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1 フォロー講義
実践講義第1・2・3回目は、法律に基づく行政の原理、公法・私法二元論、行政組
織法を中心に講義を進めていきました。
受講生の皆さんの中には、行政法は、昨年の本試験以来、8カ月ぶりという方も多
いのではないかと思います。
そこで、今回(3時間)は、皆さんの行政法の記憶喚起の意味も含めて、行政法の
全体構造の振り返りと、基本原理を中心にお話をしていきました。
行政法は、事前手続→総論→事後手続をバラバラに学習するのではなく、三者を
リンクさせながら学習していくと、全体のイメージが見えてくる科目です。
プログレでは、「オリジナル資料集」(お酒で学ぶ行政法)を使用して、抽象的な行
政法をできる限り具体的にイメージできるように講義を進めていきます。
具体的には、行政書士の業務でもある「一般酒類小売業免許申請」のプロセスの
中で、行政法上、どのような問題が生じるのかという点から講義を進めていきます。
皆さんは、まずは、講義の中でお話した「一般酒類小売業免許申請」についての5
つの問いについて、各自解答を考えてみてください。
① 免許は行政行為の分類のどれにあたるのか?
② 免許の申請は誰に行うのか?
③ 手引きとは何か?
④ 免許の申請が拒否されたどうするのか?
⑤ 免許の申請が無視されたどうするのか?
記述式も、過去2年は、許可の申請に対する裁判所や行政機関の対応について
事例問題で出題されています。
したがって、受講生の皆さんは、「一般酒類小売業免許申請」という具体的なケー
スを素材にしながら、記述式対策を行ってほしいと思います。
なお、講義の中でご紹介した「SML戦略」の参考図書は以下の通りです。
① S戦略(行政法が具体的にイメージできる入門用です!)
③ 地方自治法(時間に余裕のある方向けです!)
皆さんの学習の進度やレベルに応じて、適宜参照してみてください。
2 復習のポイント
① 法律に基づく行政の原理
まずは、パワーポイント014で、外国旅行の自由に対する制約を素材にして、法律
に基づく行政の原理を、具体的にイメージしておいてください。
次に、パワーポイント015、カード002で、法律の留保の意味と各学説の理由づけ
をよく理解しておいてください。
法律の留保は、行政法を学習する上で、最も重要な基本原理であり、本試験にお
いても、行政法総論において頻出しているテーマです。
具体的には、○○を行うためには、「法律の根拠」が必要か否かという視点で選択
肢の一つとして問われています。
櫻井・橋本「行政法」にも、「法律の根拠」の要否という視点から記載がありますの
で、皆さんなりに該当箇所を探しておいてください。
最後に、「行政法」p23以下で、法律に基づく行政の原理以外の行政法の一般原
則について、ざっくりと知識を整理しておいてください。
② 公法・私法二元論
まずは、パワーポイント011で、公法・私法のイメージを掴みながら、「行政法」p6
以下をざっくりと読んでみてください。
行政事件訴訟法の改正によって、「公法上の法律関係に関する確認の訴え」が明
記されたことによって、公法概念の再構築という点がクローズアップされています。
試験委員の磯部教授・神橋教授と、「行政法」の著者である櫻井教授の三人が「法
学教室」という雑誌で連載していた「エンジョイ!行政法」においても、公法概念の
再構成という点が連載の大きなテーマになっています。
この点は、一般知識でも学習したPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ
)という点が大きな影響を与えています。
本試験には、ダイレクトには出題しにくいテーマですが、試験委員が問題意識とし
て持っていることを頭の片隅に入れておいてください。
次に、「行政法」p29以下、問題2で、行政法上の法律関係に民法が適用されるか
という点について、知識を整理しておいてください。
最後に、公物法については、マイナーな論点ですが、試験委員対策の視点から、
最低限度の知識を整理しておいてください。
② 行政組織法
まずは、カード003で、行政主体と行政機関の定義と具体例をしっかりと記憶して
おいてください。
行政法学上使用される「行政機関」という概念と、国家行政組織法使用される「行
政機関」という概念は異なります。
前者は、人(個々の職)に着目した概念であるのに対して、後者は、組織に着目し
た概念ですので、混乱しないようにしておいてください。
パワーポイント018では、「一般酒類小売業販売免許申請」に関連する国家行政
組織法上の「行政機関」を図解しておきました。
一般酒類小売業販売の免許権者である税務署長は、行政法学上使用される「行
政機関」でいうと何にあたるのか、皆さんなりに考えておいてください。
次回は、権限の代理と権限の委任について、一般旅客自動車運送事業免許申請
を素材にして、具体的に考えていきます。
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