2024春アニメ 5月21日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメのうち、5月20日深夜に録画して5月21日に視聴した作品は以下の4タイトルでした。

 

 

アイドルマスター シャイニーカラーズ

第7話を観ました。

今回は遂にWINGの本番ステージなのかと思いきや、いきなりそうれはもう終わった後の場面から始まり、283プロの4つのユニットのドキュメンタリー番組の場面と並行して、WING終了直後の各ユニットの表情や反応なども描き、それら全てを振り返ってこれから先を進もうという4つのユニットの姿をそれぞれ順番に描いていき、最後は皆で集まって次の283プロ合同ライブに向けて頑張っていこうという話が出て次回に続きました。おそらく今期のクライマックスはこの合同ライブということになるのでしょう。そこでライブシーンはたっぷり見せるのでしょうし、そもそもここまでのクール前半エピソードで各ユニットのライブはしっかり見せていましたから、今回ライブシーンがほとんど無かったのも別にいい。ただ、それ以前の問題としてドラマ的に盛り上がりが無かったですね。やっぱりここまでずっとキャラの描き方が公式準拠でキャラに割り当てられたセリフで繋いでいる感が強くて典型的な退屈なソシャゲアニメという印象のままです。これまで見たアイドルマスターのアニメシリーズの中で一番ソシャゲアニメ感が強かったですね。ちょっと今後面白くなる予感が全くしなくなってしまい、今回で視聴は打ち切らせていただきます。

 

 

終末トレインどこへいく?

第8話を観ました。

今回は静留たち4人の乗ったアポジー号が前回のエピソードの舞台となった清瀬から更に池袋方面に進んで、東久留米駅、ひばりヶ丘駅、保谷駅を経て大泉学園駅に到着して、そこで「ネリアリランド」というものに化した世界でドタバタ劇に巻き込まれるというお話でした。これまでで一番カオスなエピソードでムチャクチャ面白かったです。てゆーか、これ作った人完全に頭おかしいだろ。まさにカオスが極まってました。シラフで書かれた脚本とは到底思えない。

ここまでやりたい放題やられてしまうと、結局ずっとこういうノリでやっていく作品なんだろうなと思いましたね。期待していたのはもうちょっと鮮やかな切り返しでクール後半を全く別世界に変えてしまうような「恋愛フロップス」とか「16bitセンセーション」あたりの境地だったんですけど、これはそういうタイプではないようです。じゃあ伏線を放り投げて失速する駄作になるのかというと、それもまた違っていて、シンプルに最初から最後までカオスに徹して笑わせてくれる「姫様拷問の時間です」ぐらいのレベルの作品に、更に得体の知れない毒気を加味したような作品と考えればいいでしょう。

これはこれで、このままのノリで最後まで突っ走ったとしてもSランク内に残る作品だと思いました。特に今回はイカレまくっててセンス抜群に面白かったのでちょっと評価が上がりました。ただ、このレベルがこれからラスト4話維持できるかは分からない。逆にラスト4話が予想以上に盛り上がって終わって更に評価が上がって今期の4番手ぐらいの競争に加わっていくかもしれないですし、先のことは分かりませんが、とにかく現時点の総括としてはこの作品はやはり並の作品ではなくてSランク相当であり、ここから先も別に伏線回収とか本筋の完結とか、そういう細かいことはもう関係なく評価はそう変動はしないだろうということです。

まず今回の冒頭は東久留米駅を通過する場面です。この駅の周辺には地獄の賽の河原みたいに石が積み上げられたものが多数あり、駅にアポジー号が差し掛かると中に乗っている静留たち4人の全身が猛烈に痒くなって身体をマトモに動かすことも出来なくなってしまい電車は駅で停車しそうになってしまうが、静留が必死で運転席に入ってアポジー号を加速させて駅を離脱すると痒みも収まってなんとか危機を脱しました。

なお、この賽の河原みたいな光景は前回のゾンビ回でもゾンビの女王を自称していた黒木の回想シーンの中で出てきており、保谷に住んでいた黒木が清瀬で7G暴走の結果のゾンビ化現象に遭遇して、その後で保谷に歩いて戻ろうとする道中でこの賽の河原の石積み灯篭みたいなもののある中を歩いていました。おそらく黒木も途中で身体が痒くなって東久留米より先に進めなくなり、それで仕方なく清瀬に戻ってゾンビの女王になったのでしょう。

そうして東久留米駅を脱出した後、更にアポジー号は進んで、次はひばりヶ丘駅に到着する場面となりますが、この駅の周囲は高層の廃れた団地みたいなものが駅の周囲に崖のように屹立していて、なんとも圧迫感のある駅になっていますが、その駅に到着した瞬間、今度は静留たち4人が過去の後悔に激しく苛まれて苦しみだす。ここで4人それぞれの後悔の記憶がフラッシュバックで一瞬ずつ描かれるが、まず晶は子供の頃に友達を誤って川に突き落として相手が死んでしまったような場面、次いで玲実は飼っていた動物の首を刎ねて殺してしまったような場面と、かなりショッキングなシーンです。そして撫子は両親が離婚して父親が出ていった場面ですが、その時に撫子が間に入って引き止めなかったということを後悔してるようですね。更に今回は犬のポチさんも後悔というか、過去の辛い記憶みたいな感じで、檻に入れられて水をぶっかけられている場面がフラッシュバックされています。東久留米の痒みの時は人間の4人だけが苦しんでいてポチさんは平気そうだったので、今回はポチさんも含まれているのはちょっと意外でした。そして最後は静留ですが、これは前々回も描かれた葉香と喧嘩別れした時の場面でした。

そしてOP曲が始まりますが、今回のネリアリランドらしき場面もOPにありましたので、これでOP映像の後半部で断片的に挿入される沿線各地の終末世界の中でまだ本編で登場していないのは3つということになる。静留たちが巨大な雲のようなものを見上げている場面と、巨大な角の生えた影が静留たちに迫る場面と、池袋と思われる歪んだ街の場面、この3つがまだアポジー号が訪れていない場所ということになる。今回で大泉学園駅まで行ったので、これで池袋まで残り10駅となりましたので、大きな雲と角の化け物が池袋までの9駅の間にあるのでしょう。今回が終わっての残りエピソードが4話ですから、雲で1話、角で1話、池袋で2話というところでしょうかね。

また、今回のエピソードで玲実の持っていた「練馬の国のアリス」のムック本は有効活用されて伏線回収されましたから、既に晶の黒魔術本の伏線も回収されていますから、まだ回収されていないのは撫子の銀梅花の鉢植えだけですね。これも雲の話か角の話かのどちらかで有効活用されるのだろうと思います。

そしてOP後に本編が始まります。ひばりヶ丘駅の次の駅は保谷駅なのですが、保谷駅の場面は省略されており、代わりにその次の大泉学園駅に向かうアポジー号の中で「保谷で会った変なおじさん」が教えてくれた話として「大泉学園がネリアリランドになっている」という情報に関して4人が話しています。「ネリアリランド」というのは、玲実がクロヒョウ便で取り寄せていたムック本で取り扱われていた埼玉ローカルのアニメ番組「練馬の国のアリス」のテーマパークみたいなものらしい。

といっても、ちゃんと作られたテーマパークなのではなく、7G暴走の影響で大泉学園駅の周辺の住民たちが「練馬の国のアリス」の登場キャラクターに変わってしまって、「練馬の国のアリス」の番組テーマパークのようになってしまった終末世界で暮らしているのだそうだ。なんともカオスな状況ですけど、植物とか石に変わってしまった他の駅の住人たちよりはよほどマシで、考えようによっては楽しそうです。「練馬の国のアリス」を楽しく視聴していた玲実なんかはずいぶんと行くのが楽しみみたいです。

しかし、この「練馬の国のアリス」ですが、ずいぶんとブッ飛んだ内容のアニメみたいで、ここであんまり番組を見てなかったので内容に詳しくない静留が玲実のムック本を借りてページをめくって予習しており、そのページ内容が断片的に描写されていくのですが、むしろこの「練馬の国のアリス」そのもののアニメを見たくなるぐらいイカレたカオスな内容になっています。

どうやら主人公はスクールカ-スト2位からお漏らし事件を起こして完全引きこもりになったアリスという少女がひょんなことで裏練馬という異世界に行くことになり、そこで渾沌という悪のボスに支配され抑圧されている裏練馬の住民たちウライズミンを解放するために仲間たちと共に戦うという物語らしい。このウライズミンが依存体質で豚の姿をしているのですが、大泉学園の住民たちは7G事件でこのウライズミンになってしまったのだそうです。

そして主人公であるアリスに変わってしまった者もいるようですが、アリスの一緒に戦った仲間には他には拷問マニアの「ごーもんティー」とか、自殺願望の強い「スーちゃん」や、身体から気持ちよくなる液体を出す「ケッシー」とか、ヤバい設定のキャラが揃っており、これらのキャラに変わってしまった住人もいるようです。

しかし、そうなるとアリスの敵である「渾沌」という陰険な悪のボスや、その配下だった「くだん」「ラガーマン」「三毛猫」「序二段」「罪悪感のかたまり」「ヒグラシとアブラゼミとその他のクォーター」という怪人連中、将棋の歩の駒型の戦闘員の「ウォーカー」なども居るのではないかと静留は危惧しますが、それは大丈夫だとのこと。なんでも保谷の変なおじさんの情報によれば、ネリアリランドは「練馬の国のアリス」の最終回の後の世界という設定らしいので、渾沌とその手下たちは全員倒されるか封印されているはずなのです。

渾沌とその配下たちの設定もムック本には載っているが、どれもこれもカオスすぎる内容で、ホントこれ考えた奴は狂ってる。そして最終回のあらすじもムック本に載っているのが画面に映し出されていたが、どうもこの「練馬の国のアリス」は登場キャラのカオスすぎる設定からは想像もつかないが将棋モチーフの作品らしくて、最終話においてアリスが物語世界を支配する将棋のルールを挟み将棋のルールに変えてしまい、それによって渾沌たちを倒すことが出来たという、なんとも頭の痛くなる内容となっていた。とにかくそうやって渾沌たちを倒すか封印して平和を取り戻した最終回の後の世界でアリスたち仲間たちと裏練馬の住民たちが幸せに暮らしているのが「ネリアリランド」だというのです。

ここで静留がムック本を見ながら葉香との思い出を回想しているのですが、静留は以前に葉香と一緒にこの「練馬の国のアリス」を視聴したことがあります。その際に葉香は番組の内容を細かく静留に教えてくれて、最終話のネタバレまでしてしまって謝っている。葉香が失踪したのは7G事件の前ですから、つまり7G事件が起きた時点では「練馬の国のアリス」は完結していたということになる。だからムック本にも最終話までのストーリーが載っているのです。ただ、この回想場面で不思議なことは、葉香がその最終話の後の展開についても知っているみたいであり、そこまで話しそうになって自分がネタバレしてしまっていると気付いて静留に謝ってそれ以上を話すのを止めていることです。しかしムック本には葉香が喋った最終話の展開と同じものは最終話の内容として書かれてはいるが、最終話のその後の展開などは載っていない。葉香が言おうとしていた「最終話の後の展開」とは一体何だったのか謎めいています。

とにかくそうこうしているうちにアポジー号は大泉学園駅に到着し、静留たちがアポジー号から降りて駅の外に出てみると、そこは確かにネリアリランドというテーマパークっぽくなっていたが、そこには最終話の後の世界では封印されているはずの渾沌の手下の戦闘員ウォーカーが大量にあふれかえっていてお祭りのように大騒ぎしていた。しかも屋台では「はらわたあめ」とかいって、わたあめではなくて臓物を串に刺して売ったりしていてやたらグロい。

これはどういうことなのかとウォーカー達に質問すると「渾沌がアリス達を倒したお祝い」をしているのだという。しかもそこにはアリスとごうもんティーとケッシーの墓まであって、何故かスーちゃんの墓は無かった。そこに「三毛猫」「序二段」「罪悪感のかたまり」「ヒグラシとアブラゼミとその他のクォーター」の4人衆が現れて、挟み将棋で歯向かってきたアリスたちを軍人将棋のルールに変えて返り討ちにしたのだと説明する。ワケが分からないが、とにかく本来の「練馬の国のアリス」の結末とは違う結末の後の世界になってしまっているようで、作品のタイトルの看板も「練馬の国のアリス」ではなく「カオスの国の渾沌さま」に変わっており、裏練馬の住人のウライズミン達も吊るされて街灯にされていた。

それで静留たちが呆れてさっさと池袋に行くと言うと、4人衆やウォーカー達は一斉に驚き「死刑だ」と言い出す。そこにボスの渾沌もやってきて、面倒臭い奴に「誰も池袋に近づけるな」と言われているので、静留たちを死刑にすると言う。それで4人は逃げ出してウォーカー達に追われるが、エスカレーターの内部の秘密の入り口から地下の別空間に隠れる。そこには迫害されているウライズミン達の隠れ家があり、何故か牛丼屋だった。ウライズミン達は豚の姿をしているのだが牛肉が好物という設定だったので隠れ家が牛丼屋になっているみたいです。

それでどうしてこんなことになっているのか事情を聞くと、1週間前に渾沌たちを封印していた袋が突然破れて渾沌たちが飛び出してきてアリス達を軍人将棋のルールで倒して渾沌たちの天下になってしまったのだという。つまり、7G事件が起きた2年前からずっとこの大泉学園駅の周辺はアリスやウライズミン達が平和に暮らす本来の最終話の後の世界「ネリアリランド」だったのですが、1週間前に突然に渾沌たちの封印が解かれてアリス達が倒されて渾沌たちの支配する世界に変わってしまったみたいです。それでウォーカー達が戦勝祝いでお祭り騒ぎしていたわけです。

そうしていると、牛丼屋の中に隠れていたスーちゃんが出てきて、スーちゃんだけ逃げ延びて隠れていたんですが、実はアリス達は戦いに負けて死んでしまったわけではなくて、消滅してカケラになってしまったのだという。そのカケラを伝説のモチゴマの泉に入れるとアリス達は復活するのだとスーちゃんは言います。モチゴマの泉というのは確かに「練馬の国のアリス」の物語の中でも復活の力があるという設定でした。いや知らんけど、そうムック本にも書いてあった。

渾沌はアリスたちが復活しないようにアリス達のカケラを墓の中に隠したのだそうだ。墓はウォーカーの墓堀人夫の鎌でなければ開くことが出来ないのだが、墓堀人夫ははらわたあめの屋台をやっていた。だから墓堀人夫から鎌を奪って墓を開いてカケラを取り出して、それをモチゴマの泉に入れればアリス達は復活するのだが、モチゴマの泉は渾沌の貸し別荘にあるのだそうで、それじゃムリだろうと思われたが、ウライズミンたちがこっそりモチゴマの泉の水をヨードチンキとすり替えて持ち帰ってきていたので大丈夫だという。もうなんかワケが分からなさ過ぎて笑ってしまうが、とにかくアリス復活は可能ということになり、作戦決行となります。

そうして静留たちはウォーカーの着ぐるみを被って変装して地上に出てウォーカー達に紛れて、まずはらわたあめの屋台に行って墓堀人夫を騙して鎌を交通標識とすり替えて奪って、それから上手くウォーカー達の注意を逸らしている間に鎌を使ってアリス達の墓からカケラを取り出して、それを持って隠れ家に戻ろうとしたところ、罪悪感のかたまりにスーちゃんが見つかってしまい、着ぐるみを取られて正体がバレてしまう。何故かスーちゃんがレオタード姿なのが笑ってしまうが、絶体絶命となったところを静留たちが助けて全員無事に隠れ家に戻り、モチゴマの泉の水を張った子供用プールにアリス達のカケラを入れます。この時、ウォーカーの着ぐるみを脱いだ静留たちもスクール水着姿になってるのもシュールで笑えた。

だがモチゴマの泉の設定が何者かに変えられてしまっていたようで、アリス達のカケラはモチゴマの泉の水の中で粉々に爆発して完全に消滅してしまった。更に隠れ家を突き止めた罪悪感のかたまりの変な術でスーちゃんが殺されてしまいカケラになり、そのカケラもモチゴマの泉の水に落ちて粉々に爆発して消えてしまい、スーちゃんまでが完全消滅してしまうという衝撃の展開となってしまった。

これを見てウライズミンたちは絶望してしまい、そこにウォーカー達が迫ってきて絶体絶命となってしまうが、ウライズミンたちはアリスが居なくなってしまった以上はもうダメだと戦意喪失して何も出来ない。それを見て撫子が自分も過去に失ってしまった父親のことでずっと後悔して立ち止まっていたことを思い出し「起こってしまったことは後悔しても仕方ない」「だから今出来ることを考えて、しよう」と自分とウライズミン達を叱る。それを聞いて静留も葉香のことで後悔していたことを思い出し、今出来ることをしようと考える。

すると、撫子の姿を見てウライズミン達はアリスが自分たちを叱咤していたのを思い出し、撫子がアリスに似ていると言い出し、アリスの露出の激しいコスチュームを持ってきて、それを撫子に着せてしまう。それでエッチなコスチュームを着る羽目になってしまった撫子だが、更に静留はケッシーの、晶はごうもんティーの、玲実はスーちゃんの、それぞれのコスチュームを着ることになり、ただのコスプレ大会みたいになってしまう。

そこにウォーカーの集団が雪崩れ込んでくるが、紅しょうかの汁の洪水で撃退して、静留たち4人は紅しょうがの汁の洪水の中を泳いで脱出し、池に出たところで追手がやってきて、更に墓場に逃げ込み、そこで渾沌の部下たちとの決戦となる。撫子はアリスのコスチュームに付属している武器である弓で卒塔婆を矢にして敵ウォーカー達を攻撃して倒していき、更に襲ってくる敵幹部たちの動きがいつの間にか軍人将棋ではなく普通の将棋の動きに戻っていることに気付いた晶の指示を受けて、静留たちはそれぞれ敵幹部たちを倒して墓石に変えていってしまう。そしてウォーカー達は将棋倒しで一気に倒してしまい、ウォーカー達は逃げ去っていき、ボスの渾沌だけが残されます。

そうして渾沌を追い詰めますが、渾沌は円盤のようなものに乗って脱出し、去り際に「池袋の魔女王」に告げ口してやると捨てゼリフを吐く。どうやら渾沌の背後には魔女王というボスがいるみたいで、1週間前に渾沌の封印が解けたり、軍人将棋のルールが追加されて物語の結末が変わったり、モチゴマの泉の設定が変わったのも魔女王の仕業なのかもしれない。だが、ここで渾沌はその魔女王の名前を「葉香姫」と言ったので静留たちは驚いた。それで、それは中富葉香のことなのかと聞くと、渾沌はそうだと答える。池袋、そしてこの世界の恐怖の支配者が葉香姫なのだと言い残して渾沌は逃げていきました。

あまりに意外な話に静留たちは唖然としますが、とにかく池袋に行って確かめようということになり、撫子に大泉学園に残って女王アリスになってほしいと言ってくるウライズミン達には自分たちで何とかするようにと言い、4人はアポジー号で池袋を目指す旅を再開するのでした。池袋まであと10駅であり、最終話まであと4話です。

 

 

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます

第8話を観ました。

今回はロイドが暗殺ギルドの連中と一緒に暗殺者ギルドのリーダーのジェイドに会いにロードストに行く話ですが、ジェイドから空間転移能力で送られてきた手紙が空間転移能力を完璧に制御出来ているものだとロイドが気づき、ジェイドが暗殺者ギルドの他のメンバーとは違ってノロワレの能力を制御出来ていて、今まで制御出来てない演技をして仲間を騙していたのではないかという疑惑が生じます。

ただ、それでもメンバーはジェイドに会いにロードストに行くことにして、ロイドも同行します。そして、もしジェイドが自分たちを騙して罠に嵌めようとしているのならロイドに迷惑をかけてはいけないと思い暗殺者ギルドの連中はロイドを1人残して偵察に出て、そこでジェイドの配下に出迎えられて、歓迎パーティーに招待されてジェイドに再会する。

だが、実はジェイドはノロワレの身体を手に入れたがっている魔人によって身体を乗っ取られて既に殺されており、他のノロワレの身体を仲間の魔人たちに与えるために魔人はジェイドから仲間に関する情報を引き出そうとして精神を蝕み、耐えかねたジェイドは仲間の情報を隠すために何度も自殺を試みたがそのたびに魔法で回復させられて何度も死の苦しみを味わって廃人となって死んだらしい。そうして仲間の情報を引き出して、ジェイドになりすまして魔人は暗殺者ギルドの連中をおびき出し、圧倒的な魔力で身動き出来なくしてジェイドの最期を面白おかしく話して罵倒して屈辱を与えた。そしてレンたち暗殺者ギルドのメンバーが身体を奪われようとした絶体絶命の危機にロイドがやってきて魔人どもを一瞬で殲滅したところで今回は終わり次回に続きます。最悪の胸糞悪い凶悪によって絶望させておいてヒーローが登場して無双するという分かりやすい少年漫画っぽい展開ですが、ここまで徹底するのは嫌いじゃないです。

 

 

狼と香辛料 merchant meets the wise wolf

第8話を観ました。

今回は前回のラストでロレンスとホロがユビンハイゲンに向かう途中の草原で出会った羊飼いの少女に、ロレンスが頼んで道中の安全を祈ってもらっている場面から始まります。私は中世ヨーロッパの宗教観に詳しいわけではないのでよく分かっていないのだが、羊飼いというのは実際にこういうふうに一般人とは違って聖職者的な役割を果たす存在と見なされていたのか、それともこれはこの作品の劇中の独自設定なのか、どっちなのかはよく分かりません。

ただカトリックでは確かに信徒を羊に喩えて、聖職者を羊飼いに喩えて、聖職者は迷える子羊である信徒を神のもとに導く役目を担っているとされていました。それは現実に羊飼いという職業がありふれて存在していた中世ヨーロッパにおいて布教活動の便宜上よく使われていた喩え話なのであって、別にそこらへんの羊飼いが聖職者と同じ立場と見なされていたわけではないと思っていたのですが、実際は一般人の間では羊飼いも聖職者のお仲間と見なされていたのかもしれませんね。まぁ少なくとも「特に敬虔な信者であって、ちょっとした福音や祈りは聖職者の代わりにやったりする人」と見なされていたのかもしれません。ただ、この作品で描かれている「教会」と呼ばれる宗教団体は現実のキリスト教そのものではなく「唯一神教」というキリスト教に酷似した別の宗教という設定みたいなので、こんなふうに羊飼いが聖職者の代わりにこうして道中の安全を祈ったりしているのもあくまで劇中独自設定なのだと思います。

それでも、この場面でロレンスがこの羊飼いの少女に道中の安全の祈りをお願いしているのは、半分は社交辞令のようなものでしょう。狼が出るというこの脇道の安全はホロがいるので保障されているようなものですから本来は祈りなど必要は無い。ただ羊飼いに出会えば旅人は道中安全の祈りをお願いするのが普通ですから、普通じゃない行動をとれば逆に怪しまれてしまい、その結果ホロの正体がバレるかもしれないと用心してロレンスは少女に祈りをお願いしたのでしょう。

そうして祈りが終わると少女はロレンスから謝礼の銅貨を受け取って嬉しそうにしましたが、更に道中に狼が出るので自分は狼を祓える力があるのでユビンハイゲンに着くまでの道中、自分を雇ってほしいと言い出す。狼を祓えるというのは、要するに牧羊犬を駆使して羊の群れを守るのと同じ要領で狼の群れから旅人も守れるということなのでしょう。それだけ優秀な牧羊犬を使いこなしているようです。

それでロレンスがどうしようかとホロに相談すると、ホロは道中の安全なら自分がいるから要らないので断るよう言いますが、ロレンスはもしかしたら新しい商売のネタになるかもしれないとか言ってちょっと乗り気です。それでホロはロレンスが少女の色香に迷ったのではないかと嫉妬して邪推する。また、一緒に旅をしたら少女に自分の正体がバレるのではないかと心配もするのだが、ロレンスがホロの嫉妬の心配ばかりするものだから、逆のロレンスがホロが自分と少女の仲を疑って嫉妬する姿を見たがっているのではないかと指摘すると図星だったようで、ロレンスがやり込められた形で、結局はユビンハイゲンまでの道中2日ほどならホロの正体もバレないだろうということで少女を同行させることにします。

少女はノーラ・アレントという名で、羊飼いになって4年ほどらしいが、その前は貧民救済院というところに居たという。つまり孤児院のようなもので、ノーラは元は孤児だったようです。ノーラは服の仕立て職人になりたいらしくて、組合の加盟費が必要なのでお金が必要みたいです。ただあまり多くの羊の世話を任せてもらっていないようで、それなら雇い主を変えたらいいのではないかとロレンスは勧めてみるが、どうやらノーラの雇い主は教会みたいです。教会ならば給金は安いが、教会が無くなることはないので仕事が無くなることもない。安い給金で多くの羊も任せてもらえず儲からないけど手堅い。だから雇い主は変えない方がいいとロレンスは助言しますが、要するに教会に不義理をして雇い主を変えると後々面倒なのでしょう。教会に都合よく使われているノーラですが、その境遇を変えることは難しそうです。それでロレンスはノーラが副業を出来るようユビンハイゲンの商人仲間に話を通してみると言ってあげます。

そうしてユブンハイゲンに到着して、城門の外でノーラに駄賃を払って別れ、ロレンスとホロはユブンハイゲンの街に入っていきますが、街に入る際に役人たちがロレンスが前の街で買い付けて持ち込んできた武具を見て怪訝な顔をしているのがどうも気になる。その後、ロレンスは昼食後に自分の所属しているローエン商業組合の支部である商館に顔を出しに行くが、ホロを1人にしておいて教会兵や修道騎士に見つかってはマズいので商館の前まで一緒に連れていき、商館の前でホロを待たせておきます。だが、どうやら役人がロレンスのことを探し回っている様子でどうも不穏なムードが漂ってきたところで今回は終わり次回に続きます。