2024冬アニメ 3月15日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年冬アニメのうち、3月14日深夜に録画して3月15日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

ダンジョン飯

第11話を観ました。

今回はレッドドラゴンと戦う話で、遂にファリン救出のための命懸けのバトルが描かれました。予想していた通り、バトルシーンの作画が素晴らしかった。これはさすがのトリガー作画でしたね。単にアクションが良いというのではなくて、表情の描き方とか、小道具の使い方とかが上手で、ずっと画面から目が離せなくなる感じ。マルシルの魔法以外は特殊なエフェクトなども無くほとんど肉弾戦でこれを描いているのだから立派です。展開もアツくて、レッドドラゴンがまるでジュラシックパークのティラノサウルスぐらいに恐ろしく描かれていてハラハラする場面の連続で、ライオス達の作戦がどんどん破綻していってほぼ失敗してしまった状態になって、それでも諦めずに各自が身体を張っていく展開が激アツで、時にコミカルで、全体的なリズムが良くて素晴らしかったです。これぞアニメーションという感じでしたね。私はアニメーションについてはあまり触れないタイプですけど、今回のアニメーションが凄かったことぐらいは分かります。

レッドドラゴンの速度が予想以上で、火の息を防ぐ鍋をライオスが落としてしまったりして、予定より早く罠の場所に誘い込むことになり、マルシルが何とか対応して瓦礫にレッドドラゴンを埋めるという目的は達成したものの、瓦礫をはねのけてレッドドラゴンが暴れ出して、死んだフリ作戦で逆鱗を突こうとしたところケンスケが逃げてしまい失敗。そしてレッドドラゴンの股の中に逃げ込むが逃げ場を失い、センシが斧で反撃するがレッドドラゴンの皮膚が固くて斧は粉々になり、ミスリル製の包丁は刺さったけど刀身が短すぎて何の意味も無く、いよいよ追い詰められる。

そこでセンシが「喰うか喰われるか」だと覚悟を決めて危険は承知で囮となりつつケンスケを拾いに行くが踏みつぶされ、ライオスを制して今度はチルチャックが飛び出してドラゴンの足に刺さったままの包丁を抜いてドラゴンの左目に投げて刺して失明させる。その隙にセンシがケンスケを拾ってライオスに投げて、ケンスケを受け取ったライオスは建物の上の方の階に上がっていき、そこでマルシルと合流し、センシとチルチャックはドラゴンが暴れて崩れた瓦礫に埋まってしまう。

そしてライオスは鍋の上に乗ってマルシルの爆発魔法で飛んでドラゴンの死角となった左側から顔に飛びつき、、暴れるドラゴンに振り落とされる前に作戦を決行。わざと自分の左足をドラゴンに咬ませて、左足を支点にしてぶら下がり、そうして顎の下の逆鱗をケンスケで突き刺して遂にレッドドラゴンを倒したのでした。ライオスの左足はマルシルが魔法でくっつけてくれて、センシやチルチャックの重傷もマルシルの魔法で治しました。そしてドラゴンを解体して胃袋の中を見たが空っぽで、火の息の燃料にするための食べたものを貯めておく袋も見てみたが、そこには他の生き物の残骸と一緒にファリンの杖や人間の骸骨があり、それを見てもうファリンは消化されてしまったとライオス達が絶望したところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

勇気爆発バーンブレイバーン

第10話を観ました。

今回を含めて残り3話で、次回から最終決戦が描かれるみたいなので、今回は基本的には最終決戦に至るまでの流れを描いたエピソードということになりますが、ここに来て更にトンデモない要素をぶち込んできて、なんかカオスなギャグ回みたいになりつつ、しっかりアツくて納得できる構成になっていた。

この物語はイサミとブレイバーンの物語なのですが、他にスミスという主役扱いのキャラが居て、このスミスをイサミとブレイバーンの物語にどう組み込むのかがよく分からなかったんですが、それはスミスがブレイバーンだったという形で見事に処理しました。そうするとあとはルルとスペルビアという準主役級の2人のキャラをどう処理するかという問題が残りました。この作品はスミスがブレイバーンであったように、基本的にちゃんと王道展開を描く作品なので、スペルビアが2号ロボという扱いになることは想像はついた。そうなるとルルがスペルビアの搭乗者となることも王道展開ならば想像はつく。

そこは変に裏をかいたりせずちゃんと王道を描いてくれたのはやはり偉いと思う。ただスミスがブレイバーンであったという時もちゃんと納得感がありつつ退屈もさせないという離れ業をやってくれたように、今回もまた違った意味合いで納得感があって退屈もさせないように処理してくれました。スミスがブレイバーンであったという展開の時は「アツさ」重視でしたが、今回はどっちかというとギャグ重視で納得させてくれて退屈もさせないという印象でしたね。

序盤は、イサミがブレイバーンに乗って、スミスがスペルビアに乗るという展開を予想していました。途中でそういう展開になりかけたんですけど、それはスミスがブレイバーンだと気付かせないためのミスリードで、実際はスミスはブレイバーンになった。ルルに関しては、最初にスペルビアがハワイで倒されてルルが代わりに登場した時は、ルルが新たなスペルビアになるんじゃないかとも思っていました。そうしてそのスペルビアにスミスが乗るんじゃないかとか想像もした。何にしてもルルとスペルビアに深い関係があることは当初から想像はついていました。

ルルは普通の人間とは違うから、金属生命体に変身してもそんなに違和感は無いと思ったのです。ルルの手の甲に何か未知の物体があるという設定もありましたから。そういえば、この設定はまだ回収されていません。また今回未来のスペルビアがルルに渡したペンダントは、相棒としての絆の証のような扱いですけど、OP映像を見ると何かもっと大きな意味があるのかもしれません。そういうわけで、まだルルとスペルビアに関しては回収されていない設定があるので、まだここから驚きの展開が待っているかもしれません。まぁやっぱり王道展開ならば行き着くところは「スーパー合体」しか無いとは思うんですけどね、そこにどう納得感とエンタメを盛り込めるかが注目で、最後までしっかり王道で納得感があって退屈しない作品というスタンスを貫き通して終わってほしいですね。

イサミとブレイバーンの物語としては今回は描写は薄めではありましたけど、前回は言語化された説明が無かった「スミスがブレイバーンになった経緯」が今回しっかり言語化されて説明されました。その内容が前回のレビューで私が解釈した内容とほぼ一致していたのが印象的でした。別に自分の想像が的中して自分が凄いという話ではなく、私なんかの解釈で的中するのですから、誰が見ても同じように解釈出来たということであり、つまり「解釈違い」が無いということ。全く言語化された説明が無くて状況を見せただけのシーンで、あそこまでしっかり意味が伝わるように描けたという点が素晴らしいと思ったのです。この作品で一番大事なシーンでしたからね、そこを明快に描けたのはポイントが高いです。

また、前回である意味では完成完結した印象のイサミとブレイバーンの物語に「このままいくと最後は戦死する運命」という設定が新たに加わり、この確定している未来をひっくり返すことが出来るかどうかという物語が新たに始まったという点も重要です。ルルとスペルビアの参戦によって状況は変わったかのように見えますが、そもそも前回ヴァニタスとペシミズムを圧倒したバーンブレイバーンの強さを考えると、そのバーンブレイバーンが相打ちでないと敵を倒せなかったという元の歴史の最終決戦というのがちょっと異常なのであって、前回の戦いが1対2であったのに比べて最終決戦が1対3であったといっても、ちょっと不自然さを感じます。

残ったデスドライヴズがヴァニタス達とは異次元の強さであるのか、あるいはハワイ島に何かが隠されているのか、いずれにしてもスペルビアが加勢したぐらいでそんなに大きな状況変化は無いような気がしており、そう簡単に死の運命はひっくり返せないと思われ、苦戦は必至であり、命懸けの戦いとなりそうです。また、現在のブレイバーンがスミスの「イサミと一緒に世界を守るという約束を果たす」という想いによって生まれた幽霊のような存在であり、その約束が果たされた後は消える可能性があるという問題も残っており、やはり最終話まで目が離せないですね。

そういうわけで今回の内容ですが、まず前回のCパートでいきなりルルがスペルビアが座禅している場所にやって来て「スペルビアに乗る」と言い出して、いきなり過ぎて一体どういう展開なのだろうかと疑問を感じてエピソードが終わり、今回はまずその続きが描かれて種明かしがされました。

前回のED前までの流れではバーンブレイバーンによってヴァニタスとペシミズムが撃破されて勝利に湧き上がって終わっており、ルルも勝利を涙を流して喜んでいただけであり、いきなりルルがスペルビアに乗りたいと言い出すという流れではなかった。ルルは奇行が多いキャラなのでいきなり突拍子も無い行動をとっても確かにキャラ的には違和感は無いが、話の流れとしてはちょっと違和感があった。その違和感の種明かしが今回の冒頭で「ルルが未来から来た」という形で説明されたのです。

いきなりやってきたルルに「乗りたい」と言われて、スペルビアはルルのことをエネルギー源の消耗品としか認識していないので相手にしなかったのだが、ルルは自分は消耗品ではなくて「オジサマ」に「お前は相棒だ」と言われたのだとワケの分からないことを言い出す。それで話を聞くと「オジサマ」とはスペルビアのことだという。しかしスペルビアはそんなことを言った覚えは無いし、そもそもルルに「オジサマ」呼ばわりされる覚えも無い。ところがそれは現在のスペルビア当人の話ではないらしい。ルルは「さっき未来から来た」と言うのです。

つまり、ルルは未来から来たのであり、未来においてスペルビアと会って「お前は相棒だ」と言われ、スペルビアに乗ってもいいと言われて来たようです。だからスペルビアに乗ろうとしてるらしい。ただ、この「未来から来た」というのは、例えば、ルルが実は未来人であったとか、ルルが一旦未来に行って戻ってきたとか、未来から来たルルと現在のルルが同時存在しているというような、ありきたりなタイムスリップSF作品で描かれているような現象ではない。そういう意味において、この作品は唐突に第10話にしてタイムスリップ作品に変わったわけではなく、あくまで「勇気爆発バーンブレイバーン」のままなのです。何故なら、ここで描かれているタイムスリップは前回のエピソードで描かれたスミスのタイムスリップと同一の現象だからです。そして、おそらくこのタイムスリップ設定は、ルルをスペルビアに乗せるという展開のために後付けされたものではなく、物語の根幹にかかわる部分なのだと思われます。

ここからルルの回想シーンとなりますが、回想といっても「未来から来たルル」の回想なので未来の場面の回想ということになります。それは後の方のシーンで詳細は明かされますが、この冒頭のルルがスペルビアのもとに急にやって来た時系列の少し後のハワイ島での最終決戦の後の場面だと思われます。その世界線ではルルがスペルビアのもとにやって来て「乗せてほしい」などと言うことはなく、ルル達がハワイ島への最終決戦に向けて準備をしている時に急にイサミとブレイバーンが単機でハワイ島に乗り込んでデスドライヴズの残り3体と戦い相打ちになったのだそうです。

そうしてデスドライヴズは地球から駆逐されたのだが、イサミとブレイバーンも死んでしまった。イサミ達は自分たちだけで戦いを終わらせようとして単機突撃したと思われますが、この回想シーンを見るとTSや航空機の残骸もあるので、結局はイサミ達を追いかけてきたアライドタスクフォースの主要部隊も戦いの渦中で壊滅したのだと思われます。この後の未来のルルの回想シーンにミユとスペルビア以外のメンバーが誰も登場しないところを見ると、皆死んでしまったのかもしれない。ルルだけが無事にハワイ島に到着したのは、その場にスペルビアも居たことから、おそらくスペルビアに運んでもらったからなのでしょう。

そうして戦いの終わったハワイ島にルルとスペルビアが辿り着いた時には、もうイサミはブレイバーンの中で死んでおり、大破したブレイバーンも死ぬ直前という状態だった。ブレイバーンはもはや周囲の状況もマトモに認識出来ない状態となっており、近づいてきたルルをイサミと誤認して最期の力を振り絞ってこれまで正直に口にすることが出来なかった想い出話をし始め、「ヒーローに憧れていた」とか「ジャパンのカレーが美味かった」とか言い、それを聞いてルルは一緒にカレーを喰ったのを思い出してスミスがブレイバーンだったのだということに初めて気付いた。だがその直後にブレイバーンも死んでしまい、ルルはイサミとスミスを同時に失った。スミスに至っては2度も目の前で死なれてしまった。それでルルはブレイバーン(スミス)とイサミを救うためにミユとスペルビアに協力することにした。

まずルルの話を聞いて、東京での戦いで死亡したスミスがそれよりも過去にあたるハワイでのデスドライヴズ侵略開始時にブレイバーンとなって現れたという事実を知ったスペルビアと整備班のミユは、その謎の解明をしようとした。そのためにハワイ島の最終決戦場所で死んだブレイバーンの胸部パーツを回収して、それがブレイバーンの心臓部だと想定して、そこに何か秘密があるのだろうと考えて解析をした。

スペルビアの話によると、スミスがブレイバーンとなって過去に現れたのはクーヌスの時空転移の力が関わっているのだろうと言う。そしてスミスが東京で戦って共に爆発した相手のデスドライヴズがクーヌスであることも判明し、「スミスがクーヌスと共に爆縮した際にスミスの魂とクーヌスの身体や能力が結合して時空を転移してブレイバーンとなってデスドライヴズの最初の襲撃時のオアフ島に現れた」という仮説が立てられた。そうであるとするなら、このブレイバーンの心臓部はもともとはクーヌスの心臓部であり時空転移能力の核であった可能性が高い。この心臓部を使って再び誰かが過去に戻ることが出来れば、過去を変えられるかもしれない。あるいはイサミやブレイバーンが死んだ過去を改変して彼らが死なない現在を作ることが出来るかもしれない。そういう仮説を知って、ルルはミユとスペルビアに協力して、イサミとブレイバーンを救おうと決意したのです。

ただ、どうすればブレイバーンの心臓部を使って時空転移を起こせるのか分からない。そもそも心臓部は壊れていた。それについてはスペルビアの助言も得てミユが地道に修理していったが、もともとその心臓部を使って時空転移を起こしていた主体であるクーヌスはとっくに死んでいて、一時的にその力を使っていたスミスも死んでしまった。つまり現時点では心臓部は使用者のいないガラクタに過ぎない。クーヌスが死んだ時点で使える者はもう存在しないはずなのです。だがスミスは使うことが出来た。だからスミスと同じ条件にある人間ならば同じようにこの心臓部を使って時空転移を起こせるかもしれない。しかし「同じ条件」というと心臓部と一緒に爆縮して死ななければならないわけで、その人間が死ぬだけでなく2つと無い貴重な心臓部がそのまま失われるかもしれないわけで、あまりにもリスクが大きすぎて非現実的だった。

そこで、そもそもどうしてスミスが死んだ後で魂がクーヌスの身体と融合することが出来たのかという原理の部分が解明出来れば、その原理を応用してもっと安全な方法で時空転移を起こせるかもしれないという考えに至った。ただ、その原理そのものは全く解明は出来なかった。死後の世界での話なので、現実世界の因果律では説明が出来ないことが多すぎるからです。ただスペルビアの話によると、クーヌスが生前「ルル」のエネルギーを摂取して戦って死ぬことよりも「有機生命体との一体化」の末の死こそが至上の快楽だなどと主張していたことが分かり、どうやらクーヌスがスミスと融合したのはクーヌスが望んでいたことが叶った結果の産物であるということが分かった。それはクーヌスが望んでいた形になったわけではなく、どちらかというとクーヌスは融合した結果スミスに身体を奪われてしまったのだが、クーヌスがもともと融合を望んでいたからこのような現象に繋がったのだと推測は出来た。

ただ、その現象の詳細な過程の解明はいずれにせよミユやスペルビアには不可能だった。それはやはり死後の世界の出来事だったからです。クーヌスの望んでいた現象は結局はスミスと一緒に死ぬことでしか叶わないことだったのです。それはミユ達にとってはあまり参考にならない事例でした。ただここで重要なのは、クーヌスにとってはスミスとの融合は「ルル」の摂取の上位互換のような現象だったということです。つまり、スミスの魂がクーヌスの身体と結合した現象は、普段デスドライヴズが「ルル」の生命エネルギーを摂取している現象と「同質」だということになる。確かに「魂」が「生命エネルギー」と同じようなものだと考えれば、デスドライヴズは「ルル」を死なせて生命エネルギーという形でその魂を摂取して自身に融合させていると考えられる。ならば、「ルル」とは違って誰か意思を持った人間があの「ルル」のカプセルに入ってその生命エネルギー(魂)をカプセルに直結したブレイバーンの心臓部に送り込んで融合させることが出来れば、スミスがやったようにその人間の意思によってクーヌスの時空転移能力を使えるかもしれないということになる。

これなら現実世界で可能な方法となる。デスドライヴズの「ルル」を入れるカプセルならばスペルビアが持っているし、クピリダスから回収したものもあり、内部の粘液のようなものの解析も可能だった。それらを修理したブレイバーンの心臓部と繋げることでそうした時空転移装置は作ることは出来る。ただ、装置に入った人間が「ルル」と同じように干物みたいになって死んでしまうのではマズい。全部を搾り取られる必要は無くて、心臓部に融合して時空転移能力を使えるだけでいいのです。だからカプセルや粘液を解析して改造して、使用者が死なないようにしなければならない。

その改造に10年ほどを要して装置自体は完成した。その名は「ブレイブドライバー」です。だが幾つか問題は残った。確かに使用者の肉体は干物のようになって死ぬことは無くなったが、現実的に過去に介入して過去を変えるためにはスミスの魂が過去に行ったように、その使用者の人間の魂も過去に行くことになり、カプセルの中に残ったその使用者の身体は魂が存在しないことになるので死んでいるのと同じになってしまう。そして、戻ってこれる保証は無い。このミユの作った時空転移装置の性能的にも確実に戻ってこれるという保証は無かったし、もしそれが可能であったとしても、デスドライヴズとの最終決戦時点に戻るわけだから、生きて戻れる保証など無い。だから普通の人間に務まる任務ではなかった。そして何より、この「ルル」のカプセルの粘液は地球人には適合しないということも分かった。あくまでデスドライヴズの故郷の星に生息していた有機生命体「ルル」専用の粘液なのです。それはいくら解析して改造しても変わらなかった。だから使用者はこの地球上ではルル1人に限定されるのです。

そうなると、ルルが果たして生きて戻ることが出来ないかもしれない任務に自分の魂を捧げる覚悟があるかどうかが問題となりますが、それは愚問といえました。むしろ、もし地球人の誰でもがこの装置を使用出来たとしても、ルルが真っ先に手を挙げたでしょう。それぐらい、イサミとブレイバーンを救いたいという気持ちで、この地球上でルルの右に出る者はいない。肩を並べる者がいるとすればこの装置を作ったミユとスペルビアでしょうけど、2人とも現実的にこの装置の適合者ではないので、必然的にルルがブレイブドライバーで魂を過去に送ることになった。

そして、ここから先が計画の本題ということになる。10年前の過去に戻ってデスドライヴズとの最終決戦で死んでしまうイサミとブレイバーンが死なないようにしなければいけないのだ。戦いに行かせないという選択肢は無い。デスドライヴズは必ず倒さないといけないのだからイサミとブレイバーンが戦うことは避けられない。そして、そのまま2人だけに戦わせたら死んでしまう。アライドタスクフォースが支援してもおそらく結果は変わらない。ブレイバーンと同格の助っ人が必要だった。

そのためにルルがスミスと同じようにブレイバーンみたいな強力な金属生命体になれればいいのだが、スミスが融合したクーヌスのような存在がいるわけではなく、ルルの魂だけしか過去には送れないのでルルはイサミ達の強力な味方となることは出来ない。そこでスペルビアが、ルルが自分に乗って戦えば良いと提案した。イサミがブレイバーンに乗ることによってブレイバーンが圧倒的に強くなったように、過去の自分にルルが乗れば自分圧倒的に強くなってブレイバーンと同格の強力な助っ人になれるはずだということです。

10年前のスペルビアはブレイバーンから人間を搭乗させて戦うことを勧められていながら、結局は決意がつかないままグズグズしているうちにイサミもブレイバーンも死んでしまい、失意のうちに10年間生きてきた。そうして10年前の自分にもっと勇気があればこんなことにはならなかったと後悔していた。だからスペルビアは過去に行くというルルに自分に乗ってもらい、ブレイバーンを救うと同時に自分の運命も変えたいと思ったのだ。

スミスの場合は時空転移する前にクーヌスの身体と融合してブレイバーンの姿となった身体を得ていたので魂もその身体に囚われていたのだが、ルルの場合は魂だけが10年前に行くので、その魂は10年前のルルの身体を乗っ取るような形になる。そうして10年後の未来から来た魂を宿した10年前の身体のルルが10年前のスペルビアのもとに行き、イサミがブレイバーンに乗るようにルルがスペルビアに乗って戦うことが出来ればよいわけです。スミスがスペルビアに乗ろうとした時は上手くいかなかったが、ルルはもともとスペルビアの「ルル」だったのだから、スミスが乗ろうとした時よりは上手くいくのではないかとも思えた。ただ実際問題としてブレイバーンと違ってスペルビアにはコクピットのようなものは無く、スペルビアも心身ともにかなりの拒絶反応を示していたし、そもそもスペルビアがルルを搭乗者として認めるかどうかも未知数だった。

ただ10年後の未来のスペルビアは、この10年間ずっと共にイサミとブレイバーンを救おうという無謀な計画に汗を流してきたルルのことをすっかり信頼しており「相棒」だと認めていた。ルルもスペルビアを「オジサマ」と呼んで慕うようになっていた。そしてスペルビアはイサミとブレイバーンを救うために脆弱な有機生命体でありながら無謀な戦いに挑もうとしているルルの勇気を認めていた。今の自分がルルを認めているのだから、過去の自分だって誠心誠意の説得を受ければきっとルルを相棒だと認めるはずだと思った。それだけ自分とルルはもともとは1つであった特別な関係なのだと思えた。そして、そんな勇気を持ったルルを過去の自分が受け入れることが出来たなら、勇気の無かった過去の自分の恥ずべき後悔だけの運命も変えることが出来るかもしれないとも思えた。だからとにかく過去に行って勇気をもってぶつかるようにとルルに言い、必ず運命を変えてほしいと言ってルルを送り出した。

そうして時を遡って未来からやって来たルルの魂は、この物語における現在時点、つまり東京での3体のデスドライヴズとの決戦直後にやって来て、その時代のルルの身体に入って、その足でスペルビアが座禅を組んでいる場所にやって来て「乗りたい」と志願したのです。そしてルルはそうした事情を全てスペルビアに説明したのだが、スペルビアは事情は理解しつつも、ルルのような「得体の知れないルル」を体内に入れることを拒み、加えていきなり「オジサマ」呼ばわりされたことにも腹を立てたようで、怒って飛び去っていってしまった。つまりスペルビアはルルを拒絶したわけだが、やはりスミスを体内に入れた時に気持ち悪かった記憶がトラウマになっているようで、今や人間のようになってしまったルルを体内に入れてもまた同じようなことになってしまうのが怖かったのだといえます。それに、そんな状態でルルを乗せたところで自分が強くなるとはあまり思えなかったというのもあります。

こうしてスペルビアに拒まれてしまったルルでしたが、これぐらいは想定内であった。それより、同時にルルにはしなければいけないことがあったのでまずはそっちを優先することにした。それはイサミとブレイバーンが単機でハワイに飛んでいってしまうことを阻止することでした。ルルの記憶ではこの時期にイサミとブレイバーンは勝手に出撃して行方が分からなくなってしまい、後でハワイ島でデスドライヴズと相打ちになっているのを発見されることになる。だから、とりあえずはそれを足止めして、その間にスペルビアを説得して、2機でハワイ島に向かうという形にしなければいけない。

その頃、ハワイ島にデスドライヴズの残り3つの塔が集結していることが判明して、アライドタクスフォースはハワイ島に向けて出発することが決まっていた、そんな中、東京で戦死したスミスの墓が作られて仲間で墓参りしていたのだが、そこに参列していたイサミは「もう誰も死なせない」とスミスに誓ってその場を立ち去った。

イサミはもともとは自分とブレイバーンだけで戦うことで他の誰も死なせないようにしようとしていた。だが同時にそうして戦って死ぬことを怖がってもいた。そんな中、スミスが誰もイサミに死んでほしいなどと思っていないのだと言ってくれて、一緒に戦うと言ってくれた。イサミはそうして自分を勇気づけてくれるスミスこそ真のヒーローだと思い、スミスと一緒だからこんな自分でも戦えるのだと思っていた。だが、そのスミスが死んでしまい、挫けそうになったイサミの心をスミスの遺した「勇気爆発」という言葉が動かして、イサミは初めて本当のヒーローになろうと思えた。スミスの代わりに自分が真のヒーローになろうと決意した。そして皮肉なことに、それによってイサミは今度こそ本当に恐怖を完全に克服して、心の底から「これ以上もう誰もスミスのように自分のために戦ってくれる仲間を死なせないように自分とブレイバーンだけで戦いの決着をつける」という覚悟が固まってしまったのです。その結果がデスドライヴズとの相打ちでの決着ということになる。

そんな運命を変えようとルルはイサミを追いかけていき、空母でこっそり旅立っていこうとするイサミに追いついて、スミスがブレイバーンだと説明しようとするが、イサミはルルがスミスの死を悲しんで錯乱しているのだと思ってマトモに話を聞いてくれそうもない。そこでルルはいきなりイサミを押し倒して「このままじゃイサミが死んじゃう」と言ってチョークスリーパーを極めて失神させて縛り上げてスミスの部屋に監禁して放置してしまう。むしろルルがイサミを殺しかけてるのが笑える。

一方でスペルビアはブレイバーンに会って、もうすぐイサミとブレイバーンが死んでしまうらしいということを伝えて警告しようとするが、信じて貰えるとも思えず、そもそもそんなことを言われて戦うことを止めるブレイバーンでもないということも分かるので、どう伝えればいいか分からず伝えられなかった。そしてルルが自分に乗りたがっていることを伝えて、どうしたものかと相談しますが、ブレイバーンはスペルビアに、そうしてスペルビアに乗りたいと志願してきたルルはもう「ルル」ではなく共に戦う「相棒」のルルなのだと諭す。そして「使うのではなく1つになるのだ」「相手の心を想い、信じ、待ち、そして受け入れるということが分かれば私とイサミのようになれる」と助言します。

それで、スペルビアは再び空母甲板上でルルが今度は「オジサマ」呼びを反省して止めて「スペルビア」と呼びかけてきて乗せてほしいと頼んできて「勇気、見せる」と言うのを聞き、ブレイバーンの助言を思い出して、少しはルルを信じて受け入れてみようと思い「我に勇気を見せてみよ!」と言って試しに搭乗するのを許可する。

そうして空母の甲板上で以前にスミスがやったのと同じように、スペルビアのカプセルの中にルルが入ってみるということになるが、スミスの時と同じように野次馬が集まってきて、ヒロインズはみんな呆れてバカなことはやめるようにと説得したりする。全くスミスの時と同じで笑ってしまうが、やっぱりスミスの時と同じでスペルビアは気持ち悪くなって苦しんでカプセルを排出してしまい、カプセルから放り出されたルルは粘液を吐いて苦しむ。どうやら地球人ではなくて「ルル」であっても、意思を持ってしまったルルを身体に入れることにはやはりスペルビアは拒絶反応があるみたいなのです。

それでルルがキレて「ガガピー」という元々のデスドライヴズの星の言語でスペルビアを「臆病者!」とかボロクソに罵倒してスペルビアと未知の言語で口論するという流れとなる。ルルは「勇気を見せろ」と言われたからちゃんと勇気を示した。そもそも元の未来から魂だけになってこの時代に来るだけでも死にも等しい恐怖を乗り越える勇気が無ければ出来なかった。また、「ルル」である自分がスペルビアの体内に入れば干物のようになって死ぬだけかもしれない。それに、もし上手くスペルビアを操縦出来たとしても、イサミやブレイバーンでも死んだような戦いに行かねばならなくなる。怖くないわけがない。それでも挑んでいるのに、自分に「勇気を見せろ」と言った相手のスペルビアはちょっと気持ち悪いぐらいで音を上げているのだ。そりゃキレても当然というものです。勢いは完全にルルの方が勝っている。

一方でスミスの部屋に監禁されていたイサミはスミスのことを思い出してまた少し悲しみがこみあげて涙ぐんだりしていたが、スミスがアライドタスクフォースの皆と一緒に撮った写真を飾っていた写真立てを見て、写真に書いてあった「Become Hero」という文字を見て自分がスミスの遺志を継いでヒーローになろうと改めて決意する。だが同時にその写真の額縁にスミスが刻んでいた「SURVIVE」という文字を見て、生きて帰らなければいけないとも思った。そして自分がハワイ島に死にに行こうとしていたのだということに気付く。そして、ルルはそれに気付いて引き留めようとしていたのだということにも気付く。そんな自分をスミスの遺志を理解出来ていないと情なく思ったイサミは、改めて「もう誰も死なせない」と決意する。スミスのように仲間たちをもう死なせないのはもちろん、自分もブレイバーンも死なせず、もう誰も死なないままデスドライヴズを殲滅して生きて帰ろうと固く決意する。

そうしてなんとか拘束を解いて空母の甲板の上に出るともう夕方であったが、まだそこではルルとスペルビアのドタバタが続いていて、なんか謎の特訓シーンが満載ですごいカオスな状況となっていたが、そんなことをしているうちにスペルビアは、こんなに苦しい想いをしながら必死に自分に乗って無謀な戦いに挑もうとしてくるルルの勇気に感服しるようになった。あのブレイバーンとなったスミスでさえ1回で断念したというのに、ルルは干物になる恐怖に耐えて粘液を何度も吐きながら、来るべき絶望的な運命にも抗おうとして何度も自分に乗ろうとしてくる。

そんな勇気を持ったルルがここまで必死に自分を求めてくるのだと思うとスペルビアの胸は熱くなり、ルルのことを愛おしく思えてきて、ルルと砂浜を駆けたりするような存在しなかったかもしれない謎の未来の記憶みたいなものまで走馬灯のように流れてきたりして、遂には胸のトキメキが抑えられなくなり「ルル」「オジサマ」と交互に呼び合いながらグルグル回る謎のラブコメ展開となっていく。そうしてスペルビアは「相手の心を想い、信じ、待ち、そして受け入れて、1つになるとはこういうことか」と、なんか変なことを言い出して、いつの間にか謎空間で全裸になって「オジサマの初めて、貰う」とか世迷い事を言って恍惚顔でスペルビアに抱き着いていたルルのブラグスーツが生成されて、スペルビアの内部の謎空間にコクピットが形成されて、そこにルルが搭乗して、調子に乗ったスペルビアが東京に残っていたデスドライヴズの塔を一刀両断して、ブレイバーンと同等のパワーを得たことを示してみせる。

ここあたり一見するとギャグシーンにも見えますが、要するにこれって前回死後の空間でスミスがクーヌスの身体を再構築してブレイバーンの身体を作ったのと基本的には同じことなんでしょうね。熱い魂というか、生のリビドーというか、そういう有機生命体の強い想いの力と一体になることによって金属生命体は再構成されるみたいです。それでスミスの意思の力がクーヌスに作用したことでブレイバーンのコクピットが生成されたのと同じように、ルルの意思の力がスペルビアに作用したことでスペルビアのコクピットやプラグスーツも生成されたのでしょう。これはイサミとブレイバーンの「熱い魂の共鳴」のようなものとはちょっと感じが違って、むしろ「愛のパワー」みたいになってますが、スミスとクーヌスの場合も、あれもクーヌスの側から見れば「愛」のようなものであったし、スペルビアがルルとの間に「愛情」を感じたことでイサミとブレイバーンの繋がりと同等の繋がりをルルとの間に築き上げて、ルルの「勇気」に共鳴してスペルビアも「勇気」を持てるようになりパワーアップしたのは十分に納得がいく描写でありました。

そしてブレイバーンはそんなスペルビアとルルの明日へ向かう絆を見て、自分たちも過去の悲しみを振り向かず前に進もうとイサミに告げ、イサミはそれを聞いて改めて生きて帰ろうと心に誓う。そしてスペルビアもブレイバーンとの戦いは後回しにして、今は相棒のルルの願いが自分の願いだと言い、共にデスドライヴズを倒すと誓い、これからは自分のことを「オジサマ」と呼ぶようルルに言い、ルルを「相棒」と呼ぶ。

そうしてその夜、アライドタスクフォースはハワイ島に向けて出航しますが、イサミはブレイバーンと共に皆には別れは告げずに飛び立っていった。イサミの部屋には軍服がきちんと畳んで置かれており、ここからは軍務ではなく、1人のヒーローとしてもう誰も死なせないためにブレイバーンと2人で孤独な戦いに赴くという意思が示されていた。だが同時にその軍服の横にはスミスの部屋から拝借してきた例の写真立てが置かれており、その写真には「ヒーローになる」という決意の文字が、そして額縁には「生きて帰る」という決意の文字が刻まれていました。

そんなイサミと共に飛びながらブレイバーンは「私と一緒に世界を救おう」と言いかけますが、そこにスペルビアに乗ったルルもついて来て、「ルルもオジサマと行く」と言う。イサミはルルを帰らせようとしますが、ルルが「絶対、生きて帰る」「ヒーローになる!」とスミスの遺したメッセージと同じことを言うのを聞いて、イサミも「そうだ、俺もヒーローになる」と笑う。そして「スミスの代わりに」と付け加えるイサミの言葉を聞き、ブレイバーンが「フッ」と笑うのを見て、スミスがブレイバーンだと知っているルルは楽しそうに笑い「うん!スミスも一緒!みんなも!」と応える。それはスミスと一緒にまた戦えるのが嬉しくて出た言葉だが、それを聞いてイサミはスミスの想いも一緒に連れていくのだと解釈して「そうだ、みんなの想いは俺が持っていく」と心の中で呟き「行こう、ブレイバーン!俺たちのラストフライトだ!」と言い、こうして4人でハワイ島の最終決戦場に向かって飛び去っていく場面で今回は終わりとなり次回に続きます。

なお、これはちょっと現時点では過ぎた考察かとも思うんですが、今回ブレイバーンの心臓部に時空転移能力があると判明し、その設定を使って今回の展開が描かれたわけですが、この心臓部の能力をルルに教えられてブレイバーンが自覚的に使うことが出来れば、もしかしたら最終的にスミスが救済される展開も作れるのかもしれないとも思えてきた。もしかしたらクーヌスと相打ちになる前の時間軸にブレイバーンの中のスミスの魂を今回のルルの魂のように送ることが出来れば、クーヌスと相打ちになることを阻止することは出来るんじゃないかとは思う。ただ、クーヌスとスミスが相打ちになってこそブレイバーンが生まれたわけだからブレイバーンが生まれなくなってしまい世界を救うことが出来なくなるというタイムパラドックスが生じてしまう。このように複雑なので難しそうなんですけど、それでも何か面白そうな展開は作れそうな気もするんですよね。

 

 

メタリックルージュ

第10話を観ました。

今回を含めて残り何話なのかは正確なところは分からない。全部で何話なのかまだハッキリ公表されていないから。ただ次回は最終話ではないようなので、おそらくその次の第12話が最終話だと思われ、残りは今回も含めて3話なのでしょう。いよいよ大詰めということですが、今回はずっと会話劇で、しかも割とどうでもいい遣り取りが多くて、こういうところがやっぱりこの作品は洋画みたいで「オサレ」志向なんですよね。まぁその割に情報量は多めだったりするので余計に分かりにくい。なんか疲れるんですよね。気を抜くと全く分からなくなるし。それでも物語自体はそれなりに明らかになってきて盛り上がってもきていると思う。ただ、それが各シーンで伝わってこない作り方に問題があるんでしょうね。やっぱ現代日本人向けに作られてない印象がずっと拭えない作品です。その割に海外アニメファンにも全く刺さってないっぽい。おそらく洋画ファン向け、あるいは洋画好きのアニメ制作者向けに内輪ウケで作られてそうな感じ。

話の内容は、まず金星に向かう宇宙船の中でエデンがイドを抜かれてることが分かった。そういえば前回シルヴィアに何かされてたけどイドを抜かれてたんですね。イドを抜かれてもすぐには死なないようです。ただだいぶ弱ってる様子。ちなみにジーンが抹殺を命じたインモータルナインの中にエデンは含まれてなかった。おそらく最初からアルターには加わってなかったからみたいです。エデンは「愛する者」の願いを叶えるために金星に向かってるようです。

続いて宇宙船の中にシアンが潜り込んでいて、シアンが急にフレンドリーになっていて妹キャラになってルジュに懐いてくる。なんかシアンは誰かからの声が聴こえてきてその命令に従ってルジュを殺そうとしていただけであり、もともとはルジュに友好的らしい。単にルジュと一緒にいたくてついて来たらしい。

金星のアルター本部ではジーンはインモータルナインに割と友好的に扱われていて、アジモフコードを解除した後に人類側をまとめてネアンに有利な条件で講和する際の要の役割を果たしてほしいとシルヴィアに依頼される。もともとインモータルナインとジーンはエヴァ博士のもとで家族のように暮らしていたみたいです。なお移動カーニバルの顔を仮面で隠した人形使いはどうやら簒奪者と繋がってはいるが宇宙人やネアンではなく地球人みたいです。シアンを作った人物でもあるんですが、シアンはルジュのユングハルト家での記憶の中でも登場しているので、その正体はもしかしたらロイかエヴァかもしれないですね。

ルジュは金星に行ってシルヴィア達の企みを止めて人間とネアンの自由を守るという決意を示す。シアンはナオミとルジュの仲の良さに嫉妬するが、ルジュはシアンの本当の姉になると言う。エデンはどうやら記憶に障害が出始めている模様。アエスは実はシルヴァの計画に乗り気ではなくアイスが仕方なくシルヴィアに従っているだけみたいで、ジーンはアイス=アエスと一番仲が良かったようです。そして金星のアルター本部ではインモータルナインのイドの解析が始まり、金星に近づいたルジュ達の乗る宇宙船が発見されてアルターからの攻撃を受けるところで今回は終わり次回に続きます。