何年振りだろう、鶴舞公園…
「鶴」。
「寉」「靃」とも。
「寉」は高く飛び立とうとする「隹=鳥」の上に「冂:枠の形」を加えた形で
強く引き留めることですが、
『説文解字』には「高く至る也」とあり、
それは「隹の上りて冂を出たんと欲するに従ふ」とし、
高飛する鶴を背景においての解釈です。
また「寉」は音符でカク、その鳴き声をとるとされます。
『詩経、小雅』には「鶴 九皐に鳴き、聲 天に聞こゆ」とあり、
鶴が古くより瑞鳥とされていたことがわかります。
「仙客」とも呼ばれるのは、仙人が乗る鳥と解されたからです。
わが国では万葉の頃から「田鶴(たづ)」との表記が見られ、
多く歌語として用いられています。
平日昼間というのに、四日市とは違って名古屋は都会。
電車で人の波にアップアップしながら着いた公園で、
日差しを避けようと緑陰を選って歩けば、
次第にこの空気に慣れてきて、花々を愛でる余裕も。
空は夏の気配を強めて、噴水が心地良い。
季節だもの、これだけは見なくちゃ!
菖蒲池を目指す途中には紫陽花も楽しめた。
所用の折のほんのひと時。
昔々の甘酸っぱい思い出さえ蘇って、
一人歩きの鶴舞公園は私の歩みを引き留める…
そんな感傷を振り捨てて、
今年の私の決意の通りに、今日は一歩前へと進みました。