2024年夏アニメのうち、7月26日深夜に録画して7月27日に視聴した作品は以下の6タイトルでした。
2.5次元の誘惑(リリサ)
第4話を観ました。
今回は正宗とリリサが初めてコスプレイベントに参加して出展するというお話で、とてもアツくてワクワクするエピソードでありました。初回から毎回しっかり面白くて充実していますね。ハズレ回というものが無い抜群の安定感です。毎回必ず2回は山場があって、そのいずれもが毎回面白い。打率的には今期一番で、それでいて長打率も高いので、とてもバランスが取れていて、現状やっぱり最強打者という印象ですね。「推しの子」や「逃げ上手」の方が見出しになるような派手なホームランは出てるんですけど、安打数や長打数はこの作品の方が上で、凡退も少ないんですよね。打席を無駄にしてないという印象です。
まず今回、冒頭はコスプレイベントで販売するためのROMの制作に1週間取り組んだ結果、イベント前日になんとか間に合わせた正宗とリリサの場面から始まります。いきなり2人ともデッサンの狂ったヒドい顔になってて、よほど大変な作業だったのだろうと想像させてくれます。こうして晴れて2人は初めてコスプレイベントに参加することになります。正宗はもちろんコスプレイベントに足を運ぶこと自体が初めてですが、リリサは客としては中学の時にも行ったことはあります。ただブースを設置して販売する側として参加するのは今回が初めてであり、完全に初心者といえます。
とにかく晴れてイベントに参加することになったので、リリサはもうすっかり漫画研究部の仲間だと見なしている美花莉も一緒に行こうと誘いますが、売れっ子モデルの美花莉がそんなイベントに参加出来るはずもなく、あっさり断られる。美花莉としてはそんなことよりも、恋敵と見なしているリリサが正宗と一緒に部室に泊まり込んで作業をしていたと聞いて、気が気ではない。「先輩と何も無かったのか?」とリリサを問い詰めますが、リリサの方は美花莉が何の話をしているのか分かっていない様子。それで美花莉はもしかしてリリサは正宗のことを恋愛対象として意識していないのではないかと思い、正宗のことをどう思っているのか聞いてみる。
するとリリサは「すごく趣味が合って、私の夢を応援してくれて、控えめだけど意外と頼もしくて、アシュフォード様みたい」と正直な正宗に対する感想を答える。それを聞いて美花莉は、やっぱりリリサが正宗のことを好きだとしか思えず、まさかこんなふうに思っていながら正宗への恋心を自覚していないのかとリリサのことを呆れてしまい、思わず「それって好きとどう違うのよ!」と思いっきりツッコミを入れてしまう。そして、ツッコんでしまった直後に「しまった」と思う。余計なことを言わなければリリサは一生正宗に対する自分の恋心に無自覚なままでいてくれて、そうすれば鈍感な正宗とはくっつく可能性は無かったはずなのに、こんなことを言ってリリサが正宗への恋心を自覚して2人の仲が進展するようなことがあったら美花莉はとんだ墓穴を掘ることになってしまいます。
だが、美花莉にいきなりそんなことを言われてリリサは混乱してしまう。これまでリリサは恋愛した経験などは無くて、正宗に胸を触られたり顔を近づけられてドキドキしてしまったり顔が熱くなってしまっても風邪なのだろうと思ってスルーしてきて、まさか自分が正宗のことを好きだなどと考えたこともなかった。それなのに急に美花莉に正宗のことが好きなのではないかなどと言われてしまい、まさかそんなはずはないと思いつつ、そうなると急に正宗のことを意識して恥ずかしくなってきた。当然自分のようなオタクの後輩が正宗の恋愛対象になるとは思えなかったが、それでもリリサの方は正宗と2人でイベントに出かけると考えると妙に正宗を男として意識してしまい、何を着ていっていいのか悩んでしまう。美花莉にそんなことを言われるまではいつもの私服、つまり普段外出する時に着ていくような適当な服装で行くつもりであったのですが、正宗に喜んでもらえるような服を着ていった方が良いのではないかなどという考えが頭をよぎって、帰宅して自分の部屋でそれっぽい服を探すのだが、そんなものは持ち合わせは無かった。いっそリリエルの格好で行った方が正宗が喜ぶのではないかなどとアホなことも考えて、そんな格好で電車に乗ったりしたら正宗に迷惑をかけるだけだと思い、やはり何かマシな服は無いものだろうかと苦悩する。
一方、正宗の方もリリサと2人でコスプレイベントに行くことになり、何だか微妙にデートっぽいということに気付いて焦っていた。正宗は2次元ヒロインのリリエルに操を立てている身なので、3次元女子のリリサとデートなどあってはならないことです。これはあくまで部活動なのであり、運動部で喩えるなら対外試合に行くようなものだと自分に言い聞かせて、これは決してデートではないと思いつつも、正宗は着ていく服をどうしようかと悩んでしまったりする。そんな自分の浮ついた気持ちを正宗は必死で振り払おうとする。リリサはきっと純粋に部活動だと思って、着ていく服で悩むような浮ついた気持ちでいないはず。そんなリリサに恥ずかしくないような真面目な先輩であらねばならないのだと正宗は自分を叱咤するのであったが、実際はリリサも思いっきり着ていく服で悩んでしまっていることは正宗は夢にも思っていなかった。
結局、正宗は普段通りの無難な私服で出かけることにしたが、リリサの方は正宗のようなオタク男子が喜ぶ服をネットで検索してみたところ「童貞を殺す服」というものにヒットしてしまい、やたら露出の高い服がズラッと並んでいた。いっそ買って着ていこうかとも思ったが、さすがに恥ずかしいのでリリサは遂に観念して美花莉に助けを求める電話をして服を貸してほしいと頼む。いきなりイベントに着ていく服を貸せと言われて困惑する美花莉であったが「このままじゃ童貞を殺す服になる」とか正宗の貞操がヤバそうなことをリリサが言っているので、慌ててリリサに明日の朝に自分の家に来るようにと言う。
そうして美花莉は自分の持っているオシャレな私服をコーディネートしてリリサに貸してあげたのでした。これは敵に塩を送るような行為ではあるが、「童貞を殺す服」なんて着ていかれるよりはマシだと思って無難な服を貸してあげたのですが、人気モデルの美花莉のチョイスなので自然に普段はリリサが着ないようなオシャレなコーディネートになる。美花莉はそれでも自分もリリサにミリエラのコス衣装を作ってもらった借りがあるので、これで貸し借り無しだと言い、正宗にはこのことは秘密にするようにとリリサに厳命する。しかしミリエラの衣装っていっても、あの紐みたいなやつですから、大した借りじゃないような気もするが、まぁ正宗の喜ぶ世界に連れていってくれた衣装なので美花莉はそれだけで十分にリリサに感謝しているのでしょう。
そうして正宗とリリサはコスプレイベントに行くために駅で待ち合わせしましたが、待ち合わせ時間はリリサの提案で念を入れて始発の電車に乗ろうとか言うのでやたら早朝の待ち合わせとなりました。イベント開始は10時なのだそうで、いくら何でも気合入りすぎだろうと思うが、まぁ初めてのイベント参加なので気合も入りすぎるのでしょう。そうしてほぼ普段着の正宗が待っているところにオシャレ着のリリサがやってきて、2人は一緒に電車に乗っていきイベント会場の最寄り駅で降りますが、リリサは正宗がとてもラフな服装なので、むしろ余裕を感じて、自分だけデートみたいだと意識して気合の入った服を着てきてしまい恥ずかしいと思う。一方で正宗はリリサがやたらオシャレな格好で来たものだから、もしかしてリリサはデートっぽいのを望んでいるのではないかと思って焦る。しかし正宗はそんなはずはないし、そんなことはあってはならないと思い直し、とにかく部活の先輩としてしっかりリリサをリードすべきだと考える。
だが、そもそも部活の先輩としての経験も、コスプレイベントの経験も全く無い正宗はリリサを全く上手くリードすることが出来ず、イベントが始まるまでの4時間もの空き時間を潰す休憩場所すら見つけられない。そもそも始発電車で行こうなどと言い出したリリサが悪いのだが、リリサに罪悪感を覚えさせないためにも早く休憩場所を見つけたい正宗でしたが、何せ早朝なので適当な休憩場所がなかなか見つからない。それで焦ってあちこち歩き回っているとリリサの表情がどんどん暗く沈んできて、やはり自分がモタモタしているせいでリリサに負い目を感じさせてしまったと思い、正宗はますます焦る。
だが、実はリリサの表情が暗くなってきていたのは別の理由によるものでした。美花莉に借りた履き慣れないヒールのサンダルと足が擦れて足が傷ついていたのです。それで歩くと足が痛くて顔が歪んでいたのです。リリサの訴えでそのことを知った正宗は、リリサが足が痛かったことにも気付かずに焦ってやたらと連れまわしてしまった自分の至らなさに愕然として落ち込むが、コンビニの前にベンチに座らせてもらって正宗に足に絆創膏を貼ってもらうとリリサは正宗が自分に優しくしてくれて嬉しく思う。正宗はそのままリリサの横に座って落ち込むが、リリサは横でスマホをイジリ始め、正宗は自分があまりに頼りないのでリリサも呆れてスマホをイジリ始めたのだろうと思いますます落ち込む。
だがリリサは実は現在アニメ放送中の「リリエル外伝」の見逃し配信の動画を探していたのであり、正宗にそれをここで一緒に見て時間を潰そうと提案する。それで2人でコンビニ前のベンチで一緒にアニメを見て楽しむことになり、リリサは正宗と一緒にアアニメを楽しめて良かったと言ってくれる。正宗は本当はもっとスマートにリリサをリードしたいと思っていたのだが、それはリリサがいつもと違うオシャレな格好をしているからそんなふうに思ってしまっただけなのであり、リリサの本質はやはりオタク女子なのであり、正宗とはオタク同士、コンビニ前のベチでも何処ででもアニメの話で盛り上がることが出来る。スマートな場所やシチュエーションなどは必要ない。むしろ、いつでもどこでもこの2人ならば楽しいのだから、この方が幸せなのです。そんなふうに思いつつ、正宗はそれはあくまで部活の先輩後輩の話であって、決して恋人同士とかそういうのではないのだと改めて自分に必死で言い聞かす。
そうこうしているうちにイベント会場に入れる時間になったので、2人は会場に行きます。正宗はコスプレイベント会場は初めてだったので緊張するが、それ以上にリリサがガチガチに緊張していた。まだ設営時間で会場は人は少なかったが、売る側として参加するのは初めてというリリサは極度に緊張していた。むしろコスプレイベントというものに全く無知な正宗の方が予備知識が無いぶんまだリラックス出来ていた。
そうして自分たちに割り当てられたブースの場所に着き、物販の準備をしようとするのだが、リリサはROMを仕上げることで頭がいっぱいで、ROMのパッケージやポスターなどを全く用意出来ていなかった。そうなると会議用テーブルの上に真っ白なDVDパッケージをただ並べるだけとなってしまい、一体何のROMを売っているのかお客さんにはサッパリ分からない。何とも怪しさに溢れていて、これでは到底売れるとは思えない。
隣のブースは並べてあるROMには綺麗にデザインされたパッケージがしっかり貼ってあり、更にポスターも多数貼りだされていて、何のコスプレのROMなのか一目瞭然だった。しかもそのコスプレイヤー本人がコス衣装を着てきてブース内にスタンバイしている。しかも新作のゲームの人気キャラであり、これはいかにも売れそうだった。それに比べて正宗とリリサのブースはあまりにも殺風景で地味で陰気であった。隣のブースのコスプレイヤーの人もその異様な様子が気になったのか、真っ白なROMを見て不思議そうに一体何のROMなのかと質問してくるので、リリサが「初めてなので色々忘れちゃって」と言い訳して「リリエルです」と答えると、「古い!」と驚かれてしまう。「リリエル外伝」は現在も放送中だが、リリエルというキャラの初出のアニメ「アシュフォード戦記」は正宗が小学生の頃の放送だからもう結構昔の作品なのです。
ただ、それでもちゃんと声を出して売り込めばROMは売れるから頑張るようにと励ましてもらえて、正宗とリリサは気を取り直して頑張ろうと思う。それで正宗はパッケージはポスターで宣伝が出来ないのなら隣のコスプレイヤーみたいにリリサもリリエルのコスプレをして売り子をやればいいと考えた。そうすれば何のROMを売っているのか一目瞭然となり、リリエル好きな客の目にとまるはずだと思い、リリエルのコスをするようにとリリサに提案する。
しかしリリサはとりあえず着替えないでこのまま売ると言う。今日はちゃんとリリエルのコス衣装も持ってきているはずなのに、どうしてリリサがそんなことを言うのか正宗には理解出来なかった。ここはコスプレイベント会場なのだから、そもそもこういう場で着るためにリリサはコス衣装を作ってきたはずなのです。その夢を叶える瞬間であるはずなのに、コス衣装を着ないというのは全く理解不能でした。だがリリサは「凄いレイヤーさんがいっぱい居るので私なんかが恐れ多い」と言って、すっかり自信を失って委縮しているようでした。それで正宗は「そんなことはない、リリサのリリエルは可愛い」と言ってやりたかったが、照れてしまって上手く言えず、結局はリリサはコスに着替えることはなく、そのままコスプレイベントは始まり、大勢のお客が入ってきて会場は賑やかになった。
だが案の定、正宗とリリサのブースは閑古鳥が鳴いてしまった。ポスターも無いし、パッケージは真っ白だし、リリサはコスプレしてないし、それでも声を出して売り込めば客には伝わって売れるはずだとお隣さんはアドバイスしてくれたが、そもそも正宗もリリサも生粋のオタクなのでいきなり知らない他人に声をかけるなんて出来ない。
ただ、それでも中には物好きな客もいて、真っ白なパッケージを手に取って何のROMなのか質問してくる人もいた。リリエルだと聞いてそのコスのチョイスの渋さに驚きつつも買おうかどうか迷ってくれている。ここはもう一押しすべきところなのですが、何故か正宗は嫌な気持ちになってしまう。この男の客がこのROMを買うということは、自分が撮影したリリサのリリエルのコスでのパンチラショットとかがこの男の鑑賞物にされるということ。そう考えると正宗はそれは嫌だと思ってしまった。それで何も言えずに突っ立っていたら、その男はリリサと少し言葉を交わした後、結局何も買わずに去ってしまった。それで正宗は安堵してしまったのだが、同時にそんな自分はなんて醜悪なのだろうかと反省した。
リリサは下着もコスの一部だと言って恥じることなく撮ってほしいと自分に言ってくれた。つまりリリサはパンチラも含めて自分のコスとしてリリエルを好きな人々に見てほしいと望んでいるのだ。そうしたリリサの一途な願いを受け止めて協力すると自分は誓ったはずなのに、この期に及んでリリサのパンチラを他人に見せずに自分だけの独占物にしたいなどと思ってしまった。それはリリサとの約束を破る行為であり、リリサのパンチラを性的なものとして貶めて、リリサのコスプレに賭ける純粋な想いを冒涜する許しがたい裏切りだと思えた。
そう深く反省したはずであったのに、次にブースに来た客がROMのパッケージを手にして、リリサの身体を見ながら「下着とか見える?」と聞いてきた瞬間、正宗はやはり嫌悪感が沸き上がってきて「見えません!全然エロくないです!」と嘘をついてしまった。そして、またリリサを裏切ってしまったと思い激しく落ち込む正宗であったが、リリサもその客に「エロくないです」「健全なやつです」と言っているのを聞いて、正宗は不思議に思った。確かに下着が見える写真は撮ったはずなのに、どうしてリリサまでが嘘を言っているのだろうかと思ったのです。
だがリリサに聞いてみると、そもそもリリサは18歳未満なのでエロい写真は売れないのだそうです。売った側も罰されるし、買った側も罰されてしまうので、そもそも売ってはいけないのです。だからこのROMには正宗が撮った写真の中からエロくない写真だけを選んで収録してあったのです。さっきの客はリリサが18歳以上だと勘違いして「下着とか見える?」と聞いてきたのであり、リリサは自分は18歳未満なのでそういう写真は収録されていないと説明していたのです。
じゃあどうしてROMに収録できないエロいショットまで正宗に撮ってもらっていたのかというと、それは単にリリサ本人がそういうエロ可愛い写真が好きだからという個人的趣味の満足のためだったのだそうです。また、仮にROMに収録出来たとしても、今のところリリサは自分のエロ可愛い写真を自分個人で楽しむだけで満足しており、他人に見せるのは恥ずかしいから収録はしないだろうとも言う。ただ、それでも正宗に撮られることは大丈夫なわけだから、リリサにとって正宗は他の人とは違う特別な存在なのだといえます。
正宗はリリサのエロい写真が他の男に見られることを嫌がり自分の独占物にしたいと思ってしまった。その心配は杞憂であり法律の壁によってリリサのエロい写真は他の男たちの目には触れないということが分かり安堵した。だが、そうやって安堵してしまうということ自体がリリサを自分の彼女か何かだと勘違いした醜い考え方だと正宗は反省した。だが、実際のところリリサは正宗にだけは自分のエロい写真を見せても良いと思っているのだから、ある意味ではリリサは正宗の独占物となることを受け入れているともいえる。リリサ自身は正宗への恋心には無自覚だが、少なくともこのエロ写真の件を見る限り、リリサにとって正宗は他の男とは違うただ1人の特別な存在であるのは間違いない。
だが、そこまで深くリリサの気持ちに気付くことはない正宗は、自分がリリサを独占したいと思ってしまい一時でもROMが売れなければいいと思ってしまったことを深く悔やんだ。そしてイベントも終盤になってきてリリサがもう売れそうにないから撤収しようと言い出した時、正宗はブース内で大声で懺悔し始める。リリサのリリエルを自分以外の誰にも見られたくないと思ってしまい、ROMが売れなければいいと思ってしまった。でもそれは間違いだった。自分はリリサの「リリエルを見てもらいたい」という夢に協力すると言った。だからリリサのリリエルを見てもらわなきゃダメだ。このまま帰ってはいけない。リリエルのコスに着替えて、皆にリリサのリリエルを見てもらおう。そう正宗は力説する。
しかしリリサは「こんな可愛いレイヤーさんがいっぱいいるのに、私なんかが」と躊躇う。それを聞いて、頭に血が昇った正宗は「リリサのリリエルが世界一可愛い!」と絶叫する。そして、部室で初めてリリサのリリエルを見た時、天使が現れたと思ったのだと言い、リリサのリリエルが世界一可愛いのだから自信を持つようにと大声で説く。そうしてリリサの手をとって、「リリサの最強リリエル見せてやれ!」と励まして一緒に更衣室に向かって駆けていく。このまるで愛の告白のような正宗の叫びは、リリサや周囲の人々を大いに赤面させたが、正宗本人はそんなことは全く気付いていなかった。
そうして2人は女子更衣室の前で分かれて、リリサは更衣室でリリエルのコス衣装に着替えることにして、正宗は撮影スペースに行ってリリサがやってくるのを待つことにした。もうイベントも終盤なので残り時間はあまり多くはない。着替えの時間も考えると実際にリリサがリリエルのコスで撮影会を出来る時間は限られているかもしれない。それでも少しでもリリサのリリエルを皆に見てもらえれば十分だと正宗は思った。
一方、更衣室に入ったリリサは中がすごく混んでいて圧倒されます。もうイベントの終盤なので撮影が終わってコスから普段着に着替えている人の方が多く、これからコスに着替えるのはリリサぐらいでした。リリサも正宗のものすごい勢いに押されてコスに着替えることになり、自然に気持ちも盛り上がってきていて、いざ着替えようとする時にはすっかり気合が入っていた。ところがキャリーバッグの中を見てみると、なんか色々とコスに着替えるために必要な消耗品を持ってくるのを忘れていることに気が付いた。ROMのことで頭がいっぱいで、その上に着ていく服のことでテンパっていたのでコス衣装の消耗品についての準備が疎かになっていたのです。
それでもうダメだとリリサが絶望して固まっていると、他のコスプレイヤーの人たちがリリサの様子を見て何か忘れ物をしたのだろうと察してくれて、色々と消耗品を提供してくれた。みんなもうコスが終わって帰るところだったので余った消耗品を分けてくれたのです。というより、みんな自分に必要な分だけでなく消耗品は多めに持ってきているみたいです。誰か困っている人がいたら分けてあげるための分も持ってくるようにしているのです。誰でも一度はそういう失敗をして助けられてきた。だから自分も誰かを助けるために準備をしてきているのだそうです。そうやって、大して得にもならない世界で同じ趣味を楽しむ者同士が助け合う世界なのですね。それで皆はリリサにも「いつか誰かを助けてあげてね」と言ってくれる。
そうして最後は、リリサが中学の時に初めてコスプレイベントに行った時にコスをするよう勧めてくれたレイヤーのお姉さんとも再会し、リリサが見せパンを忘れていたので、自分の見せパンを脱いで貸してくれた。どうやら未成年は見せパンじゃないとダメな世界らしい。そうして正宗が待つ撮影スペースにリリサがリリエルのコスで「アシュフォード様!」と叫んで駆け込んできたところで今回は終わり、次回に続きます。
魔王軍最強の魔術師は人間だった
第4話を観ました。
今回はアイクが第3軍団長と勝負をする話。第3軍団長の裏切りを魔王に告発したアイクとセフィーロだったが、第3軍団長はそれを否定し、結局は傀儡部隊同士の戦闘で決着をつけることとなる。それでセフィーロから戦いを任されたアイクは銃を使って戦うことを思いつく。どうやらアイクが師匠から受け継いだ旧文明の知識というのは現代文明の知識のことみたいで、銃の知識もその中にあった。だが銃を自作出来ないので困っていたら、魔王が銃を提供してくれた。魔王も旧文明の遺産を受け継いでいるみたいです。そして魔王はアイクが人間であることも知っていて、自分の目標の達成のために力を貸すようにと言う。そうして決闘が始まりアイクは第3軍団に勝利して第3軍団長は魔王に粛清されることになるが、第3軍団長が反乱を起こして魔王が襲われたところで今回は終わります。まぁそういう感じだったんですが、キャラに魅力が無くて、話もあまり面白くならなさそうなので今回で視聴は切らせていただきます。
異世界スーサイド・スクワッド
第4話を観ました。
今回は前回の戦いで戦果を挙げたにもかかわらず再び牢獄に戻されてしまったスーサイド・スクワッドの5人でしたが、ようやく牢から出してもらい軍議に参加します。帝国軍が攻めてきたので対処を話し合う軍議なのですが、この軍議の席でここまでの戦争の経緯が説明される。どうやら王国と帝国の戦争は長らく続いているらしいが、最近になって王国側の様々な種族が帝国側に寝返って、それで王国は劣勢に立たされているらしい。どうやらそのあたりに帝国側についた別のスーサイド・スクワッドが絡んでいるみたいです。
おそらく獣人族を裏切らせたのは獣を操る能力を持つラットの仕業であり、今回侵攻してきている帝国軍も獣人の部隊なのでラットが率いているみたいです。ちなみにラットをはじめ別のスーサイド・スクワッドの連中の首にも爆弾を付けていたはずなのだが解除されてしまっているようです。
ここで「ラット」と聞いて、ハーレイが以前に恋人のジョーカーから聞いたことがある「ネズミの駆除の仕方」を思い出す。それは同士討ちをさせるという作戦であり、そのための具体的作戦も立てたが、そのためにはラットを前線におびき出すための下準備が必要となる。最大の問題は兵力が少ないことだったが、それはハーレイの発案で牢獄にいたオーガの囚人達を使うことにした。そうしてクレイフェイスの能力で適当な防壁を作り囚人たちの守備兵を並べて簡単に突破出来ないようにしたのでラットが前線に出てきて獣人たちを強化しようとして魔石を付けた杖を振ったところ、デッドショットがその杖の先の魔石を狙撃して破壊したので、ラットは獣人を操作出来なくなってしまい、正気に戻った獣人たちによって始末されてしまいました。
疑似ハーレム
第4話を観ました。
今回も瑛二と凛のラブコメが描かれました。まぁ色々なシチュエーションが描かれましたが、そんな大した展開になるわけじゃなくて、早見沙織の演技を堪能するための作品という域を超えるものではなかったですね。アニメ作品をもっと幅広く楽しめる人ならば楽しめるんでしょうけど、私はやっぱりストーリーがちゃんとしてないと厳しいように思う。「高木さん」なんかは楽しめたんですけどね。あれはちゃんと各エピソードがしっかりフリからオチまで構成されていたから楽しめたんだと思う。これはもう単に早見沙織に色んな演技させてるだけなんだよな。やっぱ、それだけじゃ楽しめない。楽しめる人もいるんでしょうけど。まぁそういうわけで今回で視聴を切らせていただきます。
ダンジョンの中のひと
第4話を観ました。
今回はクレイがベルと一緒にシーフギルドに行って色々と情報を教えてもらう。ただダンジョンものの作品に興味が無いとどうでもいいような情報ばかりで、あんまり頭に入ってきませんでした。興味が無い設定の裏話とかされても何とも思えない。その後、クレイが以前に戦って倒したゴブリン3人組と戦うのだが、また勝ちます。クレイのやたらクールなキャラは笑いどころなのかもしれないが、何かあまりこの世界観とミスマッチな気がする。クレイの父親の消息の話なんかも今後は続くみたいですが、まぁとにかく全体的に興味が湧かないので今回で視聴を切らせていただきます。
この世界は不完全すぎる
第4話を観ました。
今回はハガとニコラが村人全員がバグでTポーズのままになっている村に立ち寄る話です。それでハガとニコラとで村人のリストを作ってバグを開発チームに報告したらバグは改善されてTポーズ状態は無くなった。すると、そこにウサギ獣人みたいなキャラが現れてハガ達を見て姿を消した。それで追いかけていくと、ウサギ男はデバッガーで、しかもハガ達を襲った社長とかいう悪いデバッガー達の仲間だった。だがウサギ男のアマノは社長の方針について行けず離反したようで、社長の追手から逃げているみたいです。アマノは本職は全く売れない漫画家で、デバッガーはアルバイトでやっていた。それでアマノはログアウト出来なくなったのでこの村でNPCの女性ルウの傍で漫画を描いて生きていくことに決めたのだそうです。
ルウは物語を評価するサブクエストのNPCであり、アマノの描いた漫画を褒めてくれた。アマノは初めて自分の漫画を褒めてもらい、ルウのために漫画を描き続けて、このままずっとルウのために漫画を描いて暮らしていこうと決意した。だがハガとニコラを追ってきた社長が操るドラゴンによって村は破壊されてルウも殺されてしまい、アマノは復讐のために社長と戦うと言い出します。今回はここまでで次回に続きます。今回は結構イイ話だったんですけど、やっぱりこのデバッガーの設定がどうもあまり好みじゃなくて、私は今回で視聴を切らせていただきます。