2024春アニメ 5月12日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメのうち、5月11日深夜に録画して5月12日に視聴した作品は以下の5タイトルでした。

 

 

ワンルーム、日当たり普通、天使つき。

第6話を観ました。

今回はとわの妹分のしうちゃんという幼女天使が天界からやってくる話から始まります。ずいぶんととわを尊敬して慕っているようで、とわが地上に降りてきてまだ1週間しか経っていないのですが、とわと離れて暮らすのが耐えられないようで、とわを天界に連れ戻すために地上に降りてきたようです。どうして森太郎の家にとわが居ると分かったのかというと、とわの気配がわかるからみたいです。

それでしうちゃんはとわがあばら家に住んで家事をやらされていると知って、もともと人間の男はエッチで変態だという偏見を持っていたので森太郎に対して激怒して殺すとか物騒なことを言い出す。まぁ人間の男がエッチで変態なのは間違ってはいないが。とにかくとわは家事は自分が好きでやっているのだと言い、ミルクを飲ませるとしうちゃんの怒りは落ち着いた。

しかし、とわを連れ帰るというしうちゃんの意思は変わらず、とわは自分は人間界のことを勉強しなければいけないので帰るわけにはいかないと拒否します。だが、せめてこの狭い部屋から少し外に出ようと言うしうちゃんに対してとわが自分は森太郎に勝手に部屋を出ることを禁じられているのだと説明すると、しうちゃんは「外に出ることも出来ずにどうやって人間界のことを勉強するのか」「そもそもどうやって人間界のことを勉強するのか」と矛盾点を突いてくる。

そしてとわが閉じ込められていることに怒り、やはり天界に戻るようにととわを説得しようとするが、とわは自分が人間界に来たのは神様の意思だと言ってあくまで拒否する。それでしうちゃんはせめてとわと森太郎を引き離そうとするが、森太郎が天使であるとわの人間界での不慣れゆえの変な行動も全て善意に基づくものとして理解し受け止めていることを知る。それでもとわを連れ帰りたいしうちゃんは森太郎の言っていることは嘘だと決めつけるが、とわは森太郎を信じると言う。

森太郎はただ家に置いてくれただけではなく、自分のことを心配して色々と親切にしてくれた。だからその親切のお返しをするために、自分は森太郎のそばにいて幸せにしたいのだととわは力説し、プロポーズみたいなことを言われて森太郎は照れる。だがしうちゃんは拗ねて部屋を出ていってしまい、屋上の菜園に行ってみると、そこでションボリしていた。とわはしうちゃんの無礼な発言を森太郎に詫びるが、森太郎はしうちゃんはとわのことが好きなだけなんだろうと言い、気にしないと言う。それを聞いてとわはしうちゃんが自分を想って会いに来たのに優しくしてあげなかったことを反省して、しうちゃんを抱きしめてあげます。それでしうちゃんも大泣きして、そこで神様が決めたしうちゃんの地上での行動の制限時間が終わり、しうちゃんは天界に強制送還されてしまう。その去り際にしうちゃんはとわを信じて森太郎のことを悪い人間ではないと認めると言い残すが、同時にとわに悪いことをしたら許さないとも言って去っていきました。

こうして一件落着とはなりましたが、とわは確かにしうちゃんに言われたようにこれまでどうやって人間界の勉強をするのか深く考えていなかったことを反省し、森太郎もトラブルを避けるためにとわを家から出さないようにしたままでは確かにとわの人間界の勉強の役に立たないことに気づき、改善しなければいけないと思った。それで今後は夕食後に2人で外を散歩して、とわを人間界に慣れさせていき、いずれは昼間に森太郎が学校に行っている間は1人で外出して人間界の勉強が出来るようにしていこうということになった。それでとわは人間界に来て森太郎に出会えて本当に良かったと思うのでした。

そうして森太郎はとわと一緒に夕食後に散歩するようになり、とわも次第に人間界の習慣などを覚えていったが、それでもまだまだ1人で出歩かせるには不安がいっぱいであったので森太郎は慎重姿勢です。そんな中、テレビで近場のフルーツサンドの店の紹介をしていたのを見た森太郎の話を聞いて、これまでテレビの中に映るものは全て架空の存在だと思い込んでいたとわはビックリして目を輝かせて、その様子を見て森太郎は一緒に店に行こうと誘う。

そうして初めてとわは電車に乗って、自動改札機で苦戦したりするが店のある場所まで行き、2人でフルーツサンドを食べて、その後は街を散策して色々と店に寄ったりする。そして公園に行きスワンボートに乗り、とわがはしゃいで足でボートを漕ぐとスカートがめくれてパンツが見えそうになったりする。そうして楽しくデートみたいな時間を過ごしますが、イライラして歩いている女性がとわにぶつかって、とわが転んでしまうが女性は謝りもせず立ち去っていき森太郎は憤る。そして人間の身勝手のせいでとわが傷つくことを申し訳なく思うが、とわは「自分のことを大切に出来なければ他人を大切には出来ませんから」と言って人間の身勝手さを肯定してくれる。その優しさに接して、森太郎はとわに出会えて良かったと思うのでした。

 

 

怪獣8号

第5話を観ました。

今回はカフカとレノに防衛隊の試験の合否結果が届き、レノは合格し、カフカは不合格となりますが3番隊の保科副隊長の預かりで隊員候補生として防衛隊の一員となることが出来た。保科は表向きは二次試験の際のカフカの献身的な働きを評価したのだと言いますが、内心では二次試験後の怪獣復活事件の際に謎の強力な怪獣反応の出現と同時にカフカの生体反応が一時的に消えていたことに違和感を感じており、その違和感の正体を確かめるためにカフカを手元に置こうと考えていた。

そうして入隊式に臨んだカフカやレノであったが、そこにやってきたキコルに呼び出されて、二次試験の後の怪獣復活事件の際にカフカが怪獣に変身した件について内密に問い詰められて、カフカは真実を全てキコルに打ち明けて、このことは内密にしてほしいと頼む。キコルはそれを了承するが、同時にもしカフカが人類の脅威となるのならその時は自分がカフカを殺すと宣言し、カフカもその時は頼むとキコルに誓います。

その後はカフカも含む新入隊員たちの訓練の様子が描かれ、カフカがずっと夢見ていた仲間たちとの充実した時間を過ごす様子が描かれます。またカフカがミナと幼馴染であることやミナとの約束を果たすために防衛隊を目指していたということも仲間たちには知られるようになり、そのことを耳にした保科副隊長にはカフカは自分はレノの隣に立つために副隊長の座を奪うぐらいの覚悟で頑張ると誓う。そうした中、遂に新入隊員たちの初の実戦が開始されるところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

烏は主を選ばない

第6話を観ました。

今回はまず若宮のもとに来た長束歯の側近の敦房が若宮の即位を後押しする代わりに即位後は長束を守ってほしいと頼んでくる。もともと長束派は穏健な集まりだったが最近になって過激派が入り込んで困っているのだという。長束の真意は山内の安寧であるそうです。それで若宮は敦房の申し出を受け入れ、その代わりに敦房に何事かを依頼する。

一方、桜花宮では藤波の意思を承けてあせびが琴を披露することになり、見事な演奏で皆を魅了しますが、その琴が宗家のものであることから本来中立であるべき藤波があせびに肩入れしていることが分かり、あせびが不正を働いたかのように非難され、更にあせびの亡き母親のことまで侮辱される。それで藤波はあせびに詫びて、あせびに入内してほしいと伝える。

そして七夕の日になり若宮は初めて桜花宮に出向くことになるが、敦房からの報せが来て、急遽若宮は南家の屋敷に行き、雪哉は代わりに桜花宮に行き若宮が来られなくなったことを詫びますが、その際にこれまで若宮が桜花宮の姫たちに出していた文が何者かに妨害されて届いていなかったことが判明する。そんな中、桜花宮では白珠は浜木綿の秘密を知っていると詰め寄り、入内を辞退して自分の入内を助けるようにと要請する。一方、若宮は南家の屋敷に押しかけて、その場に来ていた長束と対面するというところで今回は終わります。ただ、そろそろ視聴も限界かなと思います。原作は名作らしいのですが、若宮と雪哉のやり取りは面白かったけど、それ以外は結局どういうことを描きたい話なのかここに至るまでよく分からないままでした。見たまんま王朝の権力争いだとするならあんまり興味も無いですし、そういうわけで今回で視聴は打ち切らせていただきます。

 

 

夜のクラゲは泳げない

第6話を観ました。

今回は地下アイドルのみー子のお話でした。前回はまひるが再び本格的に絵を学び始めるお話で、各メインキャラが集まって再起して成長していく物語が完結した感があり、中締めという印象でした。おそらく次回からのクール後半戦はサンフラワードールズや花音の母の雪音なども絡んできてJELEEのフォロワー10万達成を目指しての怒涛の展開が始まるのだと思われ、クール前半戦と後半戦の間の今回はちょっと小休止のエピソードであったと思います。

それは第1話の花音とまひるの出会いの場面に絡んでいた地下アイドルのみー子が再登場して、みー子の楽曲をJELEEが提供することになるというお話で、JELEEの4人に関するメインストーリーは特に進展は無く、みー子がメインの物語が描かれたものであり、JELEE4人の出番はガッツリと多いので「夜のクラゲは泳げない」のスピンオフとまでは言わないが、サブストーリー的な位置づけと言っていいでしょう。ただ、みー子とその娘アリエルのキャラがムチャクチャ良かったので、1話完結のギャグ多めでちょっと感動できるエピソードとして完成度が高くて非常に良回でした。

まず冒頭は、「渋谷アクアリウム」がバズって活動も順調のJELEEですが、その次の曲は花音の歌詞作りが少し行き詰ってしまい、歌詞待ちで少し皆がヒマになる。そこでキウイの提案で、JELEEのDMに届いていた依頼を引き受けることになるが、その依頼というのはトップアイドルを目指して上京したけど上手くいかなくて地下アイドルをやっている人からの依頼で、JELEEに楽曲制作を依頼したいというもの。しかし、その依頼人の名前は「みー子」といい、花音がハロウィンの夜に地下アイドルのゲリラライブを乗っ取った時のあの地下アイドルでした。

会ってみると、驚いたことに普段は17歳と自称しているみー子は実際は31歳であり、もう地下アイドルを14年も続けていて、次の曲がバズらなければ事務所を退所させると宣告されてしまっているのに誰も楽曲を作ってくれないという崖っぷちの状況で、それで変な縁のあるJELEEに縋ってきたようです。花音たちは想像以上に重い状況に尻込みして依頼を断ろうとしますが、ハロウィンの時にみー子に迷惑をかけてしまっているという負い目もあって、依頼を引き受けることになった。

それでまずは楽曲制作の参考にしようと考えて、みー子の日常に密着取材することにしたが、みー子は地下アイドル活動をやりながら焼き鳥屋でバイトをしているという世知辛い状況。しかもSNSに上げている情報は嘘ばかりであり、底辺アイドルのリアルすぎるリアルに元トップアイドルの花音は自分の知らないアイドルの世界の実態にタジタジとなります。しかし、こんなのはまだ序の口で、なんとみー子はバツイチで小学生の娘が1人いた。これはさすがにアイドルとしてあり得ない。しかも娘の名前はアリエルという名で、思いっきりキラキラネームでした。

しかし、みー子は娘がいることを全く恥じることなく、母親であることを誇りに思っていて、娘がいることを公開しても構わないと思っている様子。娘のアリエルの方が「応援してくれるファンの人たちに申し訳ないから」と自分の存在を隠して母親のアイドル活動を応援しようとしている。アリエルはアイドル活動をしながらバイトもして生活費を稼いでくれる母親のことを尊敬していて、アリエルの着る服もみー子の自作で、可愛い服ばかりだが、アリエルは自分が似合っているかどうか気になる様子。そんな仲睦まじい母娘の様子を見て、花音は自分と母親の雪音との関係と比較して複雑な心境になります。

花音はトップアイドルをやっていて、母親の雪音はそのプロデューサーだった。一方でみー子は母親でありながら地下アイドルをやっていて、娘のアリエルは母親のアイドルの仕事を心から応援していたが、それはみー子がアイドルをやりながら良き母親であったからだった。しかし自分はアイドルをやりながら母親にとって良き娘だったのだろうかと花音は思う。母の雪音は自分にとって良き母親だったのだろうかとも思う。そんな自分と雪音は、みー子とアリエルのように心から繋がることが出来ていたのだろうか。良き家族でなかった自分たちは仕事上だけのパートナーだったのではないか。ならば、もうアイドルではなくなった自分は母親にとってどうでもいい存在なのだろうかと花音は思ったりします。

それでみー子の楽曲が完成した時に、花音はアリエルに母親のアイドル活動についてどう思っているのか詳しく聞いてみる。すると、アリエルは以前は学校で友達が出来なかったりして悩んでいたのだが、母親がいつもあまりに楽天的に深く物事を考えずに自分に接してくるので、自分も気楽に生きられるようになったのだと言う。それを聞いて花音は、自分は母親と接する時に色々と難しく考えすぎていたのかもしれないと思ったりする。一方、そうやって母親の影響で明るくなったアリエルが友達が出来るようになったという話を聞いて、めいは感激して共感し「一人ぼっちを救ってくれるのはいつだって推しですよね」と言う。

それを聞いてアリエルは自分にとって母親が「推し」なのだと思い、めいにも「推し」がいるのだと理解した。それでアリエルはめいと2人きりになった時に、自分の「推し」の良さを周囲に分かってもらえない時にどうしているのかと質問してくる。実はアリエルは学校の級友たちから地下アイドルをやっている母親は変だとよくからかわれるのだそうです。そうしてからかわれてアリエルは、変だと言われている母親を好きな自分も変なのだろうかと悩んだりするのだという。周囲が「変だ」と言ったとしてもアリエル自身は決して母親のことを「変だ」と思ったりはしない。だが、そんな自分が「変だ」と思われることが不安にはなっていたのです。

それを聞いて、めいは「誰かを好きになることがおかしいなんて絶対に無い」と力説する。そして、花音の2年前の暴力事件のことを念頭に、自分も好きな人が世間から叩かれたことがあったが、自分はその相手に大切な言葉を貰って救ってもらったから、だから相手のことを好きな気持ちだけは絶対に間違っていないのだと信じたのだと言う。そしてめいはアリエルはみー子の「トップオタ」なのだから大丈夫だと太鼓判を押す。

それを聞いてアリエルは元気づけられて、それまでは周囲にからかわれるので友達に会う時は着ていくのを躊躇っていたみー子の作ってくれた可愛い服を着て友達と一緒にみー子のライブに行こうとします。ところが途中で学校の男子たちに絡まれてみー子のことでからかわれて足止めされてしまいライブ会場に行けなくなってしまう。そしてその男子たちの悪質なSNSへの投稿でライブ前に事態を知ったみー子は、自分が変なせいでアリエルがイジメられているのだと責任を感じて、もうアイドルを辞めてもいいという覚悟でライブを放り出してアリエルを助けに行く。それで穴が開いてしまってステージを、仕方ないのでその場に残されたJELEEの4人が「JELEEのコピーバンド」という名目で即席ライブをやって何とか穴を埋める羽目となる。

そして、みー子は駆けつけた先でアリエルが男子たちに反論して母親がどれだけ嘘つきでも最高にカッコ良くて可愛いのだと力説し、自分は「お母さんのトップオタ」だと宣言するのを聞いて嬉し涙を浮かべ、アリエルのもとに現れると男子たちは気まずそうに逃げていった。そして、みー子はアリエルの言葉で再びアイドルとしてやり直そうと思い、アリエルを連れてライブ会場に戻り、ステージに立つと、自分は31歳のバツイチで子持ちだと告白し、これからは自分はアリエルのためのスーパーアイドル馬場静江として活動していくと宣言したのでした。

これが大反響を呼び、みー子改め馬場静江の新曲「サーティワン・ロリポップ」は大いにバズって静江は事務所退所を回避してアイドルを続けることが出来るうようになり、その再生回数はJELEEの「渋谷アクアリウム」に追いつき追い越すかの勢いとなったのでした。JELEEの4人は静江に負けたくないと焦りつつも、この楽曲提供によってまたJELEEの名前も有名になり、こうしてまたフォロワー数10万人の夢へと一歩前進したのでした。

 

 

ささやくように恋を唄う

第5話を観ました。

今回はひまりが亜季に「依のことを好きだ」ということを打ち明けられてしまった場面から始まります。この作品の世界観では百合恋のハードルが現実世界よりはちょっと低い印象はありますが、それでも「女性しか登場しない世界観」というほど極端でもなく、一応男女の恋愛が普通という世界観のようですから、亜季はもともと依のことが好きではあったが依に百合恋が受け入れてもらえるとは思っていなかったのでしょう。それで亜季は依に自分の想いを押し付けようとはせず「依のことは見ているだけで十分」という感じで見守ることに徹していたようです。

ところがずっと恋愛感情とは無縁に生きてきた依が初めて恋愛をした相手が女性であるひまりであったことで、亜季は依が百合恋を受け入れるタイプであったことを初めて知り、自分の百合恋も受け入れてもらえたのだと知り、見守ることに徹していた自分の姿勢をちょっと後悔したことでしょう。それでも依の気持ちを尊重して、依の恋が成就するのを見守ろうと考えて、依とひまりが結ばれるよう応援してきたようです。

ところが、依がひまりに告白して、ひまりが返事を保留したということを聞いて、亜季はモヤッとしてしまい、応援する気持ちが揺らいだのだという。ひまりが返事を保留したのは「依を好きなのかどうか分からないから」なのであり、もし「好きじゃない」という結論が出た場合は依は振られてしまうことになる。それは依が可哀想だと亜季は言う。まぁ恋愛というのはそういうものであり、いつか別れがあったり上手くいかなかったりして悲しい想いもするものなんですが、依が百合恋を受け入れることが出来ると知ってしまった亜季としては、自分ならば依を幸せにすることが出来ると思ってしまう。

既に3年生になっている依や亜季は一緒にいられるのはもう残り1年も無い。この限られた時間の大部分をこのまま依がひまりの返事を待つことに費やした挙句に振られて悲しむことで終えてしまうぐらいなら、さっさとひまりとの関係を終わらせてもらい、残された時間を自分との恋愛に使ってもらった方が自分にも依にも有意義ではないかと亜季は考えるようになったのです。だから、ひまりが自分の家に妹の未希に会いに来た機会に、ひまりに「このままひまりちゃんの気持ちが動かないのなら、私が依を幸せにしたい」と伝えた。依から身を引くようにというほど強い圧力というわけではないが、とにかく依への返事を早くするようにという圧力であり、ゆっくり依のことを好きになっていければいいと前向きに考えていたひまりにとっては、そうした自分の気持ちに冷や水を浴びせられたようなショックがありました。

それだけならば、単に亜季が自分の気持ちを優先して依とひまりの平和な関係に波風を立てようとしているようにも見えるのだが、しかし亜季は「最近、依が落ち込むことが多い」とも言い、ひまりが返事を保留にしていることで依が不安になっているということもひまりに伝えた。それが亜季が依とひまりの仲を応援する気持ちが無くなってきた最大の理由だといえます。そして、ひまりもそれを聞いて、自分が良かれと思って出した最善の結論が実際は依を苦しめていたのだと知り、落ち込みます。それで自分が身を引いたり、依のことが好きではないと早く結論を出した方が依のためになるのだろうかとも考えますが、その場合に依が亜季と結ばれて幸せになって自分との関係を忘れてしまったりするのは凄く嫌だと思ってしまう。そんな自分が身勝手だと思ってひまりは更に落ち込むのでした。

それでひまりは料理研究部で作ったお菓子を失敗してしまい、恋愛で悩んでいるのだろうと先輩の百々花に見破られてしまう。それで悩みを相談すると、百々花は相手に美味しい料理を食べてほしいと思えているのならひまりはその相手に恋をしているはずだと言ってくれて、ひまりは勇気づけられた。それでひまりは自分が不安になっていたのは「自分が恋愛感情が分からないから」であったことに気づき、自分の今の気持ちをもうちょっと信じてみたいと思う。

それでひまりは依と2人で下校して、帰り道で自分が依に返事を待たせてしまっていることで悩んでいることを打ち明けますが、依は確かにひまりの返事を待って不安になったりもしているけど、ひまりが前向きになってくれたことの方が嬉しかったのだと伝えてくれます。それでも3年生の依を待たせることが申し訳ないと言うひまりに対して、依りは軽音部のライブが終わった後で返事を聞かせてほしいと言う。その時点で結論を出せるかどうか分からないと不安がるひまりであったが、依は必ずひまりが惚れる演奏をしてみせると約束する。それでひまりは安心して、ライブまでにもっと依のことを知りたいと思い、もっと多く一緒に下校したいと言うのでした。

そうして依はひまりへの想いを込めた新曲を完成させ、それを聴いた亜季は依がひまりのことをどれだけ深く想っているのかということを思い知らされる。そして、そんなひまりを傷つけるようなことを言ってしまったことを反省し、ひまりに謝りますが、ひまりは亜季のおかげで色々と考えることが出来たと感謝の意を伝え、ライブの後で依に返事をすることにしたと打ち明ける。それで亜季は依とひまりのことをまた応援することにした。一方でひまりは依と亜季の距離が近いのを見てモヤモヤしてしまい、また依とデートをすることにした。そんな感じで軽音部のライブの日が近づいてくるというところで今回は終わり次回に続きます。次回はいよいよライブということになりそうですね。