2024夏アニメ 7月5日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年夏アニメのうち、7月4日深夜に録画して7月5日に視聴した作品は以下の5タイトルでした。

 

 

義妹生活

第1話を観ました。

この作品はYoutube漫画からメディアミックス展開されている作品だとのことでしたが、どういうことなのかイマイチ分からなかった。そのまま今回の第1話を観て、やっぱりイマイチ分からなかった。それで、普段は出来るだけ何も知らない状態で作品を鑑賞したいのですが、ちょっとこの作品は調べた方が良さそうだと思って背景を調べたところ、もともとラノベ作家だった人がラノベを若者にもっとアピールするためにYoutubeに漫画を投稿しようと思い立ち、つまりボイスコミックとして作った作品みたいです。それがノベライズされ、更にコミカライズされて、遂にアニメ化されたのですが、もともと最初のコンセプトが「極端に日常描写に振り切った作品」なのだそうです。

それを調べて知って、それで今回の第1話を観た後の不思議な感覚も合点がいった。ストーリーを動かすことよりも日常描写を丁寧にリアルに描くことが重視されているのなら、今回のような話があまり進まず、日常生活の中での心情描写を掘り下げていくという作り方は納得がいった。確かにメディアミックスプロジェクト総体では面白い試みだとは思う。そういう明確なコンセプトをもってやっていることならば批判するのも野暮というものだろう。ただ、1つのアニメ作品として個人的に楽しめるかというと、あくまで個人的にだが、楽しめる自信は無い。作画もキャラデザインも凄く良いし、好きな人は結構好きになれる作品だと思うんですけどね、ちょっと私は合わないと思うので1話切りさせていただきます。

 

 

ラーメン赤猫

第1話を観ました。

この作品は漫画原作であり、猫が経営するラーメン屋で人間のバイトの女の子が働くコメディみたいです。猫が働くのが普通の世界観なのかと思ってたら、そうでもないみたいです。だから猫がやってるラーメン屋さんだということで話題性があるみたいです。ただ猫が普通に喋ってる世界観でもあります。まぁそこらへんはどうでもよくて、猫とかトラとか云々以前に、コメディとして大して面白味を感じなかった。たぶん個人的に合わないのだと思う。そういうわけで1話切りさせていただきます。

 

 

俺は全てを【パリイ】する ~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~

第1話を観ました。

この作品はなろう系ラノベ原作の異世界ファンタジーみたいです。主人公のノールは山の中で両親と暮らしていたが幼い頃に父を亡くして更には少年時に母を亡くして天涯孤独の身となり、父に生前聞かされていた話で冒険者に憧れていたので、初めて町に出て冒険者の養成所に入る。だがどの養成所でもノールの才能は開花せず、身に付いたスキルは「パリイ」という敵の攻撃を受け流す防御スキルと、あとはショボいスキルだけだった。それで冒険者にはなれなかったが、それでも冒険者になる道を諦めなかったノールは、剣士の養成所で「1つのスキルを磨けば他のスキルが発現するかもしれない」と言われたのを思い出し、唯一まともに見に着いたスキル「パリイ」を独自練習で磨きぬくことにて山にこもった。

そうして10年経ち、ノールは一振りで千本の剣を弾けるほどにパリイを極めたが、それでも新しいスキルは発現しなかった。それでノールは独自練習に見切りをつけて10年ぶりに町に降りていき、冒険者ギルドと交渉して、最低ランクの更に下の特別枠のFランク冒険者にしてもらうことが出来た。Fランク冒険者は討伐系の依頼は受けることが出来ず、町の外に出ての依頼も受けることは出来ない、町内の雑用係みたいな役職だったが、それでもノールは子供の頃からの夢であった冒険者になることが出来て、亡き父に聞かされていた冒険者というものは別に華々しい英雄ではなく、人々の役に立つ存在であったので、ショボいスキルを使って町の人々の役に立つことの出来る日々に満足して暮らすようになった。

こうして泥だらけになって雑用をこなしながらも満ち足りた日々を送れるようになったノールであったが、ある日、迷宮内から助けを求める声が聴こえて中に入っていくとミノタウロスが兵士たちを殺していて、なんか高貴そうな美少女が危機に晒されていた。それでノールはパリイのスキルを使って必死に防戦して美少女を逃がそうとするが、実はノールのパリイの力は磨きすぎてとんでもない威力になっていてミノタウロスを倒してしまう。だがノールは自分の強さに無自覚であり、しかも戦った相手がミノタウロスだという知識も無く、単に大きな牛としか思っていなかった。斧とか使う牛がいるわけないだろとかツッコミたくなりますが、山暮らししか知らないようなノールなので仕方ない。それでノールは牛相手に苦戦するようではやはり自分はまともな冒険者など務まるわけがなかったのだと納得して、そのまま名乗ることもせず帰ってしまう。

まぁ今回はそういうお話で、物語の導入であって、本格的に話が動き出すのは次回からでしょう。ただ、作画は綺麗だったしアクションシーンも迫力があり、結構イイ感じでした。主人公のノールがとにかく恵まれない境遇で必死に努力して、謙虚で好人物であるのも印象が良かった。無自覚最強という設定がコメディとして機能していたし、今後ちょっと期待したいですね。

 

 

女神のカフェテラス(第2期)

第13話を観ました。

この作品は去年の春アニメで第1期をやっていたマガジン連載のラブコメ漫画のアニメ化作品の続編、第2期です。第1期は12話で終わったので、今回の第13話はその続きからの始まりとなります。というか、第1期がどういうところで終わったのかよく覚えてないんですが。どうせしょうもない終わり方をしたのだと思う。このアニメはとことん下らないので。だが、そこが独特の魅力にもなっています。今回もまさにそのしょうもなさ炸裂の2期のスタートとなりましたね。

この作品のメインキャラは主人公の隼と、隼の営むカフェで働く5人のバイトの女たちなんですが、この6人は実は意外とハイスペックな連中です。隼は東大に合格していたし、女どももデザイナーの卵だったり、料理の名人だったり、元天才子役だったり、ガールズバンドをやってたり、空手の達人だったりします。しかし、それらの設定がほぼ死に設定となっているぐらい、こいつらはチープなアホとして描かれている。当初はなんかマトモなラブコメっぽいことをやろうとしていたみたいで、その頃はイマイチ面白くなくて下ネタ目当てで見てただけだったが、1期の途中からアホなキャラがアホなことをするギャグアニメに路線変更して、それから面白くなってきた。まぁ下ネタは相変わらず盛沢山だったが。

だから2期は意外に期待している作品です。まさに「頭を空っぽにして楽しむ作品」であり、一応はラブコメっぽい体裁をしていながら、ここまで中身が無くて気楽に楽しめる作品はそうそう無いです。世間的な評価は低いですし、私の個人的評価も低いですけど、それでもかなり好きな作品です。下ネタもこの作品の場合はヒロイン達がアホすぎて全然色気を感じないところがまた良い。エロのための下ネタじゃなくて、下ネタがしっかりギャグとして機能してる。正統派の下ネタといえる。まぁどうでもいいことなんですが。ヒロイン達もみんな美女なんですが中身が残念なので、モテ設定とかも無いし、割と不遇な扱いのヤツが多くて、場末のカフェで燻っているチープな生活を送っているところが等身大で親近感が湧きます。まぁこんなアホは現実にはそうそう居ないので等身大ではないんですが、親近感はありますし、5人ヒロインが全員が残念美女というのも珍しい。しかもどうやら2期は更に5人ヒロインが増えるようだが、既存の5人の劣化版っぽいので、もう期待しかない。

今回はまず白菊と紅葉が店内で隼にベタベタ迫るので「店内の風紀が乱れている」と店の将来を心配した桜花が2人に隼のことを好きなのだろうと問い詰めるが、2人がシラを切るので、桜花は自分も隼のことが好きだと嘘とつき、更に親密な関係なのだと嘘を言って2人を嫉妬させようとするが嘘がバレバレで「どう親密なのか?」とツッコミを入れられ、引っ込みがつかなくなった桜花が隼の「ちんすこう」が巨大だったとかアホな下ネタを言い出し、そこから猥談になってしまう。だが最年長の流星が桜花の嘘に釣られてしまい自分も隼のことが好きだとバラしてしまい、結局は紅葉も白菊も流星も隼に告白したけど隼が店が軌道に乗るまで余裕が無いと言って返事は保留になったと認める。それで桜花も隼のことを好きだということ自体は本当なのだろうと皆に決めつけられてしまうが、桜花は否定する。だが、そこに隼がやってきて桜花が隼の股間のイチモツについて無責任な下ネタを言いふらしていたことがバレてしまい桜花は隼に見損なわれてしまう。

しかし桜花はそのことを双子の妹の菊花に愚痴った際に「お姉ちゃんも隼くんのことが好き」だと指摘され、それがきっかけで隼のことを少し意識するようになり、とりあえず風呂に入ろうとして風呂場に行くと隼と素っ裸同士で鉢合わせするというバカバカしい展開となる。しかし、風呂場で慌てる隼の姿がその後も脳裏から離れなくなってしまい、桜花はやはり自分は隼のことが好きなのかもしれないと、なんかマトモなラブコメみたいな展開になる。だが廊下で隼と鉢合わせして、秋水の仕掛けたイタズラに引っかかって桜花が隼に馬乗りになった結果、自分が隼のことをずっと考えていたのは恋心ではなく、風呂場で裸で狼狽える隼を見てサディズム性癖が目覚めてしまったからだと気付くというしょうもないオチとなる。

だが、そんな騒動の中、仏間に怪しげな影が出現し、秋水が落ち武者の幽霊だとか、呪いの童歌で解決しようとか言い出す。隼は相手にしなかったが、その日の深夜、突然に紅葉が隼の部屋に忍んできて、隼は夜這いに来たのかと慌てるが、実は紅葉は秋水のアホな怪談話を真に受けて怖くなり1人でトイレに行けないので隼に一緒に来てほしいと言う。それで耳を塞げとか傍に居ろとか身勝手なことばかり言う紅葉をからかってやろうと思い、隼が紅葉が用を足している時に即興の呪いの童歌を唄い出し、紅葉は半パンツのままブチ切れて飛び出してきて隼に目つぶし攻撃してくる。

そこで物音がしたので2人で仏間に行くと猫が居て、幽霊騒動の正体は猫だったと判明したが、紅葉はビックリして気絶してしまい、そこに他の4人がやってきて隼は紅葉と仏間でエロいことをしようとしていたと誤解されてしまう。その後、皆で多数決をとってその猫を飼うことになったが、流星と白菊はふと隼の祖母が生前に自分たちの祖母の旧姓を知って涙を流していたことを思い出し、隼も仏壇から6人の美女の映った古い写真を見つけたというところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

先輩はおとこのこ

第1話を観ました。

この作品はLINE漫画が原作で、女装が趣味の「男の娘」が主役の恋愛アニメのようですね。主人公の花岡まことは女の子の服装や可愛いものを好む男子であり、普段も学校でも女子の制服を着ている。ただ、同性愛者であるとかトランスジェンダーであるというわけではない。本人は男性だという自覚はあり、男性を恋愛対象としているわけでもない。ただ単に女装したり女の子の持ちそうな可愛いものを好んでいるだけみたいです。現実にもこういう男子は存在しており「男の娘」という名で呼ばれるが、社会学的にはゲイやトランスジェンダーではなく一種のコスプレイヤーであると定義されています。

ただ、やはり「男の娘」は世間では色々と誤解されることが多くて偏見の目でも見られてしまう。ゲイやトランスジェンダーというのはある意味では自分が「普通の人とは違う」と自覚した上で覚悟をもって生きている場合が多いので、偏見に対してもそれなりに理論武装して立ち向かうことが出来ますが、「男の娘」に対する偏見の大部分は誤解に基づく誤った認識によるものです。つまり、本人は単に女装を好きな男子に過ぎないのに、周囲が勝手にゲイやトランスジェンダーだと勘違いして気持ち悪がっているパターンが多い。あるいは「そういう誤解を受けると分かっているのにどうしてそんなことするんだ?頭がおかしいんじゃないのか?」なんていう偏見もありますが、それもまたゲイやトランスジェンダーに対する差別意識から派生した感情だといえます。問題は、それらの偏見は「男の娘」本人にとっては「戦うべき相手」ではないという点です。

ゲイやトランスジェンダーであれば、そうした偏見に立ち向かうことは彼らにとって乗り越えるべき宿命といえる。だが「男の娘」は単に他の人のように趣味を楽しんでいるだけなのであり、それに対して全く見当違いの批判を向けられているに過ぎず、そんなものはただの迷惑でしかない。大真面目に反論する価値すらないのです。反論して理解させることはそう難しくはないが、そういう誤解をする人間は次から次に増えていくので、自分のアイデンティティを損なうほどの偏見でもないので、いちいち相手する気も起きず、迷惑な気持ちを抱いたままスルーすることが多くなる。

この作品の劇中でもまことはそうした偏見の目を周囲から向けられているが、いちいち対決しようとはせず、適当にやりすごしている。ただ、もちろん平気というわけではなく、迷惑には思っており、まこと自身はそのままでも別に良いと思っているが、自分の親しい人間にもその偏見の目が向けられることを警戒している。だから、あまり親しい友人はいないし、ましてや彼女なんて作ろうとしない。というか、そもそも女装男子と付き合いたい女子なんているはずがないと思っている。

私は今回のこの作品の第1話を見て好感を覚えたので、ちょっと気になって、慎重にネタバレを避けながらこの作品の制作経緯を調べさせてもらいましたが、もともと作者は男の子キャラを描くのが苦手だったので女の子同士の恋愛の話を描こうとしていたが「女装男子なら描けるのではないか」と助言されて、それでこういう設定を思いついたのだそうです。つまり、「男の娘」を題材とすることに特に強い拘りがあったわけではなく、深い問題意識があったわけではないのです。作者も「男の娘に対する偏見を変えたい」というような意図は無いそうです。ただ「1人の人間が何か問題を抱えた時にどうやって解決していったらいいのかを考えながら執筆した」と言っており、それを知って、そういうスタンスに共鳴して私も好感を覚えたのだと分かりました。

つまり、よくある意識高い系の「啓発ドラマ」ではなくて、ちゃんと「人間ドラマ」を描こうという姿勢に好感を抱いたのです。主人公が差別と戦うドラマも別に悪いとは言いませんし、差別思想そのものは戦ってでも是正すべきだとは思いますけど、ただ、そういう思想性の強いドラマって、あくまで創作物として苦手なんですよね。キャラがアイコンとして使われてるだけで、ちゃんとその人間の心の動きが描かれてなかったりするので。特に嫌なのが、劇中設定で「全く偏見や差別の無い世界」が描かれているもの。それが作者の理想世界なのか、それとも単に話を進めるための便宜的設定なのか知らないが、せっかくキャラの苦悩を通して人間ドラマを描く余地をわざわざ潰してるように見えて「勿体ない」と思ってしまう。そして最悪なのが、普通のストーリーの中に登場するキャラの中にしれっとトランスジェンダーとか障碍者とかが混じったりしてるやつ。そういうのはもうストーリーに思想性すら無くて、単にそのキャラの存在だけが思想を主張してるという、完全にキャラがアイコン化してて人間として扱われていない。私はそういうキャラって本当に可哀想だと思う。端役なんてレベルじゃなくてゴミと同等だと思う。作者のエゴの犠牲者みたいなものです。

その点、この作品の作者は「単に男性キャラを描くのが苦手」という理由で「男の娘」を描いているだけで変な思想なんかは無くて、あくまで花岡まことをアイコンではなく1人の人間として描こうとしている。自分の画力の都合で生み出してしまった「男の娘」キャラをちゃんと責任をもって1人の人間として生かそうとしている。作者として当たり前のことにようにも思えるが、なかなか出来ない人も多い。ましてや、こういうセンシティブなキャラを使ってその姿勢を貫けるのならば、それは称賛に値するでしょう。まぁまだ1話しか見てないので「貫けた」のかどうかはこれから確認することになるんですが、1話はとにかくちゃんとしてるように見えました。どうやら原作は完結してるみたいで単行本8巻分の内容なので、もしかしたら完結まで1クールで描くのかもしれない。もしそうであるのなら、作画も良いし、今期の作品の中で意外に期待できる作品になるかもしれません。

今回は、まず高校2年生の女装男子のまことが学校でラブレターを貰って悩んでいる場面から始まります。校内ではまことが女装男子だと知らない生徒もいるので、時々こんな感じで男子からラブレターを貰って「実は男なんだ」と説明してドン引きされるという経験を何度かしていたからです。それで放課後になってやっぱり無視して下校しようとしたところ、見知らぬ女生徒が教室に来て話があると言う。よく見ると同じ委員会の後輩の1年生女子であり、名前は蒼井咲という。それでまことは一体何の話なのだろうかと困惑するが、咲はいきなりまことに好きだと告白してきて、まことはビックリして、どうやら咲がラブレターの主であり、どうやら咲は同性愛者なのではないかと疑う。

だが咲の話を聞いてみると、咲は別にレズビアンではなく、これまで他人に恋愛感情を抱いたことが無かったのだが、まことを見て一目惚れしてしまい、女の子なのに女の子を好きになってしまったことで悩んだが、やっぱり自分の気持ちに嘘はつけないと思って告白しようと決意したのだという。だがまことはそれを聞いて申し訳ない気持になる。自分が女装して本当の姿を偽っていたせいで咲の初恋を台無しにしてしまったのだと罪悪感を覚えたのです。それでまことは咲の前でセーラー服を捲って胸板を見せ、ウイッグを外して、自分は本当は男だと打ち明けて謝った。

だが咲はもともとレズビアンというわけではないので、まことが実は男だったと知っても別にショックは受けず、男バージョンのまことも女バージョンのまことも両方楽しめるのが嬉しいと言って鼻血を流して喜ぶ変な子だった。そして咲はあらためて交際を申し込んでくるが、まことは咲の鼻血をハンカチで拭いてやってから交際は出来ないと言って咲を振ります。まことは女装のせいで変な人だと思われていたので今まで女子に好きになってもらったことがなく交際もしたことがない。だから女子との交際の仕方も分からないし咲を好きになれるかどうかも自信が無い。だから交際はしないと言うまことに対して、それでも咲は「私をまこと先輩の初恋の相手にしてみせます!」と宣言して、あくまで諦めない姿勢を示す。

だが、まことはあくまで咲を避け続ける。咲を好きになれる自信が無かったのも事実だが、それ以上に、自分と仲良くしていることで咲まで偏見の目で見られることを心配したからでした。それでもつきまとってくる咲に対して、まことは自分が女装していることは上級生はみんな知ってるから咲まで変な目で見られることになると忠告する。だが咲はまことが女装していることを知っているのは自分だけだと思い込んでいたので、他の皆もまことの女装を知っていたと聞いてショックを受ける。まことはそういう咲のズレたところや純粋なところが面白く思えてきて、ちょっと好きになって、その後はもう咲をあまり拒絶しなくなり、とりあえず咲と一緒にいることが多くなった。

しかし、まことの幼馴染の男子生徒の大我竜二が咲のことを「まことを女装男子だと思ってからかっているだけ」だと疑い、何か隠していることがあるだろうと咲に詰め寄ったところ、咲が何かを隠し持っていることに気付いた竜二が取り上げると、それは咲が鼻血を拭いてもらった後でまことから貰っていたまことのハンカチでした。鼻血が付いたままであり、まことの匂いを嗅ぐために洗わずにポケットに忍ばせていたようで、竜二の手の匂いがついてしまったことに咲はショックを受けて落ち込む。その変態っぷりにドン引きした竜二は退散しますが、生徒手帳を落としていってしまう。それを拾った咲は、竜二が生徒手帳の中にまことの寝顔を隠し撮りした写真を隠していたことを知ってしまう。だが竜二はあくまで男同士で恋愛なんてありえないというスタンスであり、自分のまことへの気持ちは恋愛感情ではなく、あくまでまこととは親友同士だと言い張る。

そうして今回のラストでは、まことが下校前に体育倉庫の中にあるロッカーに保管していた男子生徒用の制服に着替えてから下校する様子が描写されており、今回は途中で子供の頃に女の子の好きそうなものを欲しがるまことが家族に咎められている場面も挿入されていることからも、どうやらまことの女装趣味は家庭ではあまり許容されていないことが示唆されました。そうした要素も踏まえて、次回以降も楽しみな作品です。