中国では町が水没ほどの水害と。
しかしこのダム決壊は人災の線が濃厚。
一方日本では九州での大雨。
予報は出ていたけれど成すすべもなく、哀しく恐ろしいニュースに出会ってしまう。
またしても水の怖さを目の当たりにした。
どうかこれ以上の被害が出ませんようにとただただ祈るのみ・・・
そんな中で恐縮でもあるのだけれど、
水に関連のある固いもの2連発の本日。
「固」。
「古」はかたく干からびた頭蓋骨を描いた象形文字。
「固」は「□:かこい」+「古」で、周囲からかっちりと囲まれて動きの取れないこと。
かたい・しっかりと安定していて動きも変りもしないさま・かたくな・かためる等の意。
まずはサザエ。
私はついつい水を張ったフライパンで酒と醤油を垂らして蒸し焼きばかりにしてしまうが、
息子はだんだん上手になってこの固い殻から身を出して、それをバターソテーに。
磯の香りとバターの濃厚な香りが合わさって、美味しい。
これから息子に料理をバトンタッチしようかな。
もう一つは、最近ヒゲの先生から度々いただく五箇山豆腐。
清らかな水をふんだんに使っての本物豆腐は、こちらも固い。
今回は先生のお薦めの食べ方で。
サイコロに切ったこの豆腐を、そのままいただく。
最初は半信半疑。
だけど、ホントだ、これも美味しい。
たとえるなら、チーズみたい。
大豆の香りがホンワリと、しかも適度な固さ、ワインにも合いそうだわ。
その後、ネギとおかかとショウガを添えて、ほんの少しのお醤油かけて。
水が出ない。
しかも角はピンと。
この角に頭をぶつけたら、もしかしたら・・・そんなわけないか(笑)
味噌汁に入れた豆腐もまっ四角。
崩れることなくお椀に浮かび気持ち良い。
そして、そのおからは煮物に。
我が家は煮魚の煮汁は残ったものを取り置いてある。
だってお酒をたっぷり使ってあるから勿体ないもの。
その汁が味付けのベース。
そこにあり合わせ具材を炊き込んで、最後にネギで締めるという母直伝の煮方が美味しい。
そして五箇山豆腐の油揚げ。
固い豆腐を薄切りにして揚げたもので、手作り感満載の分厚いお揚げ。
厚揚げ様に煮物にしてみた。
兎に角崩れない。
しっかりと存在感。
固い殻に守られたサザエの身の旨味と、
適度な固さ故の安心感と旨味凝縮の五箇山豆腐。
ありがた~い固いいただきものでした。