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1 フォロー講義
実践講義1・2・3回目は、ガイダンス、近代立憲主義の内容、人権総論を中心に
講義を進めていきました。
憲法の講義を行うにあたっては、講義で使用する「高橋憲法」の他に、何冊かの
基本書をざっくりと読み直すようにしています。
「高橋憲法」以外の何冊かの基本書を読み直すときに感じるのが、講義でもお話
したように、関東と関西の違いです。
合格コーチの考える関東と関西の違いベスト3は、①だしの取り方、②エスカレー
ターの乗り方、③憲法の基本書の体系です。
合格コーチの書棚にある憲法の主要な基本書を調べてみると、
(人権→統治の順に書いてある基本書)
① 芦部信喜著・高橋和之補訂「憲法(第4版)」
② 高橋和之「立憲主義と日本国憲法」
③ 伊藤正巳「憲法(第3版)
④ 野中俊彦他「憲法ⅠⅡ(第4版)」
⑤ 浦部法補「憲法学教室(第2版)」
⑥ 長谷部恭男「憲法(第4版)」
⑦ 辻村みよ子「憲法(第3版)」
⑧ 渋谷秀樹「憲法」
(統治→人権の順に書いてある基本書)
① 佐藤幸治「憲法(第3版)」
② 松井茂記「日本国憲法(第3版)
③ 大石眞「憲法講義1・2」
④ 阪本昌成「憲法理論(1)(2)(3)」
関東の大学出身の学者さんは、「人権→統治」の順番に書き、関西の大学出身の
学者さんは、「統治→人権」の順に書いています。
これは、両者では、憲法(規範)に対する見方が根本的に異なるためですが、それ
にしても、ある意味、不思議な感じがします。
(憲法の基本書は、どれも著者のオリジナリティが出ていて非常に面白いので、合
格後に、何冊か読まれてみることをお奨めします。個人的には、「切り札」としての
人権という視点から叙述している長谷部憲法と、オールド・リベラリストの視点から
叙述している阪本憲法が非常に刺激的で面白いと思います。)
関東と関西では、この他にも、色々な違いがあるようですが、皆さんは、どのような
点に違いを感じているでしょうか。
6月21日・22日は、名古屋校と大阪梅田校で「スクーリングゼミ」を行いますので、
参加者の皆さんにも、少しご意見を伺ってみたいところです。
ところで、名古屋(愛知)は、関東なのでしょうか?それとも、関西なのでしょうか?
このあたりも、名古屋の皆さんに、ご意見を伺ってみたいところです。
「スクーリングセミ」では、今まで色々と疑問に思っている点、よくわからない点、今
後の学習法などについても、ご質問・ご相談を受けていきたいと思っています。
両日ともに、まだ定員に余裕がありますので、まだ、申込みをされていない方は、
せっかくの機会ですから、是非ご参加ください。
合格まであと一歩の方、モチベーションが上がらない方など、「スクーリングゼミ」
に参加することで、今後の学習法のヒントが見えてくるのではないでしょうか。
他の受験生の思考のプロセスや学習法などについても知ることができる、またと
ない機会ではないかと思います。
2008年度のプログレ受講生の他、2006年度・2007年度のプログレ受講生も、
「無料」で参加できますので、以下のHPをご参照ください。
↓
http://www.itojuku.co.jp/08gyosei/follow/11901.html
2 復習のポイント
① 近代立憲主義の歴史
まずは、パワーポイント010で、立憲主義の歴史の全体構造を掴んだ上で、一般
知識の近現代史の流れとリンクさせてみてください。
次に、パワーポイント011・012で、各時代の臣民(国民)と国家の支配の関係を
ざっくりと理解してみてください。
本試験にも出題されている「主権」(対外的に独立、対内的に最高)という概念は、
絶対主義の時代に生まれてきた概念です。
憲法は、歴史の学習をきちんと行っていくと、よく理解できる部分が数多くあります
ので、講義でも必要な限度において、歴史についても触れていくつもりです。
高橋憲法p63~67までは、講義では触れませんでしたが、今までの総復習の意
味で、一読して歴史の流れを掴んでおいてください。
② 近代立憲主義の内容
まずは、高橋憲法p19以下で、近代立憲主義の基本原理として、①自由の保障、
②法の支配、③権力分立の原理、④国民主権の原理という項目を押さえてみてく
ださい。
次に、パワーポイント013以下で、各項目のポイントを整理して、カード等に情報を
一元化してみてください。
このあたりの議論は、憲法の中でも抽象的で分かりにくい部分ですが、この部分こ
そが、高橋教授の書かれている憲法の骨格(森)にあたる部分になります。
① 自由の保障については、3つの自由、②法の支配については、違憲立法審査権、
③権力分立については、議院内閣制、④国民主権については、主権論と代表論と
をリンクさせながら、知識を整理しておいてください。
③ 人権総論
まずは、パワーポイント025で、3つの自由とリンクさせた人権の内容的分類を頭の
中に入れておいてください。
次に、高橋憲法p75以下で、制度的保障について、ОHCで説明した内容も参考に
しながら、ざっくりと理解しておいてください。
ОHCでは、ツリーのタイトルを、「制度的保障」としていますが、正確には、「人権と
制度との関係」となりますので、少し補足しておいてください。
要するに、人権を保障するにあたって、ある制度をとくに忌避している場合(政教分
離の原則=国教制度の禁止)には、「制度的保障」とは、考えないということです。
最後に、パワーポイント028で、判例のロジックについて、5つのブロックの位置づけ
をよく理解しておいてください。
次回以降、しばらくの間、カードを中心に憲法判例を検討していきますので、皆さん
の頭の中に、予め判例のフレームワークを作っておいてください。
高橋憲法には、各判例についての評釈やポイントなどが書かれていますので、講義
で指摘する部分を中心にカードのメモ欄に書き込みを行ってみてください。
憲法判例については、講義中にご紹介した芦部先生の『憲法判例を読む』も、是非
参考にしてみてください。口語的で、非常に読みやすいです。
最後にご紹介した国籍法違憲判決(最大判平20.6.4)は、最新の判例ですので、
今年の試験には出題されることはないと思います。
(ただし、法令違憲判例シリーズの問題は出題されてもいいような気がしますが・・・)
しかし、せっかく憲法を学習しているわけですから、最高裁のHPで、判決の原文に
あたってみるのもいいかもしれませんね。
↓最高裁のHPです。
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20080604174246.pdf
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