2024春アニメ 序盤の状況 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメも始まっておよそ1ヶ月が経過しました。とりあえず0話切りせずに視聴対象作品としていた41作品のうち「鬼滅の刃 柱稽古編」を除く40作品が既に放送開始しており、そのうち8作品は既に1話切りしましたので現時点で視聴対象作品として残しているのは32作品となっていますが「鬼滅の刃 柱稽古編」を1話切りする可能性は無いので今期の視聴対象作品は33作品と確定したと見なしていいでしょう。

そして、この現状で視聴対象作品としている32作品のうち、既に5作品が途中で視聴を打ち切っていますので、現在視聴継続している作品は27作品です。とりあえずクール序盤を終えた段階での既に視聴を切っている作品も含めての視聴対象作品の32作品の現時点の暫定的な順位づけ、ランクづけを下位から順に紹介していきます。

なお、あくまでも自分が個人的に主観的に楽しめている順番のランキングですので一般的な評価ではありません。また、各作品のレビュー記事内容と合致していないような順位もありますが、あくまで各レビュー記事は視聴後のノリで書いてるものが多いので、その後改めて熟慮した後に決めた順位やランク付けが以下のものとなります。また、5月1日の深夜以降に視聴したエピソードは評価には含めていませんので悪しからずご了承ください。

 

 

 

◆Cランク(苦痛だった作品)

 

32位 Re:Monster

第4話で視聴打ち切り。

主人公サイドが魔族で野蛮で残酷で目的も不明確でただ喰って強くなるだけで話も爆速ダイジェストで感情移入が全く出来ない。

 

 

31位 出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした

第4話で視聴打ち切り。

典型的な主人公最強転生モノだがストーリーもよく分からず、ひたすら主人公がイキってるだけで、しかも作画がかなり酷い。

 

 

30位 THE NEW GATE

第3話まで視聴済み。

ありきたりなデスゲーム設定で変に捻りを加えたために話の方向性もよく分からない。主人公のやりたいことが本人にも不明。

 

 

29位 Unnamed Memory

第4話で視聴打ち切り。

たぶん壮大な話っぽいのだが、4話かけて何をやろうとしているのか分からないままで全く面白くならない。作画は割とマシ。

 

 

28位 HIGHSPEED Etoile

第4話で視聴打ち切り。

レースアニメなのにレースシーンが致命的につまらない。ドラマパートはバカアニメとしてはそれなりだが主人公がバカすぎる。

 

 

 

◆Bランク(退屈だった作品)

 

27位 喧嘩独学

第3話まで視聴済み。

登場人物で好きなキャラが1人もいないし話も不快感高い。だがストーリー展開は意外性はあるので一応Bランク評価にしてる。

 

 

26位 じいさんばあさん若返る

第4話で視聴打ち切り。

割とイイ話が多いのだが、ショートコメディ形式でイイ話をポンポン見せられると単に説教臭くてつまらないと感じてしまった。

 

 

25位 アイドルマスター シャイニーカラーズ

第4話まで視聴済み。

序盤のユニット単位のドラマの内容が薄すぎて退屈だった。嫌いなタイプの作品ではないので本筋を盛り上げ巻き返してほしい。

 

 

24位 リンカイ!

第4話まで視聴済み。

女子スポ根モノとして手堅い作りだが、あまりに普通すぎて物語に起伏が感じられず今後盛り上がるイメージがあまり湧かない。

 

 

23位 Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ

第4話まで視聴済み。

ストーリーは全くありきたりでつまらないがヒロインが魅力的なのが救いになっている。ただそれももうすぐ飽きてくると思う。

 

 

22位 烏は主を選ばない

第4話まで視聴済み。

物語はよく練られていて面白い掛け合いも多いのだが物語の全体像がまだ見えないし現状はあまり好きなジャンルとは思えない。

 

 

 

◆A-ランク(普通に観れた作品)

 

21位 魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?

第4話まで視聴済み。

ヒロインは可愛いくイチャラブは楽しいがキャグはかなり寒い。話はイイ話とつまらない話が入り混じって全体的にイマイチ。

 

 

20位 変人のサラダボウル

第4話まで視聴済み。

女騎士リディア絡みの話だけが突出してカオスで面白い。それ以外はギャグがクドくてかなりつまらない。今後はかなり不安。

 

 

19位 アストロノオト

第4話まで視聴済み。

安定感のあるコメディだが現状飛び抜けて面白いわけでもなく最後までこういう感じだろう。結末が気になれば完走するかも。

 

 

18位 転生貴族、鑑定スキルで成り上がる

第4話まで視聴済み。

基本設定は大して面白くないが個々のエピソードがドラマがしっかりしていて出来が良い。序盤で安定感が出てきて今後も期待。

 

 

17位 怪獣8号

第3話まで視聴済み。

期待感は高くてそれに違わぬ見せ場もあるが、まだイマイチ盛り上がり切っていない状態。次回ぐらいで決め回になるかと思う。

 

 

16位 転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます

第5話まで視聴済み。

話は大して面白くはないが魔法とアクションの作画が驚異的で、ヒロインの描き方もトップクラスに素晴らしく低評価できない。

 

 

 

◆A+ランク(満足できた作品)

 

15位 ダンジョン飯

第13話から第17話が評価対象。

ストーリーはまだ行ったり来たりだがキャラ同士の掛け合いが面白くてクオリティも高い。ただ個人的には世界観が少し難しい。

 

 

14位 ささやくように恋を唄う

第3話まで視聴済み。

百合恋愛なので深く感情移入は出来ないが、客観的に見て丁寧に恋愛心情を描いていてキャラも可愛くて展開も面白いと思う。

 

 

13位 死神坊ちゃんと黒メイド(第3期)

第25話から第28話が評価対象。

序盤はコメディタッチでスベリ気味で印象は悪かったがちゃんと話は進んでいた。最新話が非常に良く此処から盛り上がりそう。

 

 

12位 WIND BREAKER

第4話まで視聴済み。

当初は異色ヤンキー路線かと期待したが現状は普通のヤンキー作品。ただクオリティは高く、ここから盛り上がってきそう。

 

 

11位 忘却バッテリー

第4話まで視聴済み。

ギャグアニメとしてかなりレベルは高い。ただそれだけでは現状維持だろうからランクを上げるには物語の盛り上がりが欲しい。

 

 

10位 ワンルーム、日当たり普通、天使つき。

第4話まで視聴済み。

無難な作りだが、可愛い女の子が多くてサービスシーン多めでギャグも冴えていて主人公も好印象でイイ話も多く隙の無い作品。

 

 

9位 狼と香辛料 merchant meets the wise wolf

第5話まで視聴済み。

当初は地味な印象だったが一気に経済の話が面白くなってきた。ストーリーは惹き込まれるがまだキャラの魅力は全開ではない。

 

 

8位 無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール

第13話から第16話が評価対象。

クール序盤は感動的な展開は多めであったが物語はあまり動いていない印象。現状はハイクオリティな異世界日常作品といえる。




◆Sランク(大満足した作品)

 

7位 終末トレインどこへいく?

第5話まで視聴済み。

未知数の部分が多くて本領発揮はクール後半だと思うが、現状でも独特な世界観を描き切って毎話面白くまとめ話を進めている。

 

 

6位 花野井くんと恋の病

第4話まで視聴済み。

序盤のクリスマスデートまでの流れは恋物語として綺麗にまとまって毎回見せ場があったが、この先更に盛り上がるかは不安。

 

 

5位 ゆるキャン△SEASON3

第4話まで視聴済み。

日常コメディとしてもキャンプや旅作品としても解像度が高く安定感は今期随一だがこれより上位はいかないイメージもある。

 

 

4位 怪異と乙女と神隠し

第3話まで視聴済み。

怪異ミステリーとして拘りの強い作りで完成度はかなり高い。物語の向かう先はまだ見えないが個人的にはかなりハマる作風。

 

 

3位 夜のクラゲは泳げない

第4話まで視聴済み。

作画演出脚本など全てが上手くまとまった作品だが物語の本番はこれから始まるみたいであり、どこまで盛り上がるのか注目。

 

 

2位 ガールズバンドクライ

第4話まで視聴済み。

現状では最も勢いを感じさせる作品であり今後も更に盛り上がっていく予感しかしない。勢いがある割に安定感も感じさせる。

 

 

1位 響け!ユーフォニアム3

第4話まで視聴済み。

実質的にSSランクの別格の面白さだがまだ序盤なのでSランク扱い。ただ本当に今期で完結なのかという疑念が唯一の不安点。

 

 

 

こうしてクール序盤が終わっての印象としては、あんまり大きくは盛り上がってないクールという印象ですね。ただ、それは「私の視聴対象にしている作品の範囲内では」の話です。世間的には今期はしっかり盛り上がっており、一般層の間では「転生したらスライムだった件3期」が一番人気でしょうし、アニメオタク界隈では「この素晴らしき世界に祝福を!3期」が一番人気で、共に今期を盛り上げてくれているのだと思います。私はこの2作品とも最初から視聴対象から外しているので、私の視聴対象作品内ではあまり盛り上がっていないという印象になってしまうのです。

私がこの2作品を視聴対象にしていないのは、前作を視聴していなかったり、前作がつまらないと思っていたからという理由によるものであり、要するにあんまり面白くならないだろうと思っていたからです。実際「転スラ3期」は「相変わらず会議ばかり」という評判ばかり聞きますし、「このすば3期」もキャラ萌え以外の評判は聞きません。だから視聴対象から外して正解だったと思っています。

そういう作品が一番人気というのは、要するにクール序盤は本当に面白い作品というものの見極めがまだ出来ていないので、とりあえず事前の無難な有名作品や人気作品に流れる人が多いというだけのことです。そういう「人気作品」が「面白い作品」とイコール関係のクールというのはものすごく盛り上がるクールになるんですけど、そういうクールはなかなか無くて、「人気作品」と「面白い作品」はえていて一致しないものです。大抵のクールは序盤は事前の人気作品が牽引しますけど、折り返しを過ぎる頃には本当に面白い作品に乗り換える人が増えてきます。

今期は現状見てみた感じでは、確実に面白くなりそうなのは「響け!ユーフォニアム3」「ガールズバンドクライ」「夜のクラゲは泳げない」の3作品でしょうけど、これら3作品は中盤以降に物語が本格的に面白くなっていきそうですから、今後は「転スラ3期」や「このすば3期」を確実に超えていくと思います。

ただ、面白いからといって人気が出るとは限らない。これら3作品はあんまりバズさせ特化型作品ではなくて、割と中身がしっかりしていて視聴に頭を使う作品なのでノンストレス視聴層にはあまり訴求しないかもしれないですね。特に「響け!ユーフォニアム3」は久しぶりのアニメ続編であり、原作人気が「転スラ」みたいに高いわけでもないので視聴ハードルは高いと思います。そういう意味では「ガールズバンドクライ」「夜のクラゲは泳げない」の方が一般には訴求力が高いでしょうけど、両作品とも割と堅実な内容なのでバズるかどうかは微妙といえます。「ぼざろ」や「リコリコ」の再来なんかになるような作品ではないと思う。いや個人的にはそんな変な二番煎じになるよりその方が良いと思いますけど。

ノンストレス視聴層が今期好んでいる作品としては「転スラ3期」「このすば3期」に加えて「無職転生2期」あたりということになるでしょうけど、「転スラ3期」はさすがにつまらないので失速するでしょうし、「このすば3期」のノリが好きな人ならば今期はむしろ「第七王子」あたりの方が上位互換なんじゃないかと思う。まぁ「無職転生2期」は安泰でしょうけど。

 

とりあえず世間の人気に関してはあんまり興味が無いので適当にそれぐらいにしておいて、私の面白いと思うランキング的には序盤が終わった現状ではSランクが7作品、A+ランクが8作品、A-ランクが6作品となっていて、豊作寄りといえますが、現状は結構まだ流動的といえます。Sランクでは現状で安泰といえるのは「響け!ユーフォニアム3」「ガールズバンドクライ」「夜のクラゲは泳げない」「ゆるキャン3期」の4作品ぐらいであり、残りの「怪異と乙女と神隠し」「花野井くんと恋の病」「終末トレインどこへいく?」の3作品はA+ランクに落ちる可能性は十分あります。

また現状A+ランクの8作品の中でも「無職転生Ⅱ」「狼と香辛料」「忘却バッテリー」あたりは今後Sランクに上がるだけの潜在力はあると思える。逆に「ささやくように恋を唄う」「ダンジョン飯」あたりはA-ランクに落ちる可能性はあり、一方で現状A-ランクの6作品のうち「転生したら第七王子だったので気ままに魔術を極めます」「怪獣8号」「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」あたりはA+ランクに上がる可能性は十分あります。そして現状A-ランクの下位作品とBランクの上位作品とは入れ替わる可能性はまだ十分あります。また、5月12日以降には「鬼滅の刃 柱稽古編」が話数補正がかかった上でA+ランクかA-ランクに入ってくるものと予想されます。

そうなると、最良の結果となればSランク以上が10作品、A+ランクが8作品という大豊作クールになる可能性もあるが、Sランクの作品数がゴソッと減ったりしたら結構な不作クールになるという可能性もまだあるといえます。まぁSランクに関してはクール折り返しの頃にはだいぶ固まってくると思うので、その頃には安心出来る状況となっていることを期待したいと思います。

 

まず現状のSランクは「響け!ユーフォニアム3」「ガールズバンドクライ」「夜のクラゲは泳げない」「怪異と乙女と神隠し」「ゆるキャン3期」「花野井くんと恋の病」「終末トレインどこへいく?」の7作品だが、これに「無職転生Ⅱ」「狼と香辛料」「忘却バッテリー」を加えた合計10作品が現状のSランク圏内の作品といえるでしょう。

ただ、この準Sランク作品といえる「無職転生Ⅱ」「狼と香辛料」「忘却バッテリー」の3作品はクール中盤以降は序盤をかなり超える面白さが無ければSランクに上がるのは難しいでしょう。これら3作品とも序盤は物語の動きには乏しかったので、まずは物語が動き出さないと厳しいでしょうね。「無職転生Ⅱ」「狼と香辛料」あたりは物語全体の格としては現状Sランクの下位作品などよりも上なのでしょうけど、今期序盤分のエピソードだけの対比ではSランクに達するものにはなっていません。どちらも長編作品だけに今期分だけに限ればSランクに達しない可能性はあると見なければいけません。

一方で現状Sランクの7作品のうち、「響け!ユーフォニアム3」「怪異と乙女と神隠し」「ゆるキャン3期」「花野井くんと恋の病」の4作品は原作有りだが、私はいずれも原作は未読です。ただ「響け!ユーフォニアム3」と「ゆるキャン3期」はアニメシリーズの前作は全て観ていますから面白いという安心感は極めて高い。一方で「怪異と乙女と神隠し」と「花野井くんと恋の病」に関しては未知数の部分が大きいが、それでも原作がちゃんとある分はまだ安心感はある。それに比べて「ガールズバンドクライ」「夜のクラゲは泳げない」「終末トレインどこへいく?」は原作無しのオリジナルアニメなので今後は未知数ではあるが、「ガールズバンドクライ」と「夜のクラゲは泳げない」は序盤を見た印象では脚本の完成度が非常に高くて物語の構成もある程度見えているので原作既読作品やシリーズ視聴済み作品に近いぐらいの安心感があります。逆に「終末トレインどこへいく?」はかなり不安な作品ですが、これはそういう持ち味の作品なので仕方がない。

このように安心感という指標では「響け!ユーフォニアム3」と「ゆるキャン3期」が強く、「ガールズバンドクライ」と「夜のクラゲは泳げない」がそれに次ぐという感じですが、今期で物語が完結するかどうかという点で言えば「ガールズバンドクライ」と「夜のクラゲは泳げない」が完全オリジナルアニメなので最もキリの良い締めを期待出来るといえます。それは「終末トレインどこへいく?」も同様であるはずなのですが、ちょっと結末が想像つかないぶん不安はかなり残ります。「怪異と乙女と神隠し」と「花野井くんと恋の病」はおそらく中途半端なところで終わります。ただ「ゆるキャン3期」の場合はストーリーの繋がりはあまり重要でない作品なのでキリの良し悪しは完成度にはあまり影響は無いでしょう。問題は「響け!ユーフォニアム3」であり、今期で物語が完結するのなら、おそらく全作品の中で最も完璧なフィナーレとなるはずですが、本当に今期の全13話だけで全国大会終了まで描けるのかまだ分からないので未知数といえます。

ただ、仮に今期で完結しなかったとしても、ここまでの「響け!ユーフォニアム3」のエピソードの圧倒的な完成度を見る限り、やはり今期において最も期待感が高い作品であるという事実は変わらないと思う。このまま順当に完結すればSSランクは確定で、完結しなくてもSSランクの可能性は高い。その予想値を下回って「響け!ユーフォニアム3」がSSランクに達しない場合にそれに次ぐ期待感の高い作品である「ガールズバンドクライ」「夜のクラゲは泳げない」の出来が予想以上に良かった場合にのみ1位の逆転が起きるだろうと思う。「ガールズバンドクライ」と「夜のクラゲは泳げない」もまた、そういう期待を抱かせてくれるぐらいの凄い作品と言っていいでしょう。一方で安定感やキリの良さでは優良作品である「ゆるキャン3期」はやはり小粒な作品なので、この上位3作品には及ばずSランク下位が定位置でしょう。

この4作品以外の3作品「怪異と乙女と神隠し」「花野井くんと恋の病」「終末トレインどこへいく?」は現状はまだ不安定で期待感も低めであり、A+ランクに落ちる可能性も十分あるが、「怪異と乙女と神隠し」はかなり上質な作品なので大丈夫なのではないかと思われ、上位に食い込む可能性も感じる。「花野井くんと恋の病」はちょっとこの先マンネリ化してA+ランクに落ちそうな不安はある。「終末トレインどこへいく?」は最も不安な作品であるが、その一方で最も化けそうな作品でもあり、大化けして上位に食い込む可能性もある。

 

現状1位の「響け!ユーフォニアム3」は京都の高校の吹奏楽部を舞台とした青春群像劇を描いた大人気シリーズの第3期。主人公の久美子が部長となり高校最後の吹奏楽コンクールを目指して新入生も迎えた部員たちと共に動き出す様子がクール序盤で描かれたが、毎話完成度が極めて高く、特に3話と4話は超神回で、現状は今期では別格の完成度でありSSランクにしようかとも思ったのだが、まだ序盤なのでとりあえずSランクに残すことにした。おそらくこのまま別格のままなのでいずれSSランクになるはずだが、本当に今期の全13話で全国大会まで描いて物語を完結するのか不明なのでひとまずSSランクは保留とします。

 

現状2位の「ガールズバンドクライ」は川崎でガールズバンドをやる女の子たちのお話だが、真正面から「音楽をやる意味」に向き合った硬派の青春ドラマとなっている。フルCGアニメだがCGの質が高くてキャラが非常に魅力的に描かれていて、ライブシーンのクオリティが極めて高い。シンプルな作りで今期最も勢いのある作品なのだが脚本は分かりやすい割にかなり緻密で、感動的な場面が多く笑える場面も多い。王道に見えてかなり奇想天外な作りで続きが非常に気になる。現状メンバーは3人だが今後も仲間が更に増えていく予定で、勢いもこれから加速していきそうでずっとSランク最上位にいそうな作品。

 

現状3位の「夜のクラゲは泳げない」は配信を主体にして覆面アーティストとして活動する女子高生4人の青春群像劇。序盤は仲間が徐々に集まって来る過程を描いた序章部分であったが、各エピソードの脚本の完成度が非常に高く、作画と演出もハイレベルで、とにかく非常に上手く作られていた。アニメドラマとしての完成度はトップクラスといえる。序盤でメンバーが揃い本格活動を開始した4人の物語の本編がこれから描かれていくが、序盤の完成度を見る限りは更に盛り上がっていきそう。おそらく「ガールズバンドクライ」とのガチンコ勝負になるが、タイプが違うアート系作品なので判断が難しいところ。

 

現状4位の「怪異と乙女と神隠し」は現代日本を舞台にして都市伝説などに絡む異界由来のミステリーホラーですが、かなり知的に作り込まれた上質な作品で情報量が非常に多く私の好みのどストライクな作品です。しかもヒロイン達はみんな可愛くてエロくてフェチがキツくて、そういう意味でも見応え抜群です。ミステリーとエロの相性がしっかり分かっている。物語の展開は現状ちょっと未知数ですが、これぐらい作りがしっかりしてエピソードの完成度が高ければ物語が停滞しても大崩れはしないと思う。もしクール後半物語が大いに盛り上がるようなことがあれば上位三強の中に食い込む可能性も感じられる作品。

 

現状5位の「ゆるキャン3期」は山梨在住の女子高生たちのユルい日常とキャンプを描くほんわか日常コメディの傑作シリーズの第3期です。今期は序盤はなでしこの友人の綾乃がリンとツーリングに行ったりして新たな組み合わせを楽しませてくれたり、今後は他にも新キャラが出てくるっぽい。緻密な描写とそこはかとない哀愁とユーモアもあり、普通にやってるだけで抜群の安定感でSランクは堅い作品なんですが、しっかり普通以上に楽しませてくれているのは嬉しい。ただこの作品の場合は安定感が強すぎて、いくら楽しませてもらっても大体はSランク下位に固定されると思うので、結局あまり変わらないと思う。

 

現状6位の「花野井くんと恋の病」は恋を知らない女子高生が愛が重いイケメン男子高生とお試し交際して恋を知ろうとするラブコメ作品。恋愛に対する意識に違いがありすぎる2人がすれ違う様子がコメディとして面白く、そうしてすれ違いながら相手のことを知り自分の内面も変わっていく様子は微笑ましくて、非現実的な設定ではあるがクリスマスデートまでの序盤の展開はエンタメとして完成度は高かった。ただ、そこで一通り2人の物語を描き切ってしまった感があって、今後の展開をどうするのか不安はある。同じようなことを繰り返すならつまらないだろうし、一気に進展するのも作風が変わってしまいそう。

 

現状7位の「終末トレインどこへいく?」は7G回線の暴走による終末世界を4人の少女が電車で旅をして友達に会いに行くという謎だらけの物語であり、現状は謎解きのヒントは示されているが謎が謎を呼ぶ展開であり今後の展開も予想困難。おそらくクール後半に急激に盛り上がってくると思われるが現状でも異様な世界観の中でミステリーとエンタメを両立させつつ奇想天外な物語で楽しませてくれており「謎が解けない」というストレスさえ受け入れられればSランクには評価できる作品になっている。不安定な状態はしばらく続くだろうけど謎解きが始まれば神作品となってSランク上位に食い込むかもしれない。

 

 

続いて、現状A+ランクの作品の中では「無職転生Ⅱ」の後半クールはクオリティ的には最もSランク作品に匹敵しているとは思うが、ここまでは前半クールの時と同じようにあまり物語が動いておらずちょっとSランクには及ばず今後に期待したい。「狼と香辛料」もだいぶ盛り上がってきたのでSランクに届く可能性も出てきたが連続2クール作品の前半クール分なのでスローペースで進むのならA+ランク上位止まりの可能性が高い。「忘却バッテリー」はここからギャグだけでなくアツい展開が盛り上がってくればSランクの可能性は出てくるだろうけど現状のままではムリだろう。「死神坊ちゃんと黒メイド3期」は物語が完結するので、よほど感動的な結末ならSランクの可能性はあるが序盤に出遅れてるのでA+ランク上位止まりの可能性が高いと思う。「ワンルーム日当たり普通天使つき」と「WIND BREAKER」はおそらくA+ランクで安定だと思う。「ささやくように恋を唄う」と「ダンジョン飯」はまだ不安定な要素がありA-ランクに落ちる可能性はあると思う。

 

「無職転生Ⅱ」は分割2クール作品であり、今期分は去年夏クールの前半クール分の続きの後半クール。序盤は前半クールの終盤の展開の後日談的な内容で、そこから上手く新展開に繋げて伏線を配置したり感動的な場面も描いたり構成は見事ではあったが、まだ新しい物語は動き出していない。そろそろルディが学園を離れてこそSランクが見えてくると思う。

 

「狼と香辛料」は今期分は連続2クール作品の前半クール分にあたり、リアルな中世ヨーロッパの世界観の中でオオカミの化身の少女と若い行商人の旅を描く。スロースタートだったがようやく商業や宗教絡みの話が物語を動かしてきて盛り上がってきたところ。このまま一気に最高潮まで盛り上がればSランクもあり得るが、おそらくじっくり盛り上げていく。

 

「ワンルーム日当たり普通天使つき」は男子高校生の1人暮らしの部屋に天使が居候するというバカみたいな話だが、それが意外にイイ話に繋がっていて、更にバカな設定なのでギャグも冴えてエロいハプニングも満載でラブコメも盛り上がる隙の無い作品。ただ全てがこじんまりとまとまっている作品なのでSランクに上がるムードは無くA+ランク安定だと思う。

 

「忘却バッテリー」は記憶喪失の高校球児という設定の斬新さと突き抜けたギャグの面白さで序盤は安定のA+ランク上位評価だったが、いくら面白いギャグでもギャグ時空でなく普通の設定ではずっとギャグ一辺倒では飽きてくる。ここからアツい展開が盛り上がらなければ1クールA+ランク評価維持もキツくなるだろうしアツい展開がハマればSランクもある。

 

「WIND BREAKER」は町を守るヤンキーという切り口が斬新に思えて当初は面白かったが別チームとの抗争が始まって普通のヤンキー作品になりかけてる。女性視聴者向けっぽい男の赤面演出やツンデレなんかも苦手。ただアツさもあるしアクションも凄いしこれから喧嘩で盛り上げてキャラの深堀りもしていけばエンタメとして盛り上がりA+ランクは安泰か。

 

「死神坊ちゃんと黒メイド3期」は物語の完結まで描く最終章にあたる。今期の序盤はコメデイタッチの話が多く、基本的にスベることが多かったので盛り下がり要因になっていたが、最新話は完結に向けた動きが描かれて非常に良い出来だったのでここから盛り上がり完結することを期待。最高の完結ならばSランクもあり得るがA+ランク上位が現実的と思う。

 

「ささやくように恋を唄う」は百合恋愛を描いた作品なので個人的な嗜好にはあまり合わないのだが、1つのラブコメとして見ればしっかり展開は作っていて心情描写も丁寧でキャラも可愛らしい。今後バンド絡みで盛り上がりそうで期待はしている。ただ単体カップルのラブコメで1クール面白さを維持するのは大変で、そこに百合というハンデもあるので心配。

 

「ダンジョン飯」は連続2クール作品の後半クール分にあたるが、前半クールと同じことを繰り返すだけでは飽きてきそう。そこでファリン救出で盛り上がってほしいところだが現状ちょっと停滞気味。それでも随所に面白い場面や上質な場面があるのでA+ランクには残っている。話が何処まで進んでどう終わるのか次第で最終順位が上がるか下がるか決まりそう。

 

 

現状でA-ランクの作品は6作品あるが、上位3作品はA+ランクに上がる可能性はある。特にその中でも最も期待感が高いのは「怪獣8号」であり、本来はA+ランクぐらいにあるべき作品だと思われるが、現状まだ決定的な場面にまで至っていないだけであり、この後一旦はA+ランクに上がるとは思う。だが、その先どうなるかは分からない。一方、下位の2作品あたりはBランク上位と入れ替わる可能性は十分ある。

まず「転生したら第七王子だったので気ままに魔術を極めます」は話はありきたりだがキャラ描写が極端で笑える。作画と演出とアクションとヒロインのエロさは今期最強クラスで高評価せざるを得ない。ただ1クール単位でA+ランク以上に評価するにはどうしても話の面白さは足りないのでA-ランク止まりの可能性は高い。「怪獣8号」は随所で良い場面は多いのだが大して面白くないギャグシーンが多くてアツさを損なっている。今後主人公の活躍が増えれば自然にA+ランクには上がりそうだが話の展開が遅いので1クール単位ではダレてきて再びA-ランクに落ちてくるかもしれない。「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」は基本設定はあまり面白いとは思わないが各エピソードを上手く作っていて毎回それなりに満足できる。次回からメインヒロインも登場してくるようだし終盤は盛り上がりもあるようなので最終的にA+ランクもあり得ると期待はしている。

「アストロノオト」は派手に盛り上がる作品ではないが、シュールなSF日常ラブコメディとしてある種の完成されたスタイルを持っていて、それなりに面白く続きも気になる。最後まで独自の世界で地味に楽しんで完走出来そうだがA-ランク止まりだろう。「変人のサラダボウル」はやたら説明がクドいギャグセンスが個人的に全く合わないので見るのが苦痛レベルの作品なのだが、定期的に描かれる女騎士リヴィア絡みのエピソードだけは破格に面白いのでA-ランクに評価している。だからいずれは飽きそう。「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?」は基本的にギャグはほとんど笑えないがヒロインが可愛いので楽しめる場面が多く、ストーリーもイイ話が適度にあるのでA-ランクに評価しているが、これもいずれ飽きる可能性は十分ある。

 

現状Bランクは6作品あるが、まず「烏は主を選ばない」は基本的には上質な物語なので見応えはあるが話の展開が遅くて未だにどういう物語なのかよく分からず、ちょっと先行き不透明な状況です。「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」はストーリーはつまらないがヒロインキャラ達が魅力があるので視聴継続出来ている。時々イイ場面もあるので案外もう少し見れるかも。「リンカイ!」は無難でイイ話がサクサク進むので見やすい作品なのだが、あまりに普通で順調な話が続くので、ずっと見る価値があまり感じられない。「アイドルマスター シャイニーカラーズ」は本来最低A-ランクぐらいに居てほしい作品だが序盤のエピソードが内容が薄すぎたのでBランクにしている。今後盛り返してほしい。「じいさんばあさん若返る」は泣かせようとミエミエのイイ話をショートコントで連発してくるので説教臭くて既に視聴は切ってしまった。「喧嘩独学」は全体的に陰湿な話で気持ち悪くて多分次回で視聴を切ると思うけど意外性の多い展開は一応評価してCランクには落とさないと思う。

現状Cランクは5作品あるが、「THE NEW GATE」を除いた4作品は既に視聴を切っています。「THE NEW GATE」もたぶん次回で視聴を切ると思います。