2024春アニメ 5月26日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメのうち、5月25日深夜に録画して5月26日に視聴した作品は以下の4タイトルでした。

 

 

ワンルーム、日当たり普通、天使つき。

第8話を観ました。

今回は森太郎がリリーシュカという吸血鬼の女の子と出会った前回のCパートの続きから始まります。森太郎は天使や雪女と既に知り合っているので、吸血鬼と出会ってもおかしくないと考えて素直にリリーシュカを吸血鬼だと信じますけど、リリーシュカの赤い瞳が実はカラコンだったと分かって、リリーシュカが吸血鬼ではなくて単に自分を吸血鬼だと自称しているだけの中二病患者だったのだと気付き、自分の自意識過剰を反省します。そうしてリリーシュカを彼女のバイト先のメイド喫茶まで送っていって帰宅します。

ところがその日の夜に森太郎が家で寝ていると、いつの間にか部屋に入ってきたリリーシュカが森太郎の首筋を舐めてきて、森太郎は驚いて起きて、とわも目覚めます。話を聞くとリリーシュカは森太郎の美味しそうな匂いが忘れられずベランダから窓を破って不法侵入してきた模様。実はリリーシュカは本当に吸血鬼であったのでした。ただ、日本人の吸血鬼なので西洋の吸血鬼に憧れてカラコンを入れたり「リリーシュカ」という偽名を名乗ったりしており、中二病であることも事実だった。

リリーシュカは血を吸わないことにしているらしくて普段は葡萄ジュースで代用しているのだとのこと。ただ森太郎の血の匂いがあまりに美味しそうなのでハミハミしたり舐めたりしたいのだという。そんな感じでドタバタしているうちに森太郎は寝てしまい朝になるとリリーシュカの姿が消えているので、もしかして日光に当たって灰になってしまったのではないかと心配するが、学校に行くとリリーシュカに出会い安堵する。どうやら普通に帰っただけみたいであり、また日光は苦手ではあるが灰になったりはしないとのこと。しかもリリーシュカは同じ学校の生徒であり森太郎の隣のクラスの子だった。

その日の放課後、森太郎はリリーシュカに呼び出されてオカルト研究部の部室に行くとリリーシュカがいて、森太郎に僕になるよう迫ってくる。突然どうしたのかと聞くと、リリーシュカは森太郎が自分に舐められたりするのを避けてるみたいだったから、こうなったら僕にするしかないと焦ったようです。そこに森太郎を追いかけてきたつむぎとのえるもやってきて、2人にもリリーシュカが設定じゃなくて本当に吸血鬼なのだとバレてしまう。そしてリリーシュカは本当は森太郎と仲良くなりたいだけなのに森太郎の匂いが魅力的すぎて自制できなくなって森太郎に迷惑をかけてしまったと反省して泣く。それで森太郎もリリーシュカが可哀想になって、たまに家に来てハミハミしたり舐めてもいいと言ってあげます。すると、つむぎものえるも森太郎の家に行きたいと言い出したというところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

怪獣8号

第7話を観ました。

今回はエリンギ怪人がレノと伊春を襲ってきて、まず伊春が重傷を負ってしまいます。一方でレノはもともと一度エリンギ怪人と戦っているキコルからエリンギが攻撃を繰り出す時の予備動作の話を聞いていたので、なんとかエリンギの攻撃を躱すことが出来た。それでもエリンギに勝てるとは思えなかったのだが、自分の目指す隊員はこんな時に決して逃げないのだと、レノは第1話の時に自分を助けるために身体を張ったカフカのことを思い出し、伊春を逃がすために身体を張ります。

伊春はエリンギの能力で通信を阻害された状況で一旦は自分が離脱して増援を呼んでレノを助けるのが合理的判断だと考えて、レノを残して離脱しますが、レノが自分が増援を連れて戻るまで1人で持ちこたえる可能性は低いことは分かっており、結局はレノが自身を犠牲にして自分を守ってくれている状況に甘えているだけの自分に腹が立ち、レノを救うためにすぐに戻ってきて、レノの絶体絶命のピンチを救います。結局のところ、エリンギが結界を張っていたせいで伊春は脱出して増援を呼ぶことは不可能だったのであり、戻ってエリンギを倒さない限り伊春が助かる術は無かったのでこの判断が正解だった。

それでこうなったらとレノと伊春は連携してエリンギを倒すことにしますが、伊春の援護でレノがエリンギを渾身の一斉射撃をお見舞いして仕留めたかと思われるも、エリンギが死んだ余獣の肉の壁で防御するという予想外の作戦で攻守は逆転してレノは瀕死の重傷を負い戦闘不能になる。それでもまだ生きているレノに止めを刺そうとするエリンギに対して、なんとかレノを救おうとして攻撃を加える伊春であるが返り討ちに遭い、2人はなぶり殺し寸前となってしまう。

だが、そこに怪獣8号に変身した状態でカフカが駆けつけ、レノと伊春の絶体絶命の危機を救います。通信阻害された状況でレノと伊春は音信不通状態となっていたのだが、余獣の死骸が奇妙な反応を示したのを見て、選抜試験の際にエリンギと遭遇したキコルはこの場にエリンギが来ていることに気付き、カフカに相談したところ、カフカはレノと伊春がエリンギに襲われているのではないかと危惧し、怪獣8号に変身すれば怪獣を探知できる能力でエリンギを見つけることは出来ると言い、隠れて怪獣8号に変身してエリンギの気配を探して、そしてついにエリンギのもとに辿り着いたところ、レノと伊春の危機をギリギリのところで救うことが出来たのでした。

そうしてカフカは怪獣8号の姿でエリンギと対峙し、レノと伊春を傷つけられたことで怒り狂ってエリンギを圧倒する。最初は余裕であったエリンギも怪獣8号の想定外の強さに慌てて態勢を立て直そうとするが全く逃れることも出来ずボコボコにされ、遂には核が完全に露出した状態で倒れて怪獣8号に殺される寸前となる。だがそこに怪獣8号がカフカだとは知らない防衛隊員がやってきて、怪獣8号を討伐しようとしてきて、混乱した状況の中、エリンギは復活してしまい逃げられてしまいます。それで怪獣8号の姿のままカフカもその場を離脱して、物陰で人間の姿に戻ろうとしますが、そこに保科副隊長がやってきて、カフカは怪獣8号として討伐されそうになってしまう。そういう危機的状況で今回は終わり次回に続きます。

 

 

夜のクラゲは泳げない

第8話を観ました。

今回は終盤の展開の前フリ的な内容をやりながら、同時にこの作品のこれまで描いてきた物語の集大成的な内容でもありました。まず終盤の展開はやっぱり花音と母親の雪音および古巣のサンフラワードールズとの絡みが描かれるのは予想がつくところで、そのためにまず今回は花音の正体バレ展開が描かれたわけです。ですが、終盤の展開が花音と母親と古巣の話になってしまうとまひる達JELEEの他の3人が脇役扱いになってしまいます。それで、めいとキウイはどう扱うのかは不明ですが、少なくともまひるは終盤の展開の中でもメインキャラとして使うために、今回はまひるの役割がクローズアップされる展開となりました。

ただ、それは単にまひるというキャラをメインに描くというような意味合いではなく、今回の話では別にまひるがメインで描かれているわけではなく、全員にスポットが当たっていて、強いて言えば花音メイン回といえる内容でありました。ただ、今回はまひるの絵が花音の窮地を救うカギとなるという話であり、これまではどちらかというとJELEEの活動の要は花音であるように描かれていましたが、今回の話でやはりJELEEの要はまひるの絵なのだと強調された。JELEE自体は花音がもともと1人で活動していた時からの名義なのですが、第1話で花音とまひるが出会ったところで真の意味でのJELEEが始まったのであり、まひるの絵を抜きにしてJELEEは成り立たないのです。

そして今回のラストでまひるの価値に気付いた花音の母親の雪音がまひるの引き抜きにかかってきて、まひる抜きの花音を無価値なものと見なすのでしょう。それに対して、まひるが自分にとっての花音の価値を再確認して、雪音にも花音の価値を認めさせるような展開が終盤の物語なのではないかと思えてくる。いずれにせよ、この物語の主役はまひるなのであり、まひるを脇役として終盤の物語が進行することはあり得ない。

まず冒頭ですが、不穏な場面から始まります。前々回のみー子改め馬場静江ライブの際に、花音たちは「JELEEのコピーバンド」と名乗ってステージに上がり場を繋いだことがありましたが、あれは2月ぐらいの出来事で、今回の話は8月ぐらいから始まりますので、この冒頭の場面も8月だと思います。そこではその2月の花音たちがステージに上がった際の画像を見ている何者かが、そこに映っている真ん中のボーカルがかつて暴行事件で引退したサンフラワードールズの元センター「橘ののか」であることに気付きニヤリと笑います。

これはどうも悪意のある笑いのように見えますが、これがどう展開するのかはしばらく描かれず、ここからは花音たちJELEEの活動場面に切り替わります。前回は4月ぐらいの話だったんですが、今回はそれから4ヶ月ぐらい経った8月から始まる話です。ずいぶん時間が飛んだ印象もありますが、まぁJELEEの活動はまひるやめいのような登校組はちゃんと高校3年生として学校に行きながらの活動なのであり、退路を断って川崎の牛丼屋でバイトしてるような奴とは時間感覚が違うのは当然でしょう。まひるは美大を目指し、めいは音大を目指しており、キウイも教師への道を歩みだしている。学業が忙しい中でJELEEの活動もやっていて、何とか時間をやりくりして前回のお話以降は2曲ぐらいは新曲を出しているという程度でしょうね。

そうした日々を送って真夏の8月となり、花音がJELEE結成1周年を記念して2ヶ月後の10月31日、ハロウィンにライブをやりたいと言い出します。第1話で花音とまひるが一緒にやっていこうと決めたのが去年のハロウィンの夜でしたので、今年のハロウィンでそれから1年経つことになるのです。それを記念してライブイベントをやりたいと花音は言いますが、覆面アーティストであるJELEEは人前でライブするわけにはいかないはずです。ただハロウィンですから仮装してライブをすれば顔を隠すことは出来る。去年のハロウィンでも花音は路上で歌っていましたが、あの時も仮面をつけていました。ハロウィンならばそういうノリも許容されるので、結成1周年ということもありハロウィンにライブをやりたいと花音は考えているのです。

ただ、実際めいはその去年のハロウィンの画像を見て花音が「橘ののか」だと特定したわけですから、仮面をつけていても人前に出れば正体バレのリスクが生じる。それでもあえてライブをやりたいのは、花音が自分たちのファンの前で一度でいいからライブをしたいという希望を抱いているからです。去年のハロウィンの時も、半年前の静江さんのライブの時も、花音たちは人前でパフォーマンスをしましたが、いずれもJELEEのファンの前でやったわけではない。やはり普段自分を応援してくれているファンの前に立ってファンサービスをしたいというのは、元アイドルの花音の身に付いた本能のようなものなのでしょう。

そして1週間後、キウイのチャンネルで「近いうちにJELEEからの重大発表がある」という告知をして、4人は合宿に入ります。花音がどうせならライブに合わせて新曲を発表したいと言い出し、さらにライブの詳細を一気に詰めたいというのもあって、4人で数日間合宿して新曲の製作とライブに関するミーティングをやろうということになったのです。ただ宿泊場所の手配をめいに任せていたら、何をトチ狂ったのか、めいはそういう場所とは知らずに大宮のラブホテルを予約してしまい、4人はラブホテルの豪華な大部屋で合宿する羽目となってしまいました。

ただ、海の底みたいな雰囲気はJELEEにピッタリで、ベッドも風呂も広くて4人がゆったり休めるし、作業場所もしっかり確保できるし、通信環境もバッチリで、作業しながら合宿するには十分な場所でした。それでまずライブの内容を考えていきますが、まずステージ衣装はハロウィンだから仮装ということになるけど、単なるコスプレライブみたいになるのもなんか違うということで、あのまひるの描いたクラゲの壁画の絵をTシャツにプリントして皆で着ようということになった。そしてライブ会場も3つほどに候補地を絞って検討するということになり、この時点でフォロワー数が8万人を超えているJELEEのファンの皆と一緒に作るライブにしたいのだと花音は言う。

花音の頭の中ではもう既にイメージが綺麗な光景として出来上がっているようで、それはライブ会場に集まってくれたファン1人1人が青いサイリウムを一斉に振るというもの。暗闇の中で揺れるその青い光が1つ1つ夜の海に漂うクラゲのようにバラバラな動きをするのを見て、花音はそれがただの光ではなく、1人1人が自分を応援してくれるファンなんだと実感する。そういう未来図が花音の中では出来上がっているようであり、その花音の話を聞き、まひるもめいもキウイも同じようにその光景を見たくなり、その計画に賛同します。

そうしてファン達に向けてハロウィンにライブをすることを告知し、顔出しはしないことも告げます。そして、ファンの皆と一緒に見たい景色があるから会場に青いサイリウムを持ってきてほしいとお願いしておき、その後は各自がそれぞれの受け持ちで新曲を完成させていく。そうして合宿は順調に進み、いよいよ合宿最終日となり、花音は更に青い傘を使ってファンの皆と会場で作り上げる光景を新たに思い付き、ファンに向けてライブ当日は青い傘も持ってきてほしいと追加で告知します。

そうしてライブ会場も決定してファンに告知して合宿は終了した。ライブ会場は結局、半年前に静江さんがライブをした渋谷の小さなライブハウスになり、予算の都合で地味なハコになってしまいましたが、花音はサンフラワードールズだって最初はこれよりも小さい会場から始めたのだと言い、ここがJELEEが現実を泳ぎ始める最初の舞台になればいいと抱負を述べる。ところが、そこに慌ててキウイがスマホを持ってやってきて花音にネット上で「覆面アーティストJELEEのボーカルの正体は元サンフラワードールズの橘ののかではないか?」という情報が飛び交っていることを報せてくる。

最初に情報を発信したのは冒頭の場面で出てきた男であり、なんかのヤバそうなインフルエンサーみたいですが、おそらくもともと3年前の橘ののかの暴行引退騒動の際にも橘ののかを叩きまくったアンチだったようです。そのインフルエンサーが半年前の静江さんライブの際にステージに上がっていた「JELEEのコピーバンド」を自称していた4人組が実はJELEE本人だったんじゃないかという噂付きで一部界隈で出回っていた画像を見つけて、そのボーカルが橘ののかに似ていることに気付いてしまったようです。そして橘ののかの画像と照合してホクロの位置などからほぼ本人に間違いないと断定して、暴行事件で辞めたアイドルが正体を隠して活動していることをさも疚しい意図があるかのように悪意を込めたコメントを添えて情報を拡散したのです。その結果、もともと3年前の炎上事件の際にもアンチ活動を行っていた連中や、単に面白がって騒ぎたいだけの連中なども合流して、一気にこの件はネット上で大炎上してしまったのです。

それでも、それは無責任な連中が面白がって悪意を増幅させて騒いでいるだけであり、もともとJELEEのファンだった人たちにはあまり影響は出ておらず、フォロワー数も少し減っただけでした。そもそも花音は現在何も問題のある行動をとっておらず、過去の件だって引退することでケジメをつけているはずです。過去を反省していないから覆面アーティストをやっているなどというのは言いがかりに過ぎない。だからほとぼりが冷めればライブに支障はないようにも見えましたが、ライブ会場に抗議のメッセージが多数寄せられてきて、脅迫メッセージまで来るようになり、ライブハウス側がライブを中止したいと言ってきた。これを聞いて花音は中止を受け入れると言う。もともと自分の過去が原因で起きてしまった騒動なのだから自分に責任があるのだと花音は考えており、そんな自分がワガママを通す資格は無いのだと言う。

なお、暴行事件そのものについて花音がどう考えているのかについては、まだ事件の詳細が描かれていないのでちょっと不明ですが、少なくとも花音が覆面アーティストのJELEEとして過去に自分が暴行事件を起こしたという事実をファンの皆に隠していたためにこんな騒動になりファンに嫌な想いをさせてしまったことに責任を感じているのは明白でした。

また、花音は自分が3年前の暴行事件の際に自分を叩いたアンチ達に対して恨みを抱いていて、アンチ達を見返すためにJELEEの活動を開始したことが間違いだったのだと反省もしていた。それは自分が犯した過ちから目を背けて逆恨みをする独りよがりな活動だった。そもそも暴行事件だって、母親のために自分が役に立ちたいという想いが先走って独りよがりな行動で仲間とも仲良く出来なかった自分にも責任があった。そうした自分の犯した過ちから目を背けてアンチを逆恨みして始めた活動なのだから、こうしてアンチによって叩かれるのも当然の報いなのだとも思えた。

だから全ては自分のワガママから始まったことなのであり、これ以上自分のワガママを通してまひる達に迷惑をかけるわけにはいかないと言って花音はライブを諦めようとします。しかしまひるはそうではないと指摘する。確かに最初は花音の無茶振りに振り回されていたこともあったが、今は自分たちはもう違うのだとまひるは言う。今はもう自分たちも花音が頭の中で思い描いたというライブの光景を見たいと思ってしまっている。だからライブをやりたいというのは花音のワガママではなく、自分たちJELEE4人全員のやりたいことになっているのだと言うまひるの言葉にめいもキウイも同意する。

そしてまひるとめいとキウイはライブハイスの支配人に頭を下げてなんとかライブをやらせてほしいと懇願する。その3人の姿を見て、花音は自分のアンチへの逆恨みから始まったJELEEの活動が、今では全く違うものに変わっていたのだということに気付いた。3人との出会いが独りよがりな自分を変えてくれて、しっかり仲間やファンに向き合った歌を唄える人間にしてくれた。だからこうしてJELEEの活動を続けてくることが出来て多くのファンが応援してくれるようになったのだ。過去をほじくり返されて動転してしまい、3人と過ごした大事な時間のことを忘れてしまっていたことを恥じた花音は3人と一緒に頭を下げてライブハウスの支配人にどうかライブをやらせてほしいとお願いしました。

だが、それでも支配人はトラブルが起きるのを恐れて首を縦に振らないので、キウイがそれなら無観客で配信ライブをするのならトラブルは回避できるのではないかと提案し、それならと支配人も納得しそうになります。だが無観客では結局はライブに来たがっていたファンに迷惑をかけてしまうことになる。花音はまひる達には自分の過去を打ち明けた上で心を1つにして活動してきたという自負は取り戻すことは出来たが、まだファンの皆に過去を隠していたせいで嫌な想いをさせたという負い目は解消していなかったので、結局このままでは自分のせいでファンの皆に嫌な想いをさせてしまうと思い、無観客開催には尻込みする。また、無観客では花音が考えた青のサイリウムや青い傘の計画も実現せず、まひる達が見たいと言ってくれた光景「ファンの皆と作る景色」も見せることが出来なくなってしまう。それじゃ3人にも申し訳ないと花音は思った。

だが、キウイは「配信でもファンの皆と繋がることは出来る」と強調し、少なくとも自分はそうしてきたのだと言い、花音に自分を信じて任せてほしいと言うので、花音も配信ライブのやり方についてはキウイに任せることにして、とにかく無観客で配信ライブをやるということになりました。そうして2ヶ月が経ち、10月31日のハロウィンの夜、JELEEの配信ライブが開始されることになり、無観客のライブハウスのステージの上にJELEEの4人は立ちます。

まひるとめいとキウイはマスクで顔を隠していたが、既に正体がバレてしまっている花音は素顔を晒して立ち、配信用に撮影しているカメラに向かって、自分は最初は皆を見返したいという気持ちしか無かったのだと告白し、でも今は歌う理由をちゃんと見つけたから何があっても平気だと伝える。しかし誰もいないガランとした客席の寂しい様子を見ると、内心ではやはり自分のせいでファンの皆に迷惑をかけてしまったことを申し訳なく思ってしまい、どうしても気持ちは沈んでしまう。

ところが配信が開始されて花音がファンに向けてコメントを言い、ライブを開始しようとした瞬間、誰もいないはずの観客席のスペースに大量の青いクラゲが出現したのです。それはJELEEのファンの皆がファンアートとしてそれぞれ描いて送ってくれたクラゲやJELEEちゃんのイラストでした。それをキウイが天井のプロジェクターから観客席に投影してくれて、まるでライブに来ることが出来なかったファン達の代理でクラゲ達が客として見に来てくれているようでした。

JELEEのファン達にとっては、そもそもリアルな世界における花音の事情など何の関係も無い。橘ののかとしての過去も、それを中傷するアンチの言葉もどうでもいい。ファン達が好きになったのは、二次元のイラストとして生み出されて動き回っているクラゲの女の子「JELEEちゃん」なのであり、自分たちは「JELEEちゃん」を信じればいいのだというのがファン達の想いでした。「言っただろう?無観客でも繋がれるって!」とキウイは花音に言うが、JELEEの4人とファン達を繋げたのはオンラインの回線だけではなく、本質的に彼らを繋げたのは、まひるの生み出した二次元のイラストのクラゲの女の子「JELEEちゃん」の持つ力でした。

そうしたファン達との繋がりに勇気を貰った花音は気合を入れ直してライブを開始し、ライブ開始と同時に示し合わせていたかのようにアンチコメントが大量に投下されてくるが、花音の歌声、めいの演奏、そして大量に送られてくるファンアートもキウイによってどんどん観客席に投影されていき、ステージ上の幕にもまひるのその場で描く新たなクラゲの大型イラストがリアルタイムで描き出されていき、キウイが作ったJELEEちゃんの新作アニメーションと融合していく。それに合わせてファン達の応援コメントが増えていき、アンチコメントをどんどん駆逐していき、その配信ライブを日和見的に見ていた一般視聴者たちもアンチ側からファンの側にどんどん傾いていき、遂には雪崩を打ってファン側につき新たにJELEEの応援に回っていき、フォロワー数も一気に増えて10万に近づいていく。

そうしてフォロワー数が10万直前に達したところでライブは終了となったが、JELEEの4人は当初思い描いていたものとは違う形ではあったが、紛れもなく青いクラゲのアートで「ファンの皆と作る景色」を実現したのでした。そうしてライブ終了後、4人はこの勢いに乗って、大晦日に今年の集大成となる大作を完成させて投稿しようと誓い合いました。これでめでたしめでたしというところで今回は終わりかと思いきや、帰宅したまひるのもとにイラストの依頼の連絡が突然入り、それがなんと早川雪音、つまり花音の母親からであり、雪音はサンフラワードールズのプロデューサーとして、サンフラワードールズの新曲プロモーションのためのイラストを描いてほしいという依頼をしてきたのでした。もちろん、まひるのことを認知しているということは、雪音は覆面アーティスト集団JELEEの活動を認知しているということであり、当然ながら最近の炎上についても把握はしていることになる。つまり、まひるが自分の娘である花音と一緒に活動していることは理解しているということになる。その上でまひるに仕事を依頼してきているのは、もちろんまひるのイラストレーターとしての力を評価しているからなのでしょうけれども、自分自身と複雑な関係にある花音に関しても何か思うところはあるのであろうと思われ、次回は波乱の予感がします。

なお、今回のライブ場面に登場した大量のファンアートって、リアルの企画と連動してたらしいですね。私は知らなかったんですけど、あれはこのアニメの視聴者が募集に応じて実際に投稿したファンアートだったみたいです。いや、なかなか凄いことしますね、この作品。

 

 

ささやくように恋を唄う

第7話を観ました。

今回は文化祭ライブのオーディションが描かれた回でした。前回のラストで現れて軽音部バンドのSSGIRLSに挑発的態度をとってきた元メンバーの泉志帆が以前は亜季と仲が良かったはずなので依は気になるが、亜季は話をはぐらかす。一方、依とひまりは相変わらずラブラブであったが、ひまりは料理研究部で部長の百々花もバンドをやっていることを知り、百々花のバンド仲間として志帆とも出会う。志帆は実は料理研究部の幽霊部員でもあり、文化祭では料理研究部の手伝いもしてくれることになる。ひまりが可愛いので志帆も気に入ったようで仲良くなります。それで百々花や志帆のバンド「ローレライ」も文化祭ライブのオーディションに出ると知ったひまりはローレライのことも応援します。

そうして文化祭ライブのオーディションに向けてSSGIRLSも練習の日々となるが、依は亜季を家に呼んで志帆と何があったのか教えるようにと言う。それで亜季は志帆との過去の経緯を語ります。志帆は元は軽音部で、真面目にバンドに取り組みすぎていて他のメンバーと上手くいっていなかったのだが、亜季が一緒にやろうと誘って、志帆をギターボーカルに迎えて結成されたのが真理と香織たちもいる現在のSSGIRLSだったのであり、志帆が抜けてその後で亜季たちがギターボーカルを探していたところに依が入ったわけです。

それで志帆がどうして急にSSGIRLSを辞めたかというと、それがちょっと不明で、それまでは良い関係であったはずなのに、突然に志帆がSSGIRLSの演奏に文句をつけてきて揉めることになり、亜季が売り言葉に買い言葉で志帆の歌にもダメ出しをしたら志帆は辞めると言い出して、こんな最低のバンドで我慢してやっていたけどずっと辞めたいと思っていたなどと志帆が暴言を吐いたので亜季もキレて志帆を引っぱたいて、志帆はそのまま辞めたのだそうです。

亜季は志帆が今は別のメンバーとバンドをやっていると知って、やっぱり志帆は我慢して自分たちとやっていたんだろうと言い、悲しげに涙を流しますが、依は志帆が本当はSSGIRLSに居たかったのではないかと感じて、自分が代わりに入ってしまって本当に良かったのだろうかと心配になって過去の経緯を知りたがったのでした。それで辞めたのは志帆の意思だったのだと聞いて、自分はSSGIRLSに居てもいいのだと思い安堵します。

そして文化祭ライブのオーディションが始まり、SSGIRLSの演奏の後、ローレライの演奏が始まり、志帆の歌声は圧倒的であり、オーディションが終わった後、志帆は亜季に近づいてきて、何故か亜季が依のことを好きだということを知っており、自分と依とどっちが歌が上手だったのかと質問して絡んできます。どうやら志帆が依をやたらライバル視していたのは、亜季が依を好きだということを知っていたことと関係があるみたいですね。