2024春アニメ 6月4日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメのうち、6月3日深夜に録画して6月4日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

終末トレインどこへいく?

第10話を観ました。

今回も含めて残り3話となり、前回のラストシーンでは目的地の池袋まで8駅となりましたが、今回は一気に池袋の1つ前の駅である椎名町に到着して防衛線を突破して、次回からのラスト2話は池袋での最終決戦となりそうです。なんか今期最も制作スケジュール的にヤバそうだと言われてきた作品ですが、どうやら放送延期なども無く最終話までいけそうな気がしてきました。このままスンナリいってほしいものです。内容的には今回もまたイカレたカオス回でした。練アリ回が濃密なカオスの詰まったエピソードだったとするなら、今回はまさにストレートなカオスそのもの。とてつもない投げやり感がたまらないです。相変わらずシラフで作ってるとは思えないようなムチャクチャさで、展開もテキトーすぎて呆れたけど、とにかく死ぬほど面白かったからこれはこれで全然OKです。

まず冒頭はアポジー号が走っている場面で、車内では前回スワン仙人に貰った改訂版の地図を見て、これまで通ってきた駅で遭遇してきたものと地図の表記が一致していることに今さら気付く撫子と玲実と晶。ということはスワン仙人の言ってることはデタラメではないのかもしれない。つまり世界が消滅するとか言っていたのも本当の話かもしれないとか言ってワイワイ盛り上がっています。それにしても世界が消滅するのが自分たちが動物になる前なのかなった後なのかが論点になってて、動物になった後なら別にいいとか言ってるあたり終末感が濃くてシュールですね。

アポジー号は前回は池袋まで8駅となる練馬高野台駅付近を走っていましたが、今回は冒頭の時点で池袋の2つ手前の駅である東長崎駅を通過して、続く池袋の1つ手前の駅である椎名町駅に向かっている。だいぶ進みました。どうせ駅に降りてもヤバそうな奴らがいることは分かっていますから、いちいち停車することなく通り過ぎて一気に池袋に行こうという方針みたいです。なんか世界が消滅するかもしれないとか言われてますし、悠長に寄り道するよりも早めに池袋に行って葉香を探す方が良い。しかし、次に待ち受けている椎名町駅というのは前回のラストシーンで池袋を牛耳るポンタローが静留たちが電車で池袋に迫っているという情報を聞いて迎え撃つようにと命令した場所でもあります。だから何者かが待ち構えているはず。

そうしてアポジー号が椎名町駅に向かっている途中、線路の上に何者かが居るので急停車して、4人で降りて何者なのか確かめようとして近づいたところ、相手は動物のぬいぐるみみたいな3人組でした。だが更に近づいてみると、3人組のうちの1人が着ている涎掛けみたいなものが、もともと静留の父親が着ていたものと同じものであることに静留が気づく。

静留の父親については第1話でチラッと話題に出ていたが、2年前に7G事件が起きた後、吾野以外の場所がどうなっているのか確かめるために消防団の連中と一緒に調査に出て、それ以降は音信不通になっていました。もちろんその時点で父親も消防団員たちも身体は動物化しており、父親はクズリの姿になっていました。クズリの姿になった父親は裸は嫌だったのか、涎掛けみたいなものを身に着けていたのですが、ここで遭遇した3人組の1人が父の涎掛けと同じ涎掛けを身に着けていたので、静留は驚いて「お父さん?」と声をかける。

しかし、目の前にいるのは何だか可愛い感じのぬいぐるみであり、クズリだった父とは全然違う。それで勘違いだったと思った静留でしたが、なんとそのぬいぐるみが「静留か?」と問い返してきたものですから、静留たちは仰天します。なんと、そのぬいぐるみは静留の父だったのです。そして一緒に居る2人の動物のぬいぐるみも父と一緒に調査に出た消防団員でした。父も消防団員たちも確かにもともと7G事件で変身してしまった動物の姿の面影は残したぬいぐるみの姿になっていました。

どうやら静留の父親は2年経って成長した静留のことが最初は分からなかったみたいです。静留に「お父さん?」と言われて相手が静留だと分かったようで、続いて撫子たちのことにも気づき、久々の再会に皆で盛り上がります。しかし、なんだか父は語尾に「キュルン」と付けて喋るようになっており、他の2人も語尾に「シュピ」とか「チョラ」とか付けてるし、オッサン声なのに妙に語尾が可愛くなってて気持ち悪い。そもそも、もともとはリアルな動物風の外見だったはずなのに、なんでこんな可愛いぬいぐるみ風のキャラになってるのかも意味不明です。

それで事情を聞くと、3人は椎名町の連中にそういう姿に変えられてしまったらしい。静留の父たちはずっと外の世界を調査していたのだが、どうやらスワン仙人に会って池袋が大変なことになっていると聞いたらしくて、それで調べてみようということで池袋に向かおうとして椎名町に着いたところで戦いになって負けてそういうキャラに変えられてしまったらしい。静留父の回想を見た感じ、敵は4人居たらしいが1人は倒したのだそうだが結局負けたようです。その4人組はみんな緑色のベレー帽をかぶっていて、静留の父は倒した敵のベレー帽を奪って被っていた。そのベレー帽をくれるというので晶が貰うことになった。晶は以前から「退廃と反抗の証」とか言ってベレー帽に憧れていたらしい。なんか物書きっぽくてカッコいいと思ってるみたいです。

静留の父たちが椎名町でベレー帽4人組と戦ったのは割と最近のことみたいで、しかもその際に父たちは椎名町で葉香の姿を見かけたのだという。ベレー帽4人組の横に葉香とよく似た女性が2人の男に一緒に立っていて、2人の男と一緒にその葉香らしき女性が去っていった後すぐに4人組との戦いになったので、それ以上詳しいことは分からないと父は言ったが、これはおそらく池袋防衛のために椎名町で不審者を取り締まるためにポンタローが行き、葉香とその護衛のポチを連れていったのでしょう。そして葉香がベレー帽4人組に不思議な力を与えて不審者を取り締まるよう命じたのでしょう。そこに静留の父たちはたまたま出くわしてしまい不審者としてぬいぐみにに変えられて弱体化させられたのでしょう。

そこに善治郎からの連絡のモールス信号が来て、このままでは世界が消えると伝えてくる。これでスワン仙人の言っていたことはますます信憑性が増してきた。更に善治郎は、池袋で7Gの暴走を止めれば世界を元に戻せるかもしれないと伝えてくる。ただ7Gの暴走を止める具体的な方法は現在調査中なので、分かったらまた報せてくれるらしい。それで、とりあえずぬいぐるみになって弱体化している静留の父たち3人はひとまず吾野に戻って家族に会って安心させてあげた方がいいということになりトロッコで吾野に向かうことになり、静留たちがアポジー号で池袋に行き、7Gの暴走を止めて世界を元に戻せるなら戻そうということになります。ただ、静留たちには「世界を元に戻す」といっても、方法も分からないしあまりピンと来ない。別に今のままでも良いなんて言ったりしてます。そんなことよりも静留たち4人にとって大切なのは葉香と会って仲直りすることの方でした。

そうして椎名町駅に到着しますが、静留の父親が襲われたベレー帽の連中とかいうのも居るみたいだし、そのまま停車せずに通過してしまおうということになります。だが、なんと椎名町駅の先の線路が無くなっており、崖になっていたので慌ててアポジー号を急停車させることになり、結局は椎名町に停まることになってしまいました。おそらく、これはアポジー号が池袋に来れないようにするためのポン太郎の策なのでしょう。そうして椎名町駅で足止めした静留たちをベレー帽の刺客たちに倒させるという作戦みたいです。

静留たち4人も先に進むことが出来ないし、仕方ないので椎名町駅にアポジー号を停めて、駅から外に出て椎名町を調査に出ます。そこで4人は新聞を見つけて、そこに葉香が載っているのを見る。その記事では葉香が「女王」と呼ばれているのを見て4人は驚きます。そうしていると、そこに緑のベレー帽を被った3人組が現れて、静留たちのことをどうやら知っている様子で「君たちを池袋に行かせるわけにはいかん」とか言ってくる。そして更に「私たちの作品になってもらうぞ」とか意味の分からないことを言ってくるので静留たちは戸惑います。ただ3人が被っているベレー帽を見て、どうやらこの3人が父たちをあんな目に遭わせた相手だということには気づく。この3人が静留たちのことを知っているのは、前回のラストシーンでポンタローが静留たちの動きを掴んで警戒して椎名町の番人であるこの3人に連絡をしたからでしょう。

更にこの3人は大泉学園での自分たちの作品も静留たちに台無しにされたとか言ってきて、どうやら大泉学園駅の練アリランドの世界を改変して渾沌たちを復活させたり軍人将棋のルールを付け足したり、泉の設定を変えたりしてアリス達を殺した黒幕もこの3人だったことも分かる。なんでもアリスのカリスマは池袋を危機に陥れる可能性があったらしくて、それで練アリランドの設定を書き換えて始末したのだそうです。どうもこのベレー帽3人組はキャラの設定を変える能力を持っているようです。

ここでいきなりベレー帽3人組の1人が手にしたペンからビームを発して、それを食らった撫子は劇画調のタッチのキャラに変わってしまい、口調まで劇画チックになって、やたらお嬢様っぽい丁寧な言葉使いになってしまう。更に玲実もビームを食らって劇画チックなキャラになってしまい、なんか顎が尖ったアバズレ口調で喋るスケ番キャラみたいにされてしまいます。そして静留はビームを食らうと、父親と同じようにぬいぐるみの動物風のキャラになり、語尾に「ノラ」と付けて喋るようになってしまう。父たち3人が食らったビームはこれだったみたいですね。

こうしてキャラを変えられてしまうと、時間が経つと外見だけではなく内面までこの3人組が考えたキャラ設定に変わってしまうらしい。それを避けるためには椎名町から出なければいけないらしい。静留の父たちも椎名町からすぐに出たので内面は元のままだったのです。ただ、この状況で椎名町から出ても池袋方面には進めないのだから元来た道を戻るしななくなる。そうやって3人組は静留たちを池袋に近づかないように追い返そうとしているのです。

だが続けて3人組から晶を狙って発射されたビームは晶によって防がれ、逆に晶は目からビームを発射して3人組の1人に命中させて、そいつは突然現れたムンクの叫びみたいな多数のキャラに囲まれて緑色の粘液で固められて、そこからヒマワリが咲くという、なんかよく分からん前衛的な目に遭ってしまう。どうやら晶が緑のベレー帽を被っていたので3人組と同じ能力を使えるようになったようです。3人組は漫画家らしくて、漫画家である自分たちの想像力が晶の想像力に負けるはずがないと言って真っ向勝負を挑みますが、日ごろから読書三昧で妄想にばかり耽っている晶の想像力は強大であり、3人組のビームを弾き返して、逆に晶のビームによって生み出されたポチさんの大群は3人組を蹂躙する。

更に晶からベレー帽を借りた玲実が発したビームは3人組のうちの男2人をBL設定のキャラに変えてしまい、なんか急に薔薇の花が咲くような展開になり、続いてベレー帽を借りた撫子が発したビームは3人組を二頭身ギャグキャラに変えてしまい、次いでベレー帽を借りた静留の発したビームは3人組を熱血スポ根キャラに変えてしまい、3人組は闘志を燃え上がらせて「こんなもんに頼らねぇ!」とベレー帽を脱いで放り投げてしまう。そのベレー帽を静留たちが拾って奪ってしまい、それで3人組は能力を使えなくなり敗北する。アホすぎる。というか、そういうテキトーすぎるキャラ設定に静留が書き換えてしまったのです。

それで一体どうして自分たちを襲ったのかと静留たちが3人組を問いただすと、3人組は自分たちは能力を貰ったのでその代わりに命令に従っているだけなのだと言う。3人組、いや元は4人組だったのだが、彼らは作風があまりに古臭くてベタだったので売れない漫画家であったが7G事件の後で他人を自分の思った通りのキャラに変える能力を貰うことによって自分たちの好きなように作品を作ることが出来るようになったようです。それで自分たちにその能力を与えてくれた者の命令に従って池袋に逆らう不穏分子の取り締まりもやっていたらしい。ただ、3人組は晶に謎の説教をされて、なんかよく分からん悟りを開いたみたいで、むしろ規制の激しい時代においてベタで王道な自分たちこそが最先端だったとか言い出し、よく分からんがとにかくもうベレー帽の能力は不要になったらしく、改心してベレー帽は消滅していき、静留たちの姿も3人組の姿も元に戻った。また、椎名町から先の線路が無くなっていたのもベレー帽の能力によるものだったようで、池袋に続く線路も復活して、消えていた陸地も町も現れ、霧も晴れて遠くに不気味な姿となった池袋の街の姿も見えるようになった。

そして彼らに能力を与えたのが葉香だったのだと知って静留たちはショックを受ける。また現在の池袋を作ったのも葉香だと聞き、やはり葉香が池袋の魔女王なのだと確信して、ますます静留たちはショックを受けます。だが3人組が静留たちを「池袋を脅かす存在」だと言って椎名町で食い止めるよう命じていた者が「ポンタロー」だと言ったのを聞いて、静留は善治郎が「ポンタロー」という者が7Gの推進者だと言っていたことを思い出し、ポンタローが7G事件を引き起こした張本人なのだと気付く。そして、そのポンタローと葉香が一緒に居るというのはどういうことなのだろうかと困惑した静留たち4人であったが、おそらく葉香はポンタローに操られているのだという結論に達する。だが本来の葉香がそんな怪しい人間の言いなりになるはずがないので、おそらく7G事件の影響で葉香が正常な状態ではないのだろうと推測する。ならば、葉香を救うためにはやはり7Gの暴走を止めねばいけないということになる。こうして静留たちは、7Gの暴走を止めて葉香と世界を救うため最終決戦の地である池袋に向けて最後の旅を開始することになったというところで今回は終わり次回に続きます。これであと残り2話となります。

 

 

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます

第10話を観ました。

今回を含めて残り3話となりましたが、今回もロードストでの戦いが描かれましたが、ロイドとギルザムとの戦いはあまり描かれず、ロイドを救いに来たアルベルトやシルファがギルザムの配下の魔人たちと戦う様子が主に描かれました。これがまた突き抜けた超作画で大いに楽しませてくれました。

まずアルベルト達が助けに来てくれたのかと思いきや、暗殺者ギルドの5人を捕まえて殺そうとする。もともとアルベルト達はレン達がロイドを誘拐してロードストに来たと思い込んでいるのでそうなってしまうのだが、レン達はロイドに自分の強さのことはアルベルト達に秘密にするようにと頼まれていたのでマトモに事情が説明できず殺されそうになってしまう。しかしアリーゼは自分の魔獣がレン達を食べようとしないのでレン達を善良な者たちだと気付いて信じてあげようととりなしてくれる。

それでひとまず魔人たちとの戦いを優先させようということになり、魔剣部隊の攻撃で魔人たちを足止めするが、魔人たちの身体がロードストの人間たちが乗っ取られたものだということを気にしてアルベルトが強大な魔術を使うことを躊躇する。しかし暗殺者ギルドのバビロンに諭されて覚悟を決めて最大最強の技を使って魔人たちを葬る。一方でロイドのもとに向かおうとしていたシルファはギルザムの部下で1人だけ8級魔人の剣士と戦うことになる。8級魔人というと以前にシルファが敗れたパズズと同じクラスの魔人ですが、鍛錬を積んできたシルファは8級魔人剣士と互角に渡り合う。

それでも傷を受けても修復する魔人の有利は動かないように見えたが、シルファはもともと技の凄まじさゆえに使う剣が耐えられず全力で剣を振うことが出来ず、常に力をセーブして戦っていた。だがロイドがシルファ専用に作った魔剣「魔人殺し」はシルファの全力に耐えられるように作ってあった。その剣を取り出して抜いたシルファが8級魔人剣士を一撃で倒したと言うところで今回は終わり次回に続きます。これで残りは2話となり、次回はいよいよロイドとギルザムの激闘が決着まで描かれそうですね。

 

 

狼と香辛料 merchant meets the wise wolf

第10話を観ました。

今回はリュビンハイゲンの街で武具を売ろうとしたら武具の値が暴落していて莫大な借金を背負ってしまったロレンスが金策を続ける場面から始まります。結局1日走り回って金策は上手くいかず、ロレンスは宿に戻ってきて、部屋でベッドで拗ねているホロに自分が集めた僅かな金を預けて去っていこうとします。ロレンスは自分が借金で破滅してしまいホロとの約束を果たせなくなったのでホロが故郷に帰る路銀にしてほしいと思って金をホロに渡したのだが、ホロは怒って引き止める。

ホロは自分がロレンスの金策についていったためにロレンスの金策が上手くいかなかったのだと反省していたのに、ロレンスが自分を責めずに金を渡そうとしたのがお人よしすぎると抗議する。ロレンスとしてはホロが自分を心配してついて来てくれたのに迷惑そうにした自分の方が悪かったと思っていたのでホロが負い目を感じる必要は無いのだと言い、別に自分はお人よしなのではなくホロとの約束を果たそうとしているだけだと言い返すが、ホロはあくまで自分の方が悪かったのであり、そんな自分に親切にするロレンスはお人よしなのだと主張する。その真意は、そこまでロレンスが自分に親切にする理由はホロのことが好きだからなのだという言辞を引き出すためだったのだが、鈍感なロレンスはそうした駆け引きに気付かず、それでホロは恥をかかされたように感じて怒っていたのでした。

それでぶん殴られてようやく理解してロレンスであったが、ホロはそういう場面で女の喜ぶセリフを言って上手く丸め込もうとしないロレンスの誠実さは認めて、再度チャンスを与えてやり、ロレンスは自分が親切にするのはホロが自分にとって特別な存在だからだと答えます。そうして仲直りした2人であったが、ホロは借金返済のための良い案があるという。

それはロレンスが借金をしているという形になっているレメリオ商会に金の密輸を持ちかけるというものでした。リュビンハイゲンでは金の取引は教会の特権であり、そのルールを破って金の密輸を行えば確かに儲かる。儲けた金で借金も返せる。ただ金を仕入れるための資金を破産したロレンスが持っているわけがないので、レメリオ商会に仕入れのための資金を出してもらおうということです。けれども金の密輸は犯罪行為でバレたら教会から厳罰を受けます。だから普通はそんな危ない話にレメリオ商会が乗るわけはない。

しかし、そもそも武具の値が暴落しているということは、武具の取引をしているレメリオ商会も大損をしているということです。それで必死になってロレンスから金を取り立てるためにラトペアロン商会からロレンスの債権を譲渡してもらったりしていたのです。ところがそのロレンスも借金を返せそうにないので、ロレンスも破滅するが同時にレメリオ商会も大損となってしまう。それでレメリオ商会は夜逃げ寸前の状況となっていることをホロは商会の建物内の人の動きを耳で察知して感づいていた。だから金の密輸の儲け話を持ち掛ければきっとレメリオ商会は乗ってくると見ていたのです。

ただレメリオ商会は金の密輸は不可能だと言う。だがホロに入れ知恵されたロレンスは、凄腕のアテがあるのだという。凄腕でありながら仕事にありつくことが出来ず、教会に恨みを持っている者、それは羊飼いのノーラのことでした。そのような者をロレンスが知っているのだと言うと、レメリオ商会は話に乗ってきて、密輸が成功するまで一時的にロレンスの借金の返済期限を延ばしてくれて、金の仕入れ資金も出してくれました。

そうなると、後はノーラを口説き落として仲間に引き込むだけです。ノーラは優秀な羊飼いの技術を持っていながら教会から異教の神を信仰しているのではないかと疑われて危険な場所ばかり行かされていた。そんなノーラにロレンスは高額の報酬を示して、教会を困らせて高額の報酬を得て他の町で仕立て職人の組合に加入して親方株を買えばいいと言って金の密輸の仕事をするよう持ち掛けます。羊の腹の中に金を入れて運ぶという手口であり、金を買い付ける異教徒の町ラムトラからリュブンハイゲンまでの人通りの少ない道で羊を連れて歩いていても怪しまれることのない唯一の存在であるノーラならばそれが可能だということです。それを聞いてノーラはその仕事を引き受けてくれましたが、ロレンスは後で利益ばかり強調して危険な仕事に純粋な羊飼いの娘を引き込んだことで罪悪感を覚えます。しかしホロはノーラも覚悟の上で危険に飛び込んだのであり案外強かかもしれないと言い、いっそノーラやレメリオ商会を騙して自分たちだけで利益を独占する手もあるとそそのかすが、ロレンスは皆が笑える結末の方が良いと言い、ホロはやはりロレンスはお人よしだと笑います。そうして次回に続くことになります。