夕 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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途上の具合で仕事先に早すぎる到着、

 

先方も直前まで準備があったりするので約束の時間まで待つ。

 

でも、私にとってはその間の時間つぶしもまた愉しみの一つ、

 

近くの土手に足を伸ばしてみた。

 

 

 

 

夕刻、

 

まだ昼間の熱気も冷めやらぬが、

 

可愛いヒメジョオンが無数に咲いていて、それだけで頬に当たる風も心地よく感じる。

 

土手下の田はもう出穂の時期、

 

昼間の日差しで温んだ水の中からぐんぐん伸びて稲の花が顔をのぞかせている。

 

 

 

 

時折吹く風に青田が揺れて、波のようにうねる。

 

さわさわとあちこちから音が立ち、風の行方が目に見えた。

 

一方、空はミルキーに暮れはじめ、刻一刻とその色を変えた。

 

 

 

 

慌ただしく駆け回る毎日の中の、きっとほんの10分ぐらいのこの夕べの時・・・

 

光と風と音が一体になり五感を刺激したこの夕べ。

 

その僅かな時は、私だけの大切な時。

 

 

「夕」。

 

三日月を描いた象形文字。

 

「夜」と同系の字で、月の出る夜のことを表します。

 

元の字は「月」と同じですが、言葉としては別物とします。

 

ゆう・ゆうべ・ゆうがた・日暮れ方等の意。

 

 

今日は朝から夏模様、青い空には白い雲。

 

 

 

 

入道雲が湧き上がる。

 

もう空は真夏の気配だ。

 

が、雲は次第に厚くなり、みるみる間に暗く陰った。

 

そのうちに・・・あ、やられた!!

 

洗濯物を広げてきたのに、ぽつりぽつりと当たり始めた。

 

しまった、大気は不安定と予報で言っていたのに、強気で洗濯物を広げた結果・・・

 

慌てて帰宅したころにはもう遅い。

 

もう一度洗濯やり直しね。

 

でも、再度の洗濯が終わった時には空は又晴れ上がり、

 

これなら夕方までに十分に乾きそう。