2024春アニメ 折り返し | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメも折り返し点となり、ここで一旦、個人的な今期アニメの折り返し時点ランキングを整理してみました。5月14日深夜に録画したエピソード分までのランキングです。なお、既に視聴を打ち切っている作品は×マークをつけています。

毎度のことですが、人気や話題性や作品愛、キャラ愛や声優愛とかOPやEDの評価などよりも主にストーリーの出来を重視した評価によるランキングです。

 

 

◆Sランク(大満足した作品)

1位 響け!ユーフォニアム3

2位 ガールズバンドクライ

3位 夜のクラゲは泳げない

4位 ゆるキャン△SEASON3

5位 怪異と乙女と神隠し

6位 花野井くんと恋の病

7位 終末トレインどこへいく?

 

◆A+ランク(満足できた作品)

8位 無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール

9位 狼と香辛料 merchant meets the wise wolf

10位 転生貴族、鑑定スキルで成り上がる

11位 忘却バッテリー

12位 ワンルーム、日当たり普通、天使つき。

13位 ささやくように恋を唄う

14位 ダンジョン飯

 

◆A-ランク(普通に観れた作品)

15位 死神坊ちゃんと黒メイド(第3期)

16位 転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます

17位 怪獣8号

18位 鬼滅の刃 柱稽古編

19位 変人のサラダボウル

20位 アストロノオト

21位 魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?

 

◆Bランク(退屈だった作品)

22位 アイドルマスター シャイニーカラーズ

×23位 WIND BREAKER

×24位 烏は主を選ばない

×25位 リンカイ!

×26位 Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ

×27位 じいさんばあさん若返る

 

◆Cランク(苦痛だった作品)

×28位 HIGHSPEED Etoile

×29位 Unnamed Memory

×30位 THE NEW GATE

×31位 出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした

×32位 Re:Monster

×33位 喧嘩独学

 

 

 

クール開始当初は全部で41作品を視聴対象にして第1話を観ましたが、8作品を1話切りして視聴対象作品、ランキング対象作品として33作品が残りました。そして現時点では既に途中で視聴を打ち切った作品が11作品あり、現時点で視聴を継続している作品は22作品であり、この22作品というのはクール折り返し時点の作品数としては普通でしょうね。

既に視聴を打ち切った11作品に関しては、視聴打ち切り作品は打ち切りの判断が誤りである場合もあるので、一応は打ち切った後の1話分のエピソードも最終チェックで観るだけは観て確認はすることにしているんですが、現状は8作品は視聴再開した方が良いと思わせるような印象が無かったので、既に完全に視聴を止めています。一方「WIND BREAKER」「烏は主を選ばない」「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」の3作品はまだ一応は最終チェックは済んでおらず現時点では視聴再開の可能性は無くなってはいません。

 

今期は世間では「大豊作クール」ということになってるようですが、私はあんまりそういう印象は無いです。それはたぶん私が「転スラ3期」や「このすば3期」を見ていないからなのでしょうけど、私はストーリー重視派なので、そもそもそれらの作品を仮に見ていたとしても今期の印象に変化は無いでしょうね。

私の中での今期の現状の全体的な印象は、割とスロースタートなクールという印象です。有力作品にスロースタートな作品が多めなので全体的にそういう印象になるのでしょうね。SランクはA+ランクの作品数としては豊作クールに近い感じではあるんですが、そういう数字的な印象よりも内容面の印象としてはまだ本領を発揮していない作品が多いので、現状はあまり豊作クールという印象は無いです。最上位の3作品だけが突出しており、もう1つ超安定枠の作品があり、それ以外はまだ調子が出ていない作品がズラリと並んでいるという印象ですね。ただ、そのぶんクール後半は盛り上がってきそうな作品が多いですから、ここからの期待感が高いクールでもあります。

 

現在の視聴継続中の22作品のうち、現時点ではSランクが7作品、A+ランクが7作品、A-ランクが7作品、そしてBランクに1作品となっています。このうちSランクは現状の7作品に今後もう1作品が加わる可能性は高いが、現状の7作品のうち最大2作品はA+ランクに落ちる可能性が十分あり、今後はSランクは6~8作品あたりで推移しそうです。なお、そのSランク作品のうち今期は最終的にはSSランクに上がる可能性のありそうな作品は2作品あるかもしれません。

また現状のA+ランクは7作品ですが、このうち1作品はSランクに上がる可能性は高く、A-ランクに落ちそうな作品はあまり見当たらないが強いて言えば1作品程度でしょう。逆に現状のSランクから最大2作品はA+ランクに落ちてくる可能性はあり、現状のA-ランクから最大3作品はA+ランクに上がってくる可能性はありそうです。そうなると今後のA+ランクは5~12作品あたりで推移することになりますが、現実的には7~9作品の間で推移するでしょう。そして、そうしたSランクとA+ランクの今後の合計作品数の予想としては13~17作品ということになり、最大値の17作品となればSランクの作品数次第では大豊作クールとなり、15作品ぐらいならば豊作クールといえるでしょう。おそらく最も可能性の高そうなのは14~15作品というあたりでしょうから、なんとかギリギリ豊作クールというクールといえるでしょうね。

 

 

 

それで各ランクの現状ですが、まずはSランクの現状の1位は「響け!ユーフォニアム3」、2位は「ガールズバンドクライ」、3位は「夜のクラゲは泳げない」、4位は「ゆるキャン3期」、5位は「怪異と乙女と神隠し」、6位は「花野井くんと恋の病」、7位は「終末トレインどこへいく?」という感じになっています。

ここにA+ランクから上がってくる可能性がある作品としては、やはり最も有望なのは「無職転生Ⅱ」でしょう。それ以外のA+ランク作品はこの段階からSランクに上がるのはかなり厳しい印象ですが、「狼と香辛料」と「忘却バッテリー」あたりは可能性は無いこともないかとは思います。

そして現状Sランクの7作品ですが、第1話からここまでずっと上出来の「響け!ユーフォニアム3」「ガールズバンドクライ」「夜のクラゲは泳げない」の3作品が神作品レベルで飛び抜けていて、クール前半で他の作品にかなり差をつけている。しかも3作品ともここから更にギアを上げてくるのが明らかで、シナリオの安定感も抜群で、しかも今期で完結予定なので、他の作品がこの3作品を今後追い抜くイメージが持てない。

この3作品内の今後の順位予想は、3作品ともずっと面白いだろうから予想は困難だが、ここまで見てきた印象としては、やはり「夜のクラゲは泳げない」は普通に神作品という印象だが、「響け!ユーフォニアム3」と「ガールズバンドクライ」にはそれを更に超えた凄いものを感じる。「響け!ユーフォニアム3」は既存作品の頂点という感じで、「ガールズバンドクライ」は既存作品には無いものを感じる。ただ、これはあくまで印象論であり、実際の評価はこれから先の各エピソードの出来次第ですからまだどうなるかは分からない。

この飛び抜けた上位3作品の下にあるのが安定感が抜群の「ゆるキャン3期」ですが、これは日常系であって、やはり物語として盛り上がりがあるわけではないので上位3作品との差はかなり開いている印象です。通常は「ゆるキャン3期」はSランク下位あたりが妥当な作品であり、最新話がちょうどキリが良く盛り上がったので高めの評価になっているというのもあるが、本来は上位3作品と「ゆるキャン3期」の間に入ってくるべきSランク中堅作品がまだ入ってこれていないという印象。

それが「怪異と乙女と神隠し」「花野井くんと恋の病」「終末トレインどこへいく?」の現状Sランク下位作品と、それと現状A+ランク最上位の「無職転生Ⅱ」あたりです。「怪異と乙女と神隠し」は序盤勢いがついたかに見えたのですが折り返し前にちょっと溜め回が続いたのでやや後退して今の順位となっている。ただこれからは序盤以上の勢いは出てきそうなので「ゆるキャン3期」の上には戻ってきそうです。「花野井くんと恋の病」はクール前半はしっかり盛り上がったが、それでこの順位ですから根本的に上位3作品よりは一段落ちる作品なのだろうと思う。むしろ大健闘のクール前半だったと思うので逆にクール後半は不安がある一方、クール前半同様に上手くやりそうにも思える。「終末トレインどこへいく?」はクール前半は各話の面白さで魅せつつ伏線を張ってきた印象で、そろそろ伏線を回収して本筋を大きく動かさないとマズい状況。そこが上手くいけば一気にSランク中堅に上がる可能性は高い。そして「無職転生Ⅱ」はクール後半が盛り上がれば確実にSランクには入ってきてSランク中堅にまで食い込んでくる可能性も十分ある。

特にクール後半の期待度が高いのは「怪異と乙女と神隠し」と「無職転生Ⅱ」であり、この2作品ならばクール前半の貯金の多さ的には「怪異と乙女と神隠し」の方が優位かと思う。「花野井くんと恋の病」はクール前半でやりきった感があってクール後半の期待度はそんなに高くないが上手くまとめてSランクから落ちる可能性は低いんじゃないかとは思う。「終末トレインどこへいく?」はクール後半の期待度は高いが同じぐらい不安も大きい作品で、Sランクから落ちる可能性もだいぶある。ただ、これらの追い上げてくる作品の中では今期で物語が完結する作品は「終末トレインどこへいく?」だけなので、終盤の展開がバッチリ決まれば最終順位でかなりの躍進は期待できる。

それ以外は追い上げてくる作品の中で今期で物語が完結する作品は無くて、唯一完結する「終末トレインどこへいく?」はSランクでは最も出遅れており、クール後半の上位3作品「響け!ユーフォニアム3」「ガールズバンドクライ」「夜のクラゲは泳げない」の物語の予想される盛り上がりに勝てそうな盛り上がりを期待出来そうな作品がそもそも無さそうな上に、この上位3作品が全て今期で完結するということを考えると、やはり上位3作品の優位は動かないという印象です。

 

現状1位の「響け!ユーフォニアム3」は6話目まで視聴済みであり、北宇治高校吹奏楽部の部長となった主人公の黄前久美子をはじめ吹奏楽部の部員たちのコンクール挑戦を描く群像劇。1話からエピソードの完成度が素晴らしく、特に3話以降はずっと神回で、作画だけでも圧倒的なのに脚本も圧倒的であり、やはり今期最強作品だと思う。どうやらこの3期は単にコンクールを描くだけではなく、久美子の進路問題や、久美子と麗奈の物語、久美子と真由の物語を通して久美子なりの大人になろうとする変化と成長を描く重厚な人間ドラマが描かれるのであり、部活青春アニメの最高傑作になる可能性が十分にある。現状はじりじりする展開が多いが、ここまでの完璧に見えるエピソードは実は前フリであり」、物語はここからが本番なのだと思われ、クール後半こそ更に盛り上がってくるのだと思う。おそらく物語のペース的に全13話で物語は完結する可能性が高く、中途半端に終わるという心配はしなくていいと思う。そうなるとやはり完成度の高さで死角は無いかと思えるが、あとはインパクト勝負になるかも。

 

現状2位の「ガールズバンドクライ」は6話目まで視聴済みであり、川崎でガールズバンドを結成して武道館を目指しつつ自分たちのロックを追求していく少女たちの物語。全編3DCGのアニメ作品だが、ハイクオリティな3DCGゆえに可能な大迫力のライブシーンや印象的な演出、そして楽曲の強さなど音楽面の強さが「夜クラ」に対するアドバンテージになっている。「夜クラ」も楽曲は良いけどちょっとレベルが違う。また脚本はやや古めのテーマでベタな内容だが、だからこそアツくて魂に訴えかけるものがあり、やはり強い印象。キャラもみんな魅力的で、セリフがパワーワードが多めでこれも強い。ストーリーは1話から一貫して同じ物語が延々と描かれており、それゆえにどんどんアツさが増していく。同じ物語で飽きが来ないのはキャラが強烈であるのとライブシーンや歌唱シーン、演奏シーンのインパクトがあるからであり、そういう意味でアニメ作品としての完成度が極めて高い。最新話でようやく5人メンバーが揃い、ここから更に物語は佳境に入っていき凄いことになっていきそうで期待しかない。

 

現状3位の「夜のクラゲは泳げない」は6話目まで視聴済みであり、渋谷で活動するそれぞれ得意分野のバラバラな覆面アーティストの女子高生4人組であるJELEEがフォロワー10万人獲得を目指して奮闘する物語。1話から5話まではJELEEの4人が揃っていき、それぞれが挫折から再起して再び輝きを取り戻そうと立ち上がる物語が描かれつつ並行してJELEEの活動が進化していく過程も描かれ、非常に緻密な作劇と魅力的なキャラ描写で完成度が高かった。今期で最も現代的な最先端をリアルに描いて魅力的な物語に落とし込んでいる神作品だと思う。ただ、この物語の本番は花音とその母親のプロデュースするサンフラワードールズとの絡みが描かれるであろうクール後半なのであり、そこの出来次第で評価が変わってくるだろう。上位2作品と違ってクール前半の物語とクール後半の物語が別ユニットになっているところが少し上位2作品に比べて弱いところのような気はする。まぁ1クール1ユニットの物語を高い完成度で仕上げてしまえる異常な2作品と同じクールでなければ普通に1位になれる作品ですけど。

 

現状4位の「ゆるキャン3期」は6話目まで視聴済みであり、山梨在住の女子高生たちのキャンプなどの野外活動のユルに日常を描く萌えアニメです。唯一無二のユルくてのんびりとした世界観を堪能できる抜群の安定感のある作品であり、世界観とキャラがあまりに強すぎて、話の内容がどういうものでも関係なく常に安らぎを感じてしまい、それが面白さに転化してしまう魔性の作品といえます。ただ今期のクール前半はそういう基本の上に更に話もちゃんと面白くて、特に大井川キャンプ編はキャンプだけでなく旅の面白さに溢れていて、飯テロ要素も大満足で、女子たちの友情の描写も良かった。やはり物語的な起伏は乏しい作品なので普通に考えてSランク下位あたりが妥当な作品なのだが、ちょうどその大井川キャンプが綺麗に完結したタイミングであったので、やや高めの評価となって4位ということになった。クール後半もずっと安定しているだろうけれども、他の作品がクール後半盛り上がってきて相対的に順位が下がってSランク下位あたりに落ち着くと予想はするが、もちろん躍進しても嬉しい。

 

現状5位の「怪異と乙女と神隠し」は5話目まで視聴済みであり、都市伝説を題材とした現代的な怪異と関わっていく超常的なミステリー作品。独特な世界観と難解なテーマと作劇を持った作品ですが、キャラは結構萌えアニメのような可愛げがあり、こんな不気味な作品なのに意外に萌えアニメとしても楽しめてしまう。そして、その萌えアニメ的要素がミステリーにも繋がっていたりする面白さがある。ただやはり最大の見所はミステリー展開であり、それについてはクール前半はまだ本領発揮していないという印象。それでもミステリー描写のキメの場面はかなりのインパクトがあり、更にキャラの背景事情などにも相当の深い部分があるのも分かってきて、かなり壮大で深みのある作品であり潜在力はかなりあると思われる。ミステリーホラーとしての完成度の高さからも、もし全てが描かれたなら神作品となるのだろうと思われるが、おそらく今期の全12話でそれが全て描かれることはないだろうし原作でもそこまで描かれてない模様。クール後半は更に盛り上がるだろうが決定的なものとはならないだろう。

 

現状6位の「花野井くんと恋の病」は6話目まで視聴済みであり、恋を知らない主人公ヒロインの女子高生が、愛が重い同じ学校のイケメン男子に惚れられて、お試し交際で恋というものを知っていこうとするラブコメです。クール前半はそういう内容が描かれていて、クリスマスやバレンタインなど恋愛イベントが多く、ロマンチックな描写も多かったが、恋愛の進展そのものよりも交際を通じて互いの心情を知って2人が成長していくドラマを描くのがメインとなっていた。それがとても良く出来ていてドラマとして完成度が高かった。ただラブコメとしてパワー不足ではあったかもしれず、クール前半の完成度が高かった割に順位はやや低めといえる。そして最新話で主人公が恋心を知り告白もしてしまったことで当初提示された物語をやりきってしまった感があり、後半クールで何を描くのかという不安もある。ただ予想では、ここからいよいよラブコメが描かれ2人が辿り着いた恋愛が試されることになるのではないかと思う。そうして上手く盛り上がればSランクを維持し更に順位も上昇するかもしれない。

 

現状7位の「終末トレインどこへいく?」は7話目まで視聴済みであり、7G回線の暴走で異常な世界に変わってしまった終末世界を少女たちが電車に乗って池袋に向かい行方不明になった友達に会おうとするという不思議な作品。完全オリジナルアニメであり物語の先行きの予想が全く立たない作品で、今期の作品の中で最も謎めいた作品。ただ、その異様な世界観描写やメインキャラ達の軽妙な会話劇、予想の斜め上を行くぶっとんだストーリー展開などだけでも十分に楽しめる。更に各エピソードの内容も一見ムチャクチャに見えてしっかり完成度は高く、ドラマとして見応えはある。またここまでのエピソード内でも少しずつ伏線描写や謎解き要素も巧みに盛り込んできており、次第に謎も明らかになりつつある。だがそれもクール終盤でちゃんと謎解きが為されてこそであり、そこが納得感あるものであれば神作品になる可能性が高いが、そのためにはじっくり描く必要がある。だから全12話中7話が終わっている現状で謎解きが本格化していないのは不安要素であり、1話空費するたびに評価は下がっていく。

 

 

 

また、現状A+ランクの作品は「無職転生Ⅱ」「狼と香辛料」「転生貴族鑑定スキルで成り上がる」「忘却バッテリー」「ワンルーム日当たり普通天使つき」「ささやくように恋を唄う」「ダンジョン飯」の7作品だが、これらの作品は、安定した日常系作品である「ワンルーム日当たり普通天使つき」以外はどれもクール後半は盛り上がってきそうです。特に「無色転生Ⅱ」は大きく盛り上がることが期待出来る上に現時点でもSランクとのボーダーラインにあるので、クール後半が順当に盛り上がってくれば高い確率でSランクに上がることでしょう。

ただ、それ以外のA+ランク作品は「狼と香辛料」は連続2クール作品の前半クールなので今期はスローペースが予想され、「忘却バッテリー」はクール前半の立ち上がりがゆっくりであったぶん、クール後半がかなりの盛り上がりでなければSランクには届かなさそうであり、それ以外の作品はちょっとSランクとなると力不足な印象であり、そもそも現状A+ランクの作品で今期で物語が完結する作品は1つも無いし、ちょっと「無職転生Ⅱ」以外はSランクに上がるのは厳しいように思う。ただ、どの作品もクール後半に失速しそうな気配は無いのでA-ランクに落ちる可能性も低いと思います。

 

現状8位の「無職転生Ⅱ」の後半クールは分割2クール作品の後半クールであり、その6話目まで視聴済みであるが、今期分の序盤は去年夏クールの前半クール終盤の展開の後日談的な内容から始まった。だが、そこから上手く繋げてナナホシの話やノルンの話などは感動的で非常に素晴らしいエピソードであった。Sランクでもいいかとも思ったが、結局クール前半はルーデウスは常に受け身であまり能動的に動いておらず、学園編はこの作品の本来の持ち味ではないというのは前半クールから認識していたことであり、やはりここからのクール後半の迷宮編の出来を見なければSランク評価をすべきではないと思いました。

 

現状9位の「狼と香辛料」は7話目まで視聴済みであり、連続2クール作品の前半クール分であり、序盤はスロースタート気味で地味な印象であった。それでも中世ヨーロッパの商業や宗教などを上手く絡めた作劇が巧みで見応えが十分にあった。その後、銀貨の買い占めに絡んだ騒動でホロとロレンスの身に危険が迫る緊迫した展開となり一気に盛り上がってクール前半を終えて、それが終わって新展開が始まろうというところが現時点。やや難解で地味ではあるが更に物語が盛り上がっていけばSランクの可能性も出てくる作品ではあるが、まだ物語の先も長いので今後も銀貨騒動ぐらいの話を繰り返していくのだと思う。

 

現状10位の「転生貴族鑑定スキルで成り上がる」は6話目まで視聴済みであり、小領主の跡継ぎに異世界転生した主人公が鑑定シキルで人材登用して家を盛り立てていくという、戦国時代の小領主のサバイバル物語みたいな面白味がある作品。主人公自身は鑑定以外は無能で全くチートでないので物語に緊張感がある。同時に適度なユルさがある。但しギャグは寒い。一番の見所は意外に渋くて重厚な人間ドラマで、毎回ストーリーの完成度は高く、しばしば感動できる。ただ鑑定能力などはご都合主義的設定なのでチープ感はあり、重厚な物語でどこまでそこをカバー出来るかが重要。今後は物語は怒涛の展開となりそうです。

 

現状11位の「忘却バッテリー」は6話目まで視聴済みであり、記憶喪失になった天才捕手とその相方の天才投手が野球が弱小の高校に入学して再び野球をするという異色の高校野球アニメ。クール前半は全体的にギャグアニメとして優秀な出来であったが、笑える部分は声優の演技に依存しているところが多く、今後は次第に飽きてくるとは思う。クール後半は独特のユルくてアツい青春ドラマが盛り上がってくるのだと予想され、そちらがメインとなっていくのだろう。割とスローペースの物語なので1クールをどう締めるのか今は予想がつかないが、チームを再生させて帝徳にリベンジするところまで描けば上出来ではないか。

 

現状12位の「ワンルーム日当たり普通天使つき」は6話目まで視聴済みであり、ごく普通の男子高校生の1人暮らしの部屋に天使が同居するという日常ハートフルコメディ。基本的にバカバカしい設定なのでラブコメとしてではなくキレの良いギャグを楽しめる作品だが、頻繁に挿入されるラッキースケベ描写も楽しめる。キャラもみんな可愛くて、みんなバカで、今後もサブキャラは増えていく予定なのでクール後半も飽きずに楽しめそう。ドタバタギャグも楽しめる作品だが各エピソードは上手くイイ話に纏めてくるので安定感はある。ただ物語は大して盛り上がらず単調だろうから今後ワンパターンになるという危惧もある。

 

現状13位の「ささやくように恋を唄う」は5話目まで視聴済みであり、女子高生同士の初恋が百合の先輩と恋を知らない後輩のラブコメです。お互いウブなので百合恋のねっとり感が無くて普通のラブコメ感覚で清々しく見ることが出来るのは良い。ストーリーはあっさりしていてあまり深みもなくて密度も薄めだが、恋愛心情の描写は緻密で、ライバル的な立ち位置のサブキャラも上手く機能していてエンタメとして出来が良い。バンドや音楽を物語に絡めているのも好印象で、クール後半は軽音部ライブや文化祭ライブなどにラブコメも絡めて盛り上がってきそうで、ここからが物語の本番だと思われ躍進が期待できる作品です。

 

現状14位の「ダンジョン飯」は連続2クール作品の後半クールであり、その7話目まで視聴済みであるが、序盤はファリン救出に向けて一気に物語が加速するのかと思っていたらその後はまた前半クールのようなダンジョン内で魔物を食う話に戻り、現状はそうした日常描写の中で徐々に狂乱の魔術師との戦いに迫っていく感じとなっている。各エピソードの完成度は高いと思うのでそこは高く評価しているが魔法や魔物などの設定にあまり詳しくないのでよく分からないところが多くやや評価は下がりがちになる。それでもクール後半は狂乱の魔術師との戦いで物語が盛り上がってくると思うのでもう少し順位は上がるかもしれない。

 

 

 

そしてA-ランクは現状では「死神坊ちゃんと黒メイド3期」「転生したら第七王子だったので気ままに魔術を極めます」「怪獣8号」「鬼滅の刃 柱稽古編」「変人のサラダボウル」「アストロノオト」「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?」の7作品がある。このうち「鬼滅の刃 柱稽古編」は現状1話のみで実質はA-ランク最上位の評価だが全8話らしいので話数補正で半ランク分順位を下げている。だから今後実質的にA+ランク上位に上がっていかないと見かけ順位でA+ランク入りは厳しい。それでもそれぐらいの地力はあると思います。

それ以外は「死神坊ちゃんと黒メイド3期」「怪獣8号」はA+ランクに上がる可能性は十分あり、「転生したら第七王子だったので気ままに魔術を極めます」はA-ランクで現状維持でしょう。「変人のサラダボウル」「アストロノオト」「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?」の3作品はBランク落ちの危うさは感じるが何だかんだ最後までもちそうに思う。

 

現状15位の「死神坊ちゃんと黒メイド3期」は6話目まで視聴済みであり、貴族の坊ちゃんとメイドが魔女にかけられた呪いを解くハートフルラブコメディの完結編。物語の完結に向けて盛り上がる部分のはずだがクール前半は無くてもいいようなつまらないエピソードも多くて高評価は出来なかった。それでも随所で良い話もありクライマックスに向けての伏線もあったのでそれなりに評価はしている。ただクール後半はクライマックスに向けて盛り上がり綺麗に完結すると思うので期待。

 

現状16位の「転生したら第七王子だったので気ままに魔術を極めます」は7話目まで視聴済みであり、王子に転生して魔力のチートキャラになったサイコパス主人公が無双しまくる作品であり、ストーリーは大して面白くない。だがバカとキチガイに振り切っているのでむしろ清々しさがあって不快感なく笑える。それでも話が面白くないのは否めないが、エロ満載の超絶アクションは刮目すべきものがあり、決してA+ランク以上には評価出来ないがA-ランクのレベルでなら高評価すべき。

 

現状17位の「怪獣8号」は5話目まで視聴済みであり、怪獣が日本を襲ってくる世界観で主人公が怪獣の力を使って怪獣と戦うヒーローアクション作品。基本的にハードに盛り上がる作品のはずで、そういう盛り上がる場面もあるのだが、ここまではちょっとギャグ描写が多くてあまり面白くもなくシリアスな世界観と合っていない印象。話の方も盛り上がりそうで勢いがなかなか続かない印象。世界観の説明も足りてない。ただ次回から実戦が始まるようなので、ここから盛り上がると期待。

 

現状18位の「鬼滅の刃 柱稽古編」は遅めの放送開始なのでまだ1話目までしか放送されておらず、第1話はあまり物語は動いていないが、アニオリも含めて色々と楽しませようという工夫は見えて、全体的にクオリティは高く、魅力的なキャラも多数登場していて、物語も基本的に面白い要素があるので、実質はA-ランクの最上位ぐらいの評価。ただ今期の全話数が8話程度と思われるので、話数補正で順位を半ランク分ほど下げた順位にしている。今後はもう少し順位は上がると思われる。

 

現状19位の「変人のサラダボウル」は6話目まで視聴済みであり、岐阜市を舞台として異世界の姫とか探偵とかがバカなことをやる群像劇コメディ。割と致命的なのはメインの惣助とサラの探偵関連の話が妙に理屈っぽくて中途半端にマトモな話になってしまっていて一番つまらないこと。ただサブキャラのリディアやプリケツや望愛が絡む話は頭が悪くて破滅的で異常に面白い。現状は若干後者の比重が高めなのでやや高評価でこの順位だが、仮に今後前者がメインになれば視聴打ち切りもある。

 

現状20位の「アストロノオト」は6話目まで視聴済みであり、ボロアパートを舞台としたSFラブコメディ。コメディとしてそんなに際立って面白いわけではなくキャラの魅力もそんなに高くないのだが、全体的なバカバカしさは意外とクセになり、結構楽しんで見ている。ストーリーもあんまり見たことがない感じで展開が予想が出来ないので続きは気になる。オリジナルアニメで今期で完結するので最後は綺麗にまとめるのだろうし、最後まで結末は見届けたいので飽きないで完走はしたい作品。

 

現状21位の「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?」は6話目まで視聴済みであり、コミュ症の魔術師が奴隷エルフに一目惚れして買ってしまう話。ラブコメとしてはベタベタで展開は意外性は無く、やたら魔術のウンチクが詳細なところも面白くないのだが、キャラが全体的に可愛げがあっていつもイイ人情話でまとめてくるところは評価できる。この先は飽きてきて視聴打ち切りの危険はつきまとうが、サブキャラを上手く使って何だかんだ最後までもたせるような気がする。

 

 

 

Bランクは6作品あり、1作品を除いては全て既に視聴を打ち切っている作品です。全く面白くないというほどでもなく、見ようと思えば1クール見続けることは出来るレベルだが、わざわざ時間を割いて1クール見る意義を見出せないので視聴を切るというぐらいの作品群ということになります。

 

「アイドルマスター シャイニーカラーズ」は6話目まで視聴済みであり序盤は各ユニットのエピソードを当番制で回したがいずれも話の内容が薄くキャラ設定に合わせたセリフを言わせてるだけという印象。話自体は悪くないが1クール見続ける意味があるか疑問を感じている。次回がフェス回なのでとりあえず様子見。

 

「WIND BREAKER」は町を守るために喧嘩をする不良集団の物語とのことだったが、結局途中から不良チーム同士がどっちが強いかを競って喧嘩する話になってしまい、普通の退屈なヤンキーアニメになってしまった。キャラもドヤ顔最強設定ばかりでワンパターン無個性で魅力も無く6話目で視聴を切りました。

 

「烏は主を選ばない」は人間に化ける烏の世界の王朝物語みたいだが、結局この設定自体に魅力を感じることが出来ず、話の内容もよく分からなかった。若宮と雪哉の掛け合いなどは面白かったので嫌いではなかったのだが、やはりこのまま1クール見続けても仕方ないように思えてきて6話目で視聴を切りました。

 

「リンカイ!」は競輪選手を目指す女子たちのスポ根だが、見てみて競輪自体にあまり魅力を感じることが出来ず、それならよほどキャラやストーリーに魅力が欲しかったところだったのだが、それら要素は決してダメではなかったが競輪への興味の無さをカバーするほどでもなく結局は5話目で視聴を切りました。

 

「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」は異世界で転生者がチート能力で無双するという話で、ストーリーは全くご都合主義でどうしたって面白くならないもので、本来Cランクでもっと早く視聴を切るべきだがキャラに魅力があって引っ張ったのだがそれも限度で6話目で視聴を切りました。

 

「じいさんばあさん若返る」は年寄りが若返るというギャグ作品なんですが途中から真面目なイイ話っぽいエピソードが増えてきて、確かにイイ話ではあるんだがショートコーナーでやるせいでやたら教訓めいた内容が目立ってきて面白味が無くなり短いので深みも足りずつまらなくなり4話目で視聴を切りました。

 

 

 

Cランクは6作品あり、全て既に視聴を打ち切っている作品です。これらの作品はつまらなくて視聴自体が辛かったので視聴を打ち切った作品群ということになります。大抵は早期に視聴を切っているので後で面白くなっている作品もあるかもしれない

 

「HIGHSPEED Etoile」はレースシーンがつまらなくて4話目で視聴を切ったが、そこは視聴を切った後で改善されたらしい。だがドラマ部分もつまらなく視聴復活の必要は感じなかった。

 

「Unnamed Memory」は何を見せたい物語なのか序盤ではサッパリ分からなかった。スロースタートも限度というものがある。もともと興味のあるジャンルでもないので4話目で切った。

 

「THE NEW GATE」はまずゲーム世界みたいな設定が嫌いで、ありきたりな主人公最強設定もつまらないしキャラにもストーリーにも全く魅力を感じられず視聴が苦痛で4話目で切った。

 

「出来損ないと呼ばれた元英雄は実家から追放されたので好き勝手に生きることにした」はありきたりな転生主人公最強モノであり、作画も酷く話もつまらないので4話目で視聴を切った。

 

「Re:Monster」は主人公がゴブリンに転生して最強になっていくのだが目的もなく強さを求めて他者を食いまくるだけで倫理観も希薄でどんどん不快感が増して4話目で視聴を切った。

 

「喧嘩独学」は動画配信で弱者が下剋上していく話だが全体的に陰湿で卑屈な雰囲気が充満して気持ち悪く、韓国ではこれがウケるのかもしれないが個人的には全く合わず4話目で切った。