習しないテーマですが、

本試験では、出題が予想される重要テーマです。


えっ!重要予想テーマなんですか?


そんな声が聞こえてきそうですが、試験委員の専門と出題サイクルを考えると、

かなり危ないテーマなのかもしれません・・・


ある受験生にこんな質問を受けたことがあります。


憲法の択一式5問(20点)と商法の択一式5問(20点)では、どちらが得点し易い

でしょうか?


平成20年度以降の憲法の問題は、それまでのように、単に、条文と判例を「記憶」

していれば得点を稼げる科目ではなくなっています。


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つまり、憲法は、条文と判例を「記憶」していることを前提に、その応用力を問う現

場思考型の問題が少しずつ増えています。


したがって、最近では、憲法を苦手とする方が増えつつあるのが現状です。


他方、商法は、会社法を中心に、単なる知識を問う知識優位型の科目ですから、

とにかく知識を集約化して定着化(記憶)すれば、理論的には得点できる科目です。


現場思考型 vs 知識優位型


したがって、現場思考力に自身のある方なら「憲法」、知識の記憶に自信のある

方なら「商法」の方が得点し易いのではないかと思います。


もっとも、会社法は、通常の受験生が学習しないテーマについても、本試験では

平気で聞いてきますから、満遍なく学習していく必要があります・・・


どちらも、一筋縄では行かないようですね。


2 復習のポイント


①計算など


まずは、リーガルクエストp253以下で、決算のプロセスについて、権限分配(役

割分担)に注意しながら、大きな流れを掴んでみてください。


最終的に、計算書類の確定についての権限は、原則として、株主総会が有する

ことを、きちんと理解しておいてください。


BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)を使った、決算書の読み方については、ま

た、どこかでお話が出来ればと思っております。


次に、リーガルクエストp261以下で、剰余金の配当をめぐって、どのような利害

の対立が起こる可能性があるのか、間接有限責任をキーワードにして理解して

おいてください。


なお、剰余金の配当については、


平成20年度と昨年度、直球で出題されていますので、今年はお休みかと思いま

すので、カード065で、最低限度の知識のみ整理しておいてください。


最後に、リーガルクエストp283、カード066で、資本金・準備金の額の減少につい

て、権限分配(役割分担)の視点から知識を整理しておいてください。


行政書士試験の会社法は、択一式で5問しか出題されませんが、出題テーマと

しては、通常の受験生があまり学習しないテーマからの出題が多くなっています。


株式会社の計算についても、他資格試験では、結構出題されているテーマです

ので、問題64・65を参考にしながら、出題の「ツボ」を掴んでみてください。


行政書士試験であろうと、司法書士試験であろうと、司法試験であろうと、出題の

「ツボ」は、あまり変わらないはずです。


②自己株式


まず、パワーポイント070で、自己株式の取得の場面をイメージして、どのような

弊害があるのかをざっくりと理解してみてください。


次に、リーガルクエストp276以下で、自己株式の取得の手続きについて、権限分

配の「視点」から知識を整理しておいてください。


リーガルクエストは、自己株式のテーマを、計算の章で、剰余金の配当の次に

持ってきていますが、この意味するところを、よく理解しておいてください。


間接有限責任☆


最後に、カード018で、自己株式の取得・保有・処分について、試験でよく問われ

る点を中心に、知識を整理しておいてください。 


自己株式の取得が解禁された平成13年商法改正など、商法の改正は、現実の

経済状況に対応して、頻繁に行われています。


その意味で、商法(会社法)は、生きた法律と言えます。


したがって、商法(会社法)をよりよく理解するためには、法律だけではなく、政

治・経済・社会についても、常に関心を持つことが重要なのだと思います。


株式会社は、何のために自己株式の取得を行うのか、そして、自己株式の取得

を行うと株価はどうなるのかという「視点」です。


自己株式は、株式の中では、未出題の重要テーマですので、問題24・25の視

点から、きちんと知識を集約化しておいてください。


③資金調達


まずは、パワーポイント105で、資金調達の全体構造について理解した上で、カ

ード026で、株式と社債の相違点を理解しておいてください。  


募集株式の発行においては、①既存株主と新しく株主になろうとする者との利害

調整と、②会社側の機動的な資金調達の必要性が問題となってくるテーマです。


パワーポイント018を参照しながら、募集株式の発行というテーマについても、利

害関係者間の利害調整という「視点」を忘れないようにしてみてください。


森から木、木から枝、枝から葉へ


資金調達は、試験委員の中に、金融商品取引法を専門に研究されている先生

がいるため、平成20年度・平成22年度に出題されていますので、要注意テーマ

です。


次に、パワーポイント107で、募集株式の発行の手続のプロセスを「アタマ」に入

れた上で、公開会社と非公開会社に分けて、決定機関を整理しておいてください。


会社法では、○○を行うためには、どの機関の決議が必要なのかという「権限分

配」(役割分担)の「視点」を問う問題がよく出題されています。


最後に、カード023・024で、不公正な募集株式の発行の救済策を、事前と事後に

分けて、知識を整理しておいてください。  


パワーポイント097にあるように、手続を事前と事後に分ける「視点」は、知識を整

理する上でも非常に役立つ「視点」だと思います。


ニッポン放送事件は、


新株予約権の不公正発行に関するものですが、募集株式でも同じ議論がありま

すので、興味のある方は、リーガルクエストp412以下を再度読んでみてください。


なお、新株予約権については、


平成22年度で出題されているため、しばらくお休みかと思いますが、新株予約権

の仕組みくらいは、パワーポイント110で理解しておいてください。



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