先日のアメリカでの皆既日食を機に、
今正月に四日市でお会いした母校後輩の茶室職人氏が久々にメールを下さいました。
氏は常にはシアトル近郊、つまり米西海岸の最北ワシントン州にお住まいなのですが、
今は新しい案件でミズーリ州のセントルイスにいらっしゃるそうです。
と言っても位置関係が皆目わからないので、ちょっと地図を探してみました。
以下2つの地図はネットより
はは~ん、これならわかるわ、
先日も皆既日食観測ライン上にいらっしゃったというわけです。
それにしても、ワシントン州からミズーリ州へ!!
トレーラー車に資材を積み込み、
ロッキー山脈越えは流石に避けて、西海岸を南下してテキサス州を経て、
ご家族で数日かけての大移動だったそうです。
・・・何ともスケールが違います💦
そして今回、面白い話をしてくださいました。
ミシシッピー川で仕掛けを施し、ヘラチョウザメ釣りを目論んでいるんですって
「川」。
また「巛」とも。
「く」印は地の間を縫って流れるかわの象形で、
「川」は三筋の「く」印で川の流れを描いたもの。
かわ・くねくねと地の間を縫って流れるかわの意。
「貫:貫く」と同系であり、「穿:つらぬく・うがつ」ともっとも縁が深い字です。
そこでまたまた地図登場。
ミズーリ州ミシシッピ川では1年の内45日間だけヘラチョウザメ釣りが解禁されるそうですが、
そう簡単に釣れるものではなさそうです。
しかしやったー!
とうとうミッション成功と写真を送ってくださいました。
そして・・・
見事メスを釣り上げ、天然のキャビアをGET
大切に食すことを誓ってくれました。
しかし、このヘラチョウザメは絶滅危惧種扱いということで、捕獲はこれで終了。
一回限りの漁と決めてみえたそうです。
こういう精神が大切なのですね。
ワシントン州ではキングサーモンや様々の貝や海老、
ミズーリに移動してヘラチョウザメ、
海洋生物の知識も豊富で、漁もお上手です。
というのも、氏のご出身は鹿児島大の海洋学部、卒業前には世界の海を回ったという御仁。
大きな世界を見てきたその目で作り上げる繊細な茶室、
そのギャップと、
豪快さと繊細さの共存が納得できる不思議な方でいらっしゃいます・・・