2024年夏アニメ、７月１日に最初の作品が始まってから１週間少し経って、とりあえず０話切りを除いた視聴対象作品41作品のうち30作品の第１話を観ました。その30作品を以下にざっくりと面白かった順に並べてランク分けしました。まぁほとんどが１話分だけの評価ですから、大して厳密な評価とは言えません。どうせ来週の「開始状況その２」の投稿時には順位も大きく変わっているはずです。
なお、下記のランキングに関しては放送済みのエピソード分のみでの評価であり、原作既読などで作品の持つ潜在力を知っていたとしても、それは一旦頭の中でリセットした上で放送済みのエピソードだけで比較しています。だから期待値なども込みにするとだいぶ順位は変わってくるでしょう。当然、A＋ランクあたりにある作品でも話数が進んで作品のマックスのパワーを出してくればSランクに上がってきたりします。とりあえず現状はまだ１話ぐらいしか放送していないので、この段階で何かを分かったようなフリをして変なカテゴライズをして適当な評価を下して自分が頭が良さそうに見せて結果大恥を晒すバカをする気も無いので、１話分見たまんま素直な感想を言うだけのことです。
なお、以下の各作品の評価はあくまで７月１日深夜から７月８日深夜までの間に私の住む地域でテレビ放送でオンエアされたエピソードのみを対象とした評価であり、例えば先行配信とか先行上映会などで第２話以降を観て評価に含めたりはしていませんし、７月９日深夜以降に放送された分などは含めていません。
◆Sランク（大満足した作品）
１位 逃げ上手の若君
漫画原作で南北朝時代を舞台に北条時行が主役の歴史ドラマが描かれる。史実がそもそも大激動の時代やキャラで面白い上にギャグやグロやアクションなどの脚色も上出来で何より新たな英雄像を描き出す脚本が秀逸。第１話は物語の導入だったが主人公の時行の平和な日々から全てを失う暗転、そこからの再起の始まりまでを描く圧倒的完成度で今期一番の第１話であり、１位とした。
２位 2.5次元の誘惑（リリサ）
漫画原作でコスプレを題材とした青春熱血コメディみたいです。オタク男女同士のラブコメ要素もあり、エロいサービスも豊富で、何よりメイン２人のキャラが濃くてコメディとして完成度が高く、しかもコスプレ関係の情報の解像度も高くてかなりアツい話にも仕上がっていた。物語の導入の第１話ではあったが、単体のエピソードとしても導入としてもかなり完成度が高かった。
３位 【推しの子】（第２期）
大人気だった１期の続編で世間的には今期の大本命作品。2.5次元舞台編自体も面白いが１期よりは物語の核心に迫っていくとも思われ、１期よりも高順位を期待はしている。それでも今期で完結はしないし個人的には大本命ではなかったが第12話の演出の気合の入り方を見ると予想以上に期待出来るのではないかと思った。ただ12話自体は今期の導入だったので抑えめの順位にした。
４位 しかのこのこのここしたんたん
漫画原作で、今期一番イカれた内容の不条理ギャグアニメ。第１話は鹿の子のこと虎視虎子の出会いからシカ部発足までのカオス極まる話が描かれ大爆笑させてもらった。何気にキャラが可愛くて作画も良いのも評価点。演出もかなりキレキレで良いアニメ化と思われる。今後もこの面白さのレベルが維持されるのか未知数だが、もし維持されるなら今期の台風の目になるのは確実。
５位 先輩はおとこのこ
漫画原作で、女装や可愛いものが好きな「女の娘」な男子をメインにした恋愛アニメ。後輩女子ヒロインのキャラが面白くて第１話からかなり笑えて、今までに無いシチュエーションのすれ違いコメディとして優秀。そこにBL要素みたいなのもスパイスで入って、更に根本的に主人公の男の娘の抱える葛藤なども描く方向性も示しており、今期で完結しそうなので今後大いに期待できる。
６位 菜なれ花なれ
応援をテーマにしたオリジナルアニメで、チアリーディングを題材に少女たちの青春群像劇っぽい。作画がとても綺麗でキャラデザインも良くて、少女たちの動きもかなり見応えがあった。ストーリーの方はまだ全貌が見えてはいないが、第１話はかなり丁寧に伏線が張られていて緻密に描写されていたので、完結作品でもあるのでクール後半には名作に化ける可能性は十分ありそう。
◆A＋ランク（満足できた作品）
７位 SHY 東京奪還編
この作品だけ２話分の評価だが、まだ２期の本編部分は導入が描かれただけ。実質はキャラ紹介編と日常エピソ－ドの短編が２つだが、この短編がかなりレベルの高いものだったので高評価せざるを得ない。ただ本編はここからなのでＳランク手前とした。
８位 天穂のサクナヒメ
日本神話をモチーフとした時代劇風の米作り冒険譚。世界観の描写が素晴らしく物語もしっかり組み立てられていそうで名作の予感がする。ただ第１話時点では物語の導入が描かれただけで本編が始まってない印象。今後はSランクに上がっていく可能性大。
９位 時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
いかにもラノベ原作という臭みは強い作品だが、現状はコメディとして非常に出来が良いので臭みは気にならない。それにアーリャはじめヒロイン陣の魅力が高く作画やキャラデザインが素晴らしい。今後物語の展開次第ではA＋ランク上位維持出来るかも。
10位 真夜中ぱんチ
落ちぶれた動画配信者が吸血鬼とチームを組んでチャンネルを立ち上げて登録者100万人を目指すコメディ。今後どう話が転がっていくかは未知数だが、第１話の物語導入はドタバタしながら綺麗にまとめて面白くて納得感があった。今後も期待できそう。
11位 女神のカフェテラス（第２期）
割と勢いのついていた１期の続きから話が始まったので各キャラが元気にバカなことをしていて、実に下らない内容ではあったがしっかり面白くはあった。相変わらずバカバカしい下ネタ満載なところも良い。頭を空っぽにして楽しめる良作といえます。
◆A－ランク（普通に観れた作品）
12位 異世界スーサイド・スクワッド
アメコミの悪役が異世界に行って大暴れという作品だが、第１話の段階ではまだどういう物語になるのか全く分からない状況でキャラ紹介が行われただけ。ただアクション作画などはかなり良かったし今後は物語が動き出せばA＋ランクに上がっていきそう。
13位 「小市民」シリーズ
人気推理小説のアニメ化。作画も演出も良くて、キャラも会話劇が爽やかで魅力がある。事件も学園ミステリーでライトな感覚で楽しめる。ただ第１話は原作を端折ったせいなのか推理の随所で説明不足な印象で、それでA－ランク評価に止めることにした。
14位 俺は全てを【パリイ】する ~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~
主人公が無自覚最強というよくあるパターンの話ではあるが、主人公は決して恵まれた才能の持ち主ではなく努力を重ねてきたというのが良い。そこがちゃんとコメディにもなってるし熱さもある。作画も良い。全体的に今期の異世界の良作という印象。
15位 魔導具師ダリヤはうつむかない
まだ物語の導入が描かれただけであり、そんなに話が面白いというわけでないが、第１話は主人公ダリヤと父親との交流が丁寧に描かれていて好印象だった。作画も丁寧で、全体的に丁寧に作ってあるところは評価したいと思ってA－ランクとしました。
16位 この世界は不完全すぎる
第１話の大部分は退屈な異世界モノという感じでBランク評価だったが、最終的に異世界ではなくゲーム世界だったというドンデン返しと予想外のバッドエンド展開に新鮮な驚きがあったのでそれを評価してA－ランクにしただけ。今後どうなるかは未知数。
◆Bランク（退屈だった作品）
17位 ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで
クラス全員で異世界召喚されてクズな仲間たちに追放された主人公が復讐する系のお話。ありきたりでベタベタすぎて退屈ではあるが、この手の作品から得られるカタルシスはそれなりに好きなので現状は比較的マシな評価になっているが多分飽きるだろう。
18位 新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。
主人公のオッサンが自分の強さに無自覚で巻き起こるコメディで、全体的にベタベタすぎる展開は観ていて退屈で仕方なかったが、女騎士との決闘の場面だけはバカバカしさが突き抜けてちょっと面白かったのでそこは評価してややマシな順位になった。
19位 モブから始まる探索英雄譚
現代世界に現れたダンジョン探索屋の高校生が半神のロリキャラを召喚して一緒に頑張るみたいな話だった。話は現状特に面白いところは無いが、ロリ召喚キャラに関わる描写は全部可愛い。他に人間のヒロインもいてこっちも可愛いので期待はしてる。
20位 ダンジョンの中のひと
ダンジョン探索をしていた冒険者の女主人公がダンジョンの管理者に一緒に仕事をしてほしいと勧誘される話でした。まだ導入だけで特に面白味は無いが、バトルアクションは結構良かったし、キャラも可愛い感じで魅力はあるのでそれなりに評価はする。
21位 杖と剣のウィストリア
ハリーポッター風の魔法学校で魔法を使えない剣士が最強であり頂点を目指すみたいな話。少年漫画の王道っぽくて特に魅力は感じないお話。ただアクション作画は頑張っていたし全体的に作画も綺麗で、ヒロインも可愛らしい感じだったのは悪くない。
22位 魔王軍最強の魔術師は人間だった
魔王軍の魔術師に育てられた人間が自分の正体を隠して魔王軍の中で働くという話で、現状は主人公の目的が特に見えず大して面白くないし、作画もかなり悪くて全てのキャラに魅力も感じられない。あまりに無味無臭で不快感や苦痛も無いというだけ。
◆Cランク（苦痛だった作品）
23位 疑似ハーレム
高校の演劇部を舞台としたラブコメなのだが、現状はヒロイン役の早見沙織が様々なキャラを演じ分けるのを楽しむ作品となっており話は全く面白くなくて演じ分けについても既に飽き、虚無の極みになってるが、まさかこれで終わりじゃないと期待してる。
24位 僕の妻は感情がない
１人暮らしのサラリーマンが女性型家電ロボットに恋をしてしまい妻にしようとする話で、ハートウォーミングなヒューマンドラマを期待していたのだが現状は主人公の男がやたら気持ち悪くて見ていて辛い。今後この状態が改善することを期待してる。
なお、第１話を視聴した30作品のうち、以下の６作品は１話で視聴を切らせてもらうことにして、ランキングから除外することにしました。つまり、１話切り作品ですが、それは、全く自分の好みのジャンルの作品ではない場合や、自分として全く観る気が起きないような作品で、作品の実際の面白さやクオリティに関係なく個人的嗜好によって低評価しか出来そうにないような作品は最初からランキングに入れない方が良いという判断です。あまりに個人的嗜好で否定的になりすぎると、他人から見て客観的評価が出来ないということになるので、それを避けるための措置です。だから、ここで１話で切るからといって最悪の作品というわけではない。では、現時点で１話切りすることにした６作品を以下に紹介します。
多数欠
この作品はお題が出されて選別されて多数派が死んでいくというデスゲーム系の作品みたいです。どうも壮大な陰謀が渦巻いていたりしているようで、なんか面白そうではあるんですけど、こういうデスゲーム系の作品って荒唐無稽で子供っぽくて苦手なのです。しかも２クールあるらしいし、どう考えても最後まで見そうにない。そういうわけなので１話切りさせていただきます。
ラーメン赤猫
この作品は猫が経営するラーメン屋で人間のバイトの女の子が働くコメディみたいです。猫が普通に喋ってるのに猫がラーメン屋をやるのがレアだとかいう世界観自体が釈然としないのもあるけど、それはコメディなので許容するとしても、そういう問題以前にコメディとして面白さを感じられなかったので個人的にギャグセンスが合わないと思われ。１話切りさせていただきます。
義妹生活
この作品は親同士の再婚で他人の同い年の男女の高校生が義理の兄妹になって同じ家で暮らし始めるというお話で、よくある軽薄なパターンの話なのかと思ったら、どうやら「極端に日常描写に振り切った作品」というコンセプトらしい。それで大した事件も起きないまま辛気臭い会話が延々と続く１話だったが個人的にどうも合わないと思ったので１話切りさせていただくことにした。
現代誤訳
この作品は偉人の名言を使ったコントアニメだそうです。ただ30分枠のうち半分は実写の制作裏話トークみたいな内容で、実質は15分アニメでした。私は15分アニメは基準が厳しくて、よほど面白い作品でなければ完走することはないし、面白くなければ１話切りすることにしており、この作品の場合は15分のコントアニメパートの方が全く面白くなくて、余裕で１話切りでした。
エルフさんは痩せられない。
この作品は異世界から現実世界にやってくるゲートが来た時と体重が同じでないと通れないという設定で、こっちの世界で食べすぎて太ってしまった異世界美女たちが異世界に帰るために必死にダイエットをするというギャグ作品みたいですね。ちょっと面白かったんですけど見苦しいところの多い作品で、15分アニメなのでこの程度の面白さならばやはり１話切りということになる。
VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた
この作品は清楚系VTuber活動をしている主人公が配信を切り忘れて酔っ払い下ネタ全開でクダを巻いていたら、それが全部配信されていてバズりまくってしまったという話でした。面白い作品だとは思うんですけど私はVTuberの動画も普段から全く見ない人間なので内容がほとんど理解出来ておらずこの作品の視聴には向いていないと思ったので１話切りさせていただくことにした。
これで今期の０話切りを除いた41作品のうち、30作品の第１話を観終わり、１話切りした６作品を除いた24作品が視聴対象作品として残りました。これに加えて、まだ今期分の第１話が放映されていない作品が以下の11作品です。
【７月９日深夜放映開始分】
◆かつて魔法少女と悪は敵対していた。
◆異世界失格
◆下の階には澪がいる
【７月10日深夜放映開始分】
◆グレンダイザーU
◆恋は双子で割り切れない
【７月11日深夜放映開始分】
◆異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
【７月13日深夜放映開始分】
◆ATRI My Dear Moments
◆負けヒロインが多すぎる！
◆ばいばい、アース
【７月14日深夜放映開始分】
◆なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか？
【７月17日深夜放映開始分】
◆戦国妖狐 千魔混沌編