2024夏アニメ 7月9日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年夏アニメのうち、7月8日深夜に録画して7月9日に視聴した作品は以下の2タイトルでした。

 

 

真夜中ぱんチ

第1話を観ました。

この作品はオリジナルアニメで、YouTubeみたいなNewTubeという動画配信サイトで活動する女子たちを描いたコメディ作品みたいですが、メインキャラに吸血鬼がいたりして、ちょっとファンタジックな要素も入ってます。なお登場人物が普通に飲酒しまくってるので成人キャラが多いようですね。今回は物語の導入が描かれていて、かなりドタバタコメディでしたが、テンポ良く物語の導入を描き切っており、クセの強さは感じましたが、全体的に良い出来だったと思います。

内容的には、NewTubeで高校生の頃から友達と一緒に「はりきりシスターズ」という3人組NewTuberの1人として活動して人気を博していた「まさ吉」こと真咲は動画配信の伸び悩みなどから仲間内で揉めて動画配信中に他のメンバーを殴ってしまい、それによってネット上で大炎上して、チャンネルを脱退させられることになってしまうというところから始まる。

真咲は炎上中に裏垢で暴言を吐いたりしてだいぶやらかしてしまっており、ファン達からボロクソに叩かれてしまっていて、1人でチャンネルを立ち上げたものの大炎上してしまい、悪意あるコメントを直視出来ず、カメラの前に立つことが怖くなってしまい、謝罪動画すら撮ることが出来ず行き詰ってしまう。それでも動画配信で稼いでいくしかないと思い、自分が出演出来ないのなら、自分はプロデュースに徹して誰か別の人間に出演させるという形で新たなチャンネルを立ち上げようと思い付き、動画出演者の求人をします。だが炎上女の「まさ吉」の求人ということで、冷やかしのような応募者しか来なくて困ってしまう。

一方、とある洋館で20年ぶりに目覚めた吸血鬼のりぶは、目覚める前に見ていた夢の中で出会った理想の血を持つ女性の余韻に浸っていて、その女性を食べる妄想を楽しんでいたが、現実はなかなか厳しくて、りぶが20年も眠っている間に住処である「晩杯荘」を維持していくために管理をしていた吸血鬼仲間のロリっ子の苺子が先物取引などに手を出して借金を山ほど作ってしまっており、借金取りが押し掛ける毎日となっていた。その借金取りを軽くねじ伏せるなど圧倒的な身体能力を誇るりぶであったが、弱点は日光みたいですね。日光に当たると身体が炎上して灰になってしまうみたいです。

20年ぶりに目覚めたのでスマホもネットも知らないりぶは苺子が先物取引で参考にしたというNewTubeというものを見せてもらい、そこにさっき自分が夢で見た理想の血を持つ相手の女性が映っていたので驚く。それが実は真咲であり、たまたまりぶが夢で見た理想の女性と真咲が瓜二つだったのだが、りぶはこれは運命だと思い込んでしまい、早く「まさ吉」というこの女性に出会って血を吸いたいという願いを持つようになります。ただ、そんなことをしながら屋敷に保存していた配給の血をりぶが全部飲み干してしまい、りぶは血を調達するために病院に忍び込んで輸血パックを盗もうとする。

一方で真咲は動画出演者も見つからず途方に暮れて酔っ払い、「はりきりシスターズ」を立ち上げた頃に3人で生配信して初めてバズらせた幽霊が出るという噂の廃病院の傍を通って、懐かしくなって廃病院の中に入って再びバズらせようと動画撮影をしてみる。すると、そこに20年ぶりに忍び込んだ病院が廃病院となっていたので困っていたりぶが現れて、2人は鉢合わせすることになる。りぶはこれこそ運命の出会いだと歓喜して真咲に迫ってきて、真咲はどう見ても人間じゃないりぶを見て吸血鬼だと気付き、怖がって逃げる。そうして廃病院内で追いかけっこをして屋上に追い詰められた真咲は「私なんて誰からも必要とされてない」と愚痴るが、りぶは「君が必要」「君の地は大本命で他に替わりなんて無い」と言う。

そうしていると真咲は足を滑らせて屋上から落下してしまうが、りぶが空を飛んで助けて、そのまま2人は夜の街の上を空中遊泳して、その初めての幻想的な経験に魅せられた真咲は、こんな動画が撮れたら「はりきりシスターズ」で目標としていた登録者100万人も達成できると思い、りぶに自分の仲間になって動画に出演してほしいと頼み、登録者100万人達成出来たら自分を食べてもいいという取引を持ち掛けます。今回はそういうところで終わり次回に続きます。

 

 

SHY 東京奪還編

第14話を観ました。

前回から始まった第2期ですが、最初のエピソードは前半パートはキャラ紹介で、後半パートは日常話でした。キャラ紹介は置いておいて、後半パートの日常話は良い感じで、この作品はヒーローのアクションものなんですが、単発の日常話も結構レベルが高いのです。ちゃんとヒーローの日常として話の完成度が高くて、そこらへんの日常アニメよりも面白い話が多い。それはあくまでこの主人公のシャイというヒーローがごく普通の女子中学生であるというのが強調されているからであり、この作品には学園モノとしての側面もあるからなんですよね。

今回はそうしたこの作品の日常話の中でもかなり面白いエピソードが前半パートで描かれ、後半パートからいよいよこの第2期の本編ともいえる「東京奪還編」の導入が描かれました。次回からバチバチにバトルが盛り上がるのを期待したいところですが、この作品は結構バトルが盛り上がる前の導入をじっくり描く傾向があるので、クール序盤は大人しめなんじゃないかと思います。そのかわり、盛り上がり始めたらかなり凄いことになるので、クール中盤以降はかなり期待していいでしょう。その前の箸休めとして今回の前半パートは非常に良質の日常話だったと思います。

ある雨の降る日、放課後になっても雨が降りやまず、朝は雨が降っていなかったので傘を忘れて登校してしまった輝は、1~2時間もしたら雨が止みそうだったのでこれまで行ったことがない図書室に寄って試験勉強をして時間を潰そうとします。そうして図書室に行くと、灯りがついておらず薄暗い図書室にはたった1人だけ女生徒が端の方にポツンと座っているだけだった。それで落ち着いて勉強が出来そうだと思って席についた輝であったが、その女生徒が急に詩を暗唱し始めて、気がつけば輝の席の前に座っていて、客人がやってくるのは珍しいと言い、輝に興味を示したようです。

女生徒は3年生の華輪紅だと名乗り、文芸部の部長なのだと言う。しかも「図書室の詠う小人」という二つ名まで披露して、「文芸部にようこそ」とか言って輝を文芸部に勧誘してくる。なんか眼帯をしてて浮世離れしたポエミーなことばかり喋るし、どう見てもちょっとヤバそうな中二病患者みたいな人です。そして、どうやらこの図書室は文芸部の活動場所も兼ねているようなので、この華輪先輩は図書室に来る生徒を文芸部の入部希望者と勘違いして文学や詩の素晴らしさを共に語らおうとして話しかけてくるのを常としているみたいです。その結果、図書室に生徒が寄り付かなくなり、このようにガラガラだったのだということを輝は悟りました。

それで輝が適当に理由をでっちあげて図書室から出ていこうとすると、華輪先輩は1人では寂しいから一緒にいてほしかっただけだと言って輝を引き止め、更に輝にお願いがあるのだと言う。どうやら文芸部は華輪先輩1人しか部員が居ないらしくて、このままでは華輪先輩の卒業と同時に廃部になるような有様みたいです。それでいつも1人で寂しい華輪先輩は図書室に来た生徒に話しかけて詩の話をしたかっただけなのに、みんなすぐに居なくなってしまうのでいつも寂しいのだそうです。

それは気の毒だが華輪先輩を見ていると仕方ないことだとも思えた輝であったが、それで「お願い」とは一体何なのかと華輪先輩に尋ねると、華輪先輩は急にこの中学に伝わる「七不思議」の話をし始める。1つ目は「トイレの一郎君」、2つ目は「体育館の巨大な顔」、3つ目は「開かずの階段倉庫」、4つ目は「聞き耳を立てるベートーベン」、5つ目は「校舎裏の人型のシミ」、6つ目は「校庭に消える少女の影」、7つ目は「図書室の血塗られた本」だという「七不思議」のうち、どうやら7つ目だけは本当に存在するのだと言われているらしい。それで華輪先輩はその本をこの図書室で探しているらしく、輝にそれを手伝ってほしいというのが輝への「お願い」だったのです。

そういうわけで輝は華輪先輩と一緒に図書室で「血塗られた本」を探しましたが、なかなかそんな本は見つからない。華輪先輩に聞くと、手の届く範囲は既に探し尽くしたと言う。それならやっぱりただの噂であって実在しないのではないかと輝は言うが、華輪先輩は「文芸部の先輩たちは確かにその本は実在したと言っていた」と言います。しかし一体どんなことが書いてある本なのだろうと不思議に思った輝が、その本の内容について文芸部の先輩たちから何か聞いていないか華輪先輩に尋ねるが、知らないようです。そして華輪先輩はたとえ恐ろしい内容が書いてあって、読んだら不幸になるとしても、それでも自分は読むと言う。その結果自分がどうなろうとも、それは本が定めた運命なのだから抗わないのだと言う。

それを聞き、華輪先輩はよほど本好きなのだと思って輝が感心すると、華輪先輩は輝も本の魅力に目覚めてくれたのだと思ったのか、輝に文芸部に入ってほしいと再度勧誘してくる。それを輝は断るが、華輪先輩は自分の代で廃部になったりしたら死んでも死にきれなくなり地縛霊になってここに留まってしまうと言い、だから何とか入部してほしいとしつこく迫ってくる。そんなふうに揉めていると輝は意外と華輪先輩が背が低いことに気がつき、もしかしたら華輪先輩が手が届いていない場所でまだ本を探していない場所があるかもしれないと思い付き、脚立を借りてくる。

華輪先輩はあまりに初対面の輝が協力的なので驚くが、輝は華輪先輩が本や文芸部に一生懸命で、文芸部の先輩たちのことを大切に思っていることに好感を持ち、文芸部には入れないけど何とかヒーローとして華輪先輩の助けになってあげたいと思ったのでした。そうして華輪先輩が脚立に昇って書架の上を覗いてみると、そこに「血塗られた本」を発見することが出来た。だが、それは輝が想像していたような血まみれの本ではなく「血塗られた本」というタイトルが表紙に印刷してある本でした。それを見て拍子抜けした輝でありましたが、それでも七不思議の7つ目は本当に実在しており、文芸部の先輩たちの話は本当だったのだと思い、輝は喜びます。

しかし華輪先輩はその「血塗られた本」の表紙に文芸部の署名があるのを見て何かに気付き、中身を確認して輝に言います。これは文芸部の先輩たちが毎年、七不思議に便乗して文芸部の部誌を「血塗られた本」というタイトルにして図書室に隠して後輩に探させて発見させて引き継がせるイタズラだったのであり、文芸部の伝統行事だったのだと分かったと華輪先輩は言う。だが、たとえイタズラだったと分かったとしても、やはりこうして「血塗られた本」を発見出来て良かったとも華輪先輩は言う。もしこのまま部誌を発見出来なかったら自分の代でこの伝統が途絶えてしまうところだった。だから輝に感謝していると言い、華輪先輩は満足げな顔で「これで思い残すことはないわ」と笑う。

そうしているうちに雨が上がっていて、輝と華輪先輩は一緒に下校することになり、2人で校庭に出る。そこでふと輝が「結局は七不思議は全部、文芸部の先輩たちの創作だったんでしょうか?」と質問すると、華輪先輩は「七不思議そのものは昔から存在していて、文芸部の先輩はそれに便乗しただけ」だと答える。そこに惟子が部活が終わってやってきて輝に話しかけてきて、輝が一旦惟個の方を向いてから華輪先輩の方に向き直ると、華輪先輩の姿は消えていた。

それで輝が困惑していると、惟子がどうしたのかと聞いてきて、輝が文芸部の先輩と一緒にいたという話をすると、惟子は不思議そうにして「文芸部は部員ゼロで廃部になったと聞いた」と言う。それを聞いて輝は驚き、じゃあ自分が今日会っていた華輪先輩は一体何だったのだろうと戸惑う。そして七不思議の6つ目の「校庭に消える少女の影」というのを思い出し、ゾッとする。更に華輪先輩が自分の代で廃部になったら死んでも死にきれず地縛霊になり図書室に留まると言っていたのも思い出し、廃部となった元文芸部の部員の霊が心残りとなっていた七不思議の7つ目の伝統の継承をするために自分の前に現れて、七不思議の6つ目の伝統に則って満足して成仏して姿を消したのではないかと考えた。そして、自分はヒーローとして既に亡くなった華輪先輩の霊を助けることが出来たのだろうかと輝は感傷に浸るのでした。

だが翌日、輝は学校で普通に華輪先輩と再会した。実は文芸部は部員が華輪先輩1人になってしまったので新聞部に吸収されたのだそうで、華輪先輩は現在は正式には新聞部員であり、図書室は文芸部の活動場所ではなくなっているのですが、華輪先輩はそのことを忘れてしまっていて、まだ自分は文芸部員であり図書室が活動場所だと思い込んで1人で図書室に居て部員の勧誘までやっていたのです。だから華輪先輩の言動と惟子の認識にズレがあっただけであり、別に華輪先輩は幽霊でも何でもなかったのです。「思い残すことが無い」と言っていたのは単に思い残すことなく卒業出来るという意味で言っただけであり、校庭で急に姿が消えたのは、単にさっさと帰ったからに過ぎなかった。

そういうオチがついたところで前半パートは終わり、後半パートからは全く別の話が始まります。輝と惟子が休日に一緒に町に遊びに行った時にコンビニで出会った関西弁の少女がこの町にやってきたばかりで勝手が分からない様子だったので駅前まで案内してあげることになるところから話は始まる。輝たちと同年代っぽいこの少女は天王寺曖と名乗り、この町には観光でやって来たというが、曖はカラオケやゲームセンターも知らず、かなり世俗に疎い様子だった。

それで輝と惟子は曖に町を案内してあげようと思い、3人で一緒に遊びます。そうして楽しい時間を過ごした後3人で道を歩いていると、そこにひったくり犯が現れて、輝はシャイに転心して対処しようとするが、曖の前で転心することを躊躇する。すると曖は背負っていたケースから取り出した木刀で引ったくり犯を倒してしまう。その後は警察に任せて3人は立ち去りますが、曖はひどく疲れた様子で身体はあまり丈夫ではないようです。それでもその剣の腕前が普通ではないことに輝は驚く。

とりあえず曖が辛そうなので病院に行こうと輝たちは言うが、曖はそれを拒み、実は自分はストーカー被害に遭っていて、それから逃れるために家出してきたのだと打ち明ける。家族はアテにならないので逃げたきたのだと曖は言い、「里」から出たことがないので心細いなどと言う曖の言動に違和感を覚えた輝が更に突っ込んで曖の正体を問うと、曖は考え込んだ末に輝と惟子になら秘密を打ち明けると決意したようで、自分の家系は「忍びの家系」だと告白する。つまり忍者だというのですが、さすがに輝も惟子も曖が冗談を言っているのだと思う。しかし、そこにいきなり曖の名を呼んで忍者が現れて、輝と惟子が仰天したところで今回は終わり次回に続きます。